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プレゼント 書評こぼれ話

  先日の台風で
  水に沈んでいく関西空港や風に飛ばされる車など
  凄まじい映像があったばかりというのに
  今度は北海道で震度7の巨大地震。
  剝き出しになった山々、
  倒れた家々、水が噴き出した道路など
  ここもまた心が折れそうな映像が流れる。
  自然災害とはいえ
  この国は今とてもつらい時間と
  ともにある。
  そんな時こそ
  元気にしてくれる本があればいいと
  思わずにはいられない。
  池井戸潤さんの「下町ロケット」シリーズの2作目
  『下町ロケット ガウディ計画』を
  今日は紹介します。
  被災された皆さん、
  少しずつでいいから
  前へ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  ニッポンに元気をくれる一冊                   

 シリーズものの外国映画でしばしば観られるが、エンドロールの後に次回作を予感させるエピソードがはいっていたりすることがよくある。
 観ているこちら側からすれば、見終わった途端に次回作への期待が高まることになる。
 その手法が、池井戸潤さんの直木賞受賞作『下町ロケット』にもあった。
 あの作品の中で主人公である佃製作所社長佃航平の思いが理解できず、それに反発するように間違った製品を納品してしまう従業員真野が、そのことをきっかけにして佃製作所を辞めざるを得なくなったが、佃航平はあえて真野に研究者の道を用意してあげる。
 作品の最後、真野から医療現場の研究に進んでいることがさりげなく織り込まれ、その手紙をヒントに航平の新しい道が予感されることになる。

 そして、シリーズ2作目となった作品では冒頭から何やら怪しい依頼が佃製作所に舞い込む。それが真野も関係する人工心臓に使われるバブルシステムだ。
 そして、この作品でも1作めの真野と同じように航平の思いが理解できず反発する若者が描かれる。
 それが中里だ。彼は佃製作所を辞め、ライバル会社であるサヤマ製作所に引き抜かれる。
 この作品ではサヤマ製作所の椎名社長が航平と対峙する悪役を演じることになる。
 椎名を配することで、航平の思い、例えばビジネスに儲けだけでなく、意味を求めるといったこと、が明確になるように出来ている。
 「自分のやりたいことさえやっていれば、人生ってのは、そんなに悪いもんじゃない」。
 物語終盤の佃航平の思いは、まさに名言だ。
  
(2018/09/07 投稿)

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