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プレゼント 書評こぼれ話

  秋の彼岸も過ぎて
  秋も深まっていくでしょうが
  読書の秋もこれからが本番。
  せっかくなので
  面白い本を読みたいもの。

    長き夜の遠野に遠野物語      倉田 紘文

  そんなことを思っている人にぴったりなのが
  ミステリの女王アガサ・クリスティーの作品。
  案外秋の夜長とミステリは相性いいかもしれません。
  そこで今日紹介するのは
  『検察側の証人』という戯曲。
  一気に読んでしまいたくなるほど面白い。
  こんな作品ばかりだと
  秋の夜長もいいものです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  読み始めたらとまらない傑作戯曲                   

 ミステリの女王アガサ・クリスティーは小説だけでなく戯曲も何篇か執筆している。
 それも読ませるだけの戯曲ではなく、ちゃんと舞台にかけしかも上演としてロングランの記録をつくるほどの作品に仕上げているのだからたいしたものだ。
 この『検察側の証人』にしても基本的には動きの少ない法廷劇なのだが、マレーネ・ディートリッヒが主演した映画『情婦』の原作で知られるように、しかもこの映画は名匠ビリー・ワイルダーが監督して映画作品としてもよく出来ていた、多くの人々から喝采を浴びることになる。
 もちろん、活字だけで組まれた(但し、舞台配置図は載っている)戯曲でも、この作品の面白さは存分に味わえる。

 ある時レアードという青年が金持ちの婦人を殺害した容疑で逮捕される。
 彼は殺害された時間には家にいたと証言するが、そのアリバイを立証できるのは妻のローマインだけである。
 身内という立場であるが、本来であれば彼女は弁護側の証人であるべきはずが、この作品のタイトルが示すように、彼女は検察側の証人として召喚され、法廷に立つことになる。
 そして、裁判当日彼女が行った証言は殺害の時夫レアードが家にいなかったという不在の証明だったのである。
 ここまで読んできた人はこの書評は「ネタバレ」ではないかと憤慨するかもしれないが、実はこの作品の面白さはこの先にある。
 しかも二重に仕掛けられたドンデン返しの技にほれぼれしてしまう。

 さすがミステリの女王と呼ばれるはずだ。
  
(2018/09/25 投稿)

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