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 今日は大晦日

   父祖の地に闇のしづまる大晦日      飯田 蛇笏

 今年は平成から令和へと
 新しき時代に変わって年でもありましたが
 大きな災害や事件が起こったとしても
 記憶される年でもあったのではないでしょうか。

 そんな年の
 ベストセラーが先日(12月28日)の朝日新聞に
 掲載されていました。
 1位が樹木希林さんの『一切なりゆき 樹木希林のことば』、
 2位がトロルさんの『おしりたんてい かいとうと ねらわれた はなよめ』、
 3位がこれも樹木希林さんの『樹木希林 120の遺言』でした。
 驚くことに
 掲載されていた20位までのなかに
 小説がたった1冊しか入っていません。
 瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』。
 本を読んで
 想像するということをしなくなってきたのでしょうか。

   自分はどうしたいか、何をするべきか、
   とにかく自分の頭で考えて自分で動く。

 これは1位になった
 『一切なりゆき 樹木希林のことば』に収められている言葉です。
 小説は決してたやすく答えを教えてくれるものではありませんが
 何かを想像したりすることはできます。
 そういうことを
 忘れないようにしたいと思います。

 私が今年読んだ本は
 233冊
 そんな中から今年のベスト1
 森下典子さんの『日日是好日』。

  

 今年出た新刊ではありません。
 でも、こうして出会ったことを大切にしたい、
 そんな本です。
 実はこの本も樹木希林さんと関係があって
 樹木希林さんが最晩年に出演したのが
 この本を原作とした映画でした。
 映画の評判は聞いていましたが
 今年やっとCS放送で観ることができました。

  

 この映画がなかったら
 森下典子さんのこの本とも
 出会わなかったかもしれません。

 その映画の方は
 218本を観ました。
 今年は和田誠さんが亡くなって年でもあって
 とっても淋しくなりましたが
 これからも和田誠さんのことは
 忘れないと思います。

 最後に森下典子さんの『日日是好日』から
 こんな言葉を書き留めておきます。

   雨の日は、雨を聴きなさい。
   心も体も、ここにいなさい。
   あなたの五感を使って、今を一心に味わいなさい。
   そうすればわかるはずだ。
   自由になる道は、いつでも今ここにある。

 このブログを
 今年も一年間毎日読んでいただいて
 ありがとうございました。

 皆さん、よい新年をお迎えください。

 そして、来年も
 本のある豊かな生活でありますように。

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  今年もあと2日。
  明日の大晦日に対して
  その前日の今日は小晦日
  冗談のようだが
  ちゃんと歳時記にも載っています。

    さし来る日かくも斜めや小晦日        岩田 由美

  なので、
  こちらも大急ぎで今年の大河ドラマ「いだてん」について
  書いておきます。
  オリンピック前年にあたる今年
  かつて日本人が始めて参加したオリンピックや
  前回の東京オリンピックの話などを描いた作品だけに
  興味しんしんで
  毎回楽しませてもらいました。
  視聴率は今までも大河ドラマで最低となる不名誉な記録となりましたが
  どうも来年のオリンピックへの関心が低いのではと
  心配になります。
  昭和39年の前年の暮れの紅白歌合戦には
  渥美清さんが聖火ランナーに扮して会場入りしたそうです。
  そして、最後には「東京五輪音頭」を全員で歌ったとか。
  今年の紅白はどうなるのかな。
  そんなことを泉麻人さんの
  『1964 前の東京オリンピックのころを回想してみた。』を読んで
  考えさせられました。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  あれから56年                   

 書名の「1964」とは、副題にあるように「前の東京オリンピック」が開催された1964年、つまり昭和39年のことである。
 著者の泉麻人さんといえば、東京とかサブカルチャーをテーマに長年書き続けているエッセイストで、泉さんが生まれたのが1956年ということで私とほぼ同じ年代ということもあって経験していることも近似値なので、いつもアルバムをひっくり返すように楽しませてもらっている。
 もちろん泉さんは東京生まれで、私が生まれた大阪近郊の街とはかなり環境も違うが、昭和30年代後半はちょうどテレビが普及してきて、そういう点では全国どこであっても同じ経験をした少年少女が多いのではないだろうか。

 1964年の社会や世相を回顧しているこの本を開けば、例えばNHKで放送していた「なんでも考え、なんでも知って、なんでもかんでもやってみよう」の「ものしり博士」とかこの年の6月に始まった「少年忍者 風のフジ丸」とか「忍者部隊月光」の話など、もっともっとせがみたくなる話題ばかりだ。
 あるいは相撲中継でよくあった「分解写真」のこと。「”分解写真の相撲”のマネを弟とよくやったもの」というのは、そっくり私にも当てはまる。

 この当時のことを描いたNHKの大河ドラマ「いだてん」でも描かれていたが、この年の東京は日照り続きで深刻な水不足だったようだが、私にはその記憶はまったくないのは大阪ではそんなことはなかったのだろうか。
 あるいは、10月10日に全校体育があったともあるが、これも記憶にない。
 この日は土曜日で、テレビ観戦したことは記憶にあるが。
  
(2019/12/30 投稿)

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  村上春樹さんの初期のエッセイなんかに
  よく出てくる言葉。
  「やれやれ」。
  実はこの絵本、
  シェル・シルヴァスタインの『はぐれくん、おおきなマルにであう』にも
  この「やれやれ」が出てきて、
  きっと村上春樹ファンにとっては
  喝采をあげているのではないかと
  思います。
  この絵本は
  かつて倉橋由美子さん訳で
  『ビッグ・オーとの出会い』として出版されたことがあります。
  1982年のことです。
  その訳と比べてみるのも
  面白いかもしれません。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  何度も読まないといけない絵本                   

 シェル・シルヴァスタインの作品で村上春樹さんが翻訳といえば『おおきな木』が有名です。
 またシェル・シルヴァスタインの作品で有名といえば、倉橋由美子さんが翻訳して日本でもベストセラーになった『ぼくを探しに』が知られていて、倉橋さんはその続編の『ビッグ・オーとの出会い』も翻訳しています。
 今回村上春樹さんが翻訳したのは続編の方で、原題は「The missing piece meets the Big O」です。
 原題からすれば、村上春樹さんの方が直訳に近い。
 ただ「「The missing piece」の訳について説明が必要かもしれません。
 この絵本の最後に村上春樹さんによる「訳者あとがき」(これがとってもわかりやすく、この絵本を読むにあたってはまずここから読むのもアリかな)にこうあります。
 「missing pieceというのは「あるべきなのに欠けている部分」ということ」で、この絵本では「くさびのような形」をしていて、倉橋由美子さんは「かけら」、村上春樹さんは「はぐれくん」と訳していて、村上春樹さんは「はぐれくんの方がなんとなくこのお話には合っている気がした」と記しています。
 おそらく村上春樹さんは「missing」に重点を置いたのでしょう。

 物語は、「はぐれくん」が自分と一緒になるべき相手を探す姿を描いています。
 最後に出会うのが「Big O」で、村上春樹さんはシェル・シルヴァスタインの絵のままに「おおきなマル」と訳しています。
 「おおきなマル」に自分が変わることも必要と教えられる「はぐれくん」。
 やがて、彼は「missing」でなくなっていきます。

 線だけの単調な絵ですが、その中身はかなり深い。
 そんな絵本です。
  
(2019/12/29 投稿)

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  昨日まで
  轡田隆史さんの『100歳まで読書』の話を書いていましたが
  そもそもあれは
  人生100年時代を見すえた本で
  今日紹介する
  吉竹純さんの『日曜俳句入門』も
  それに関係するかも。
  というのも、
  この本は岩波新書ですが
  その表紙見返しにこの本の概要が短く載っているのですが
  その終りにこうあります。

    人生を百年生きて、俳句あり。

  これからもっと人生100年関連本が
  出て来るのでしょうね。
  いやいや、読んでいる私が
  そのフレーズに関心を持つ年齢になったのかも。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  「日曜俳句」で人生100年を楽しもう                   

 俳句を上達させるには結社とか句会に参加し、先生の指導のもと切磋琢磨するのがいいのだろうが、いかんせん敷居が高い。
 そこで、「日曜俳句」はどうだろう、と勧めているのが、この新書である。
 では、そもそも「日曜俳句」とは何か。
 この本でもまずそこが第1章のタイトルになっているぐらいだから、まさに入門書といえる構成になっている。
 それによると、新聞や雑誌といった「メディアなどへの投句を端的にあらわす言葉がなかった」ので、著者が考えついたのが「日曜俳句」。
 各新聞には「俳壇」「歌壇」が付き物で、今は各紙ばらばらなようだが、昔は日曜の新聞に掲載されていたからついたネーミング。
 なんといっても、著者の吉竹純氏は元電通マンのコピーライター。そういう才には長けている。

 吉竹氏は「日曜俳句」の魅力として「俳壇の大御所が、手にとって見てくれる」ことを挙げている。
 名前の通った俳人に自らの句を審査してもらうことなどめったにないから確かにそれは魅力なのだが、なんといっても競争率が半端ない。
 朝日新聞の「朝日俳壇」の場合、投句の数はおよそ5千というからすごい。
 採用されて紙面に載るには、この競争を勝ち取ることが必要だ。

 だから、「日曜俳句」は不採用の連続という試練をいかに乗り越えるかということが大事になってくる。
 この本では第3章の「日曜俳句の続け方」が参考になるだろう。
 その中で俳人の正木ゆう子さんの言葉を著者は引用している。
 「たゆまず作って出して、結果に頓着しないこと。人の良い句を楽しむこと。それこそが俳句の心」。
 「日曜俳句」も大変なのだ。
  
(2019/12/28 投稿)

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 昨日轡田(くつわだ)隆史さんの
 『100歳まで読書』という本を紹介しましたが、
 その本のテーマと同じ
 轡田隆史さんの講演会が
 12月22日の日曜に
 さいたま市立武蔵浦和図書館でありました。

 武蔵浦和図書館は埼京線の武蔵浦和駅に隣接している図書館で
 毎年「読書活動推進講座」を開催しています。
 令和最初の講座が轡田隆史さんで
 演題は「100歳まで本を読もう!」でした。
 朝日新聞の編集委員までされた轡田隆史さんの講演なのに
 定員が40人というのももったいないですが
 参加した側からいえば
 かなり贅沢な90分でした。

 轡田隆史さんは現在83歳ですが
 とってもお元気で
 講演中もずっと立ってお話しされていました。
 今でも日本酒をほとんど毎晩
 コップ4杯ほどは呑むそうです。
 案外そのあたりが健康の秘訣かもしれません。
 それでつけた肩書が
 
   酔眼耄碌翁

 けっして翁という感じではないですが。

 まず冒頭に

   人間自身が経験と言葉が詰まっている書物で
   だから、本を読むということは自分自身を読むこと

 だと話されました。
 この言葉は講演中何度も出てきました。
 私たちが書物だとしたら
 本を読むことは私という本のページを増やすことでも
 あるんでしょうね。

 轡田隆史さんは講演中に
 貴重な資料、例えば岩波書店の「世界」の
 昭和21年の創刊号の現物などを
 回覧して下さって
 え、こんな本触っていいのとドギマギしてしまいました。
 本物に触れることの大切さを
 なにげなく経験させてもらいました。

 轡田隆史さんは最後に
 
   自分の好みの本をひとつ持っていることが大事。
   文庫でいいから、それを何度も読むこと

 と話されて、
 自身は永井荷風の日記『断腸亭日乗』を挙げておられた。
 持ってこられたその文庫には
 たくさんの付箋が貼られているのが
 印象深かった。

 果たして
 私にとってそんな一冊は何だろう。
 答えが出ないけれど
 それを探していくのも「00歳まで読書」の
 愉しみかもしれない。

 この講演会のために
 武蔵浦和図書館では轡田隆史さん著作の
 「ブックリスト」まで作って配布してくれた。

  20191224_171952_convert_20191224182925.jpg

 図書館のみなさんに感謝とエールを。

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  今日紹介する
  『100歳まで読書』の著者
  轡田(くつわだ)隆史さんは
  書評にも書きましたが
  朝日新聞で新聞記者をされていて
  そこを退社後
  フリーのジャナーリスト以外に
  地元さいたま市の図書館協議会の委員を
  長い間務めたことがあります。
  私がその委員になったのは
  轡田隆史さんがお辞めになった後のこと。
  近くでお話しが聞けたらよかったのですが
  残念です。
  なので、この本の最後はこう結ばれています。

    全国の書店員、図書館のみなさんにエールを送りながら。

  なんて素敵なメッセージでしょう。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  人生100年、本ばっかし                   

 なんとも勇ましい書名だ。
 いくら「人生100年時代」だといっても、ちょっと言い過ぎではと思う人もいるだろうが、本好きの私としてはよくぞ言っていただいたと拍手をおくりたい。
 著者の轡田隆史氏は1936年生まれの83歳。高校時代は浦和高校のサッカー選手として二度の全国優勝、そのあと早稲田大学に進んでここでもサッカー一筋。
 大学卒業後は朝日新聞に入って論説委員までなされた。
 ご自身はサッカーにお酒三昧の人生と謙遜されているが、三万冊を超える蔵書の数と聞けば、新聞記者を職業としたとはいえ、本好きであることは間違いあるまい。

 轡田氏は何故「死ぬまで本を読む」ことを薦めるのか。
 それは、身体よりも精神が歩くことが大切だからだという。
 つまり、精神の健康のためにはいつまでも本を読むこと。そのためには、「感動」が精神の若返りの最高の秘訣ともいう。
 そのためには、「老人性食わず嫌い」はやめようと、轡田氏は威勢がいい。
 「多くの楽しい読み物を知らずに一〇〇歳を迎えるのは大損」とまで書いている。
 その一方で「拾い読み」なども薦めている。
 要は「やわらかな変幻自在の精神こそが成熟の証明」だとか。
 そうやって読んでいくと、シニア向けの読書のすすめのように思えるが、読書は訓練でもあるから、早く轡田氏流の本の読み方を学習するのは悪くない。

 本の読み方楽しみ方を記した本ではあるが、実はブックガイド本としての面も持っていて、これを読めばあれも読みたいこれも読みたい、そんな本がたくさん出てくる。
 これだけ本があれば、100歳では足らない。
  
(2019/12/26 投稿)

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   サンタクロースっていつ来るのでしょうか。
  どうも24日の夜らしいので
  このブログを見ている時には
  もうサンタクロースは来たあとみたい。
  サンタさんからの贈り物ありましたか。

     あれを買ひこれを買ひクリスマスケーキ買う       三村 純也

  今日はクリスマスの絵本の二日目、
  ヘレン・ウォード作、
  ウエイン・アンダースン絵の
  『12月通り25番地』を
  お届けします。
  この絵本にも
  あの人が登場しますので
  お楽しみに。
  それでは素敵なクリスマスを。

  メリークリスマス  

  

sai.wingpen  そこに行けば、あの人に会えるの                   

 世界にクリスマスにまつわるお話はどれだけあるのでしょう。
 雪の季節、サンタクロースのキヤラクター、子供が登場、暖かい灯り、などなど、お話が生まれる素地がたくさんあるから、作り手側の創造力をかきたてるにちがいない。
 イギリスで生まれたこの絵本は2004年に出ているが、日本では翌2005年にもう刊行されているから出版社としては力が入った一冊だったのだろう。

 なんといっても、このタイトルが素敵だ。
 「12月通り25番地」、もちろん12月25日にひっかけてつけられたタイトルだが、なんだかそこに夢があるように誰もが思う。
 一体、そこに何があるの?

 主人公はひとりの女の子。赤いコートを着て、まるで赤ずきんちゃんのよう。
 この子にはどうしても贈り物をしたい相手がいるのですが、その子にぴったりの贈り物が見つからないのです。
 クリスマス・イブの夜、女の子は贈り物を探しに町へと出ます。
 そこで迷い込んだのがとってもさびしい「12月通り」。
 ところが、一軒灯りのついているお店があって、のぞくとたくさんのおもちゃが並んでいます。
 そこは「25番地」にあるお店。
 女の子はそこで買い物をしようとしますが、先客がいて、おもちゃを片っ端から袋に詰めています。
 この絵本を見ると、その先客がもしかしてあの人かとわかります。
 それに、女の子が探していた贈り物をくれたのですから、その人はやっぱり…!!

 ウエイン・アンダースンの幻想的な絵が素敵です。
  
(2019/12/25 投稿)

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  今日はクリスマスイブ 

    子へ贈る本が箪笥に聖夜待つ     大島 民郎

  この俳句のように
  絵本を子どもたちに贈るサンタさんは
  世界中にたくさんいるでしょうね。
  今日と明日
  私から絵本のプレゼント。
  まず、今日は
  ルドウィッヒ・ベーメルマンス
  『マドレーヌのクリスマス』。
  訳は江國香織さん。
  この絵本は2000年に出たものです。
  原作はもっと古いです。
  それでも
  きっと今でも本屋さんや図書館には
  並んでいるのではないかしら。
  そんな人気の絵本です。

  じゃあ、読もう。 

  

sai.wingpen  クリスマスの奇跡を呼ぶには                   

 この絵本には「クリスマス」とついていますが、どちらかというと「マドレーヌ」シリーズの中の一冊といった方がいいかもしれません。
 それほど「マドレーヌ」シリーズは世界中の子供たちに愛されてきた女の子だからです。
 作者の¬ルドウィッヒ・ベーメルマンスは1898年にオーストリアで生まれています。16歳でアメリカに渡って絵の勉強をして、パリで「マドレーヌ」シリーズのインスピレーションを得たと、この絵本の巻末には書かれています。
 1962年に亡くなっていますから、もう随分昔の人ですが、今でも絵本作家として人気があります。

 人気の秘密はその絵の独特なタッチでしょう。
 現代のコミックエッセイに描かれるような軽い線描のタッチが国籍を超えた人気を生んだともいえます。
 きっと彼のタッチで勉強した現代のイラストレーターも多いのではないかしら。

 さて、物語はクリスマスの前の夜のことです。
 マドレーヌが暮らしている古い屋敷には12人の女の子が一緒に暮らしていますが、なんとその夜にはみんな風邪をひいて寝込んでいます。ただ「おちびで、ゆうかんな」マドレーヌだけが元気で、みんなの世話をしてあげています。
 そこに絨毯売りがやってきます。彼はなんと魔術師でもあるんです。
 なので、この魔術師の術で女の子たちは魔法の絨毯にのって家族のところに行ったりします。
 クリスマスの夜って、なんだかそういうミラクルなことが起こりそうな気がします。
 マドレーヌという「おちびで、ゆうかんな」女の子の魔法かもしれませんが。
  
(2019/12/24 投稿)

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  今年は暖冬のせいか
  雪の多い北国でも
  例年になく雪が少ないそうです。
  それでも
  私が借りている菜園では
  みなさん写真のように
  まるでさなぎの中にいるみたいになっています。

   20191222_120717_convert_20191222170708.jpg

  この冬の野菜の収穫もほぼ終わって
  今はほとんど休耕状態。
  なので、今日の「わたしの菜園日記」は
  特別版として
  野菜の素敵な本を紹介します。
  ずばり、『菜の辞典』。
  畑に行かない日は
  これを読みながら過ごすのも
  いいかな。

     冬籠ひとりの智慧はひとり分     星野 黍丘人

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  「赤じそ」で始まるこの辞典の最後に掲載されている野菜は?                   

 「誰にでも野菜の記憶があります」と、この辞典(タイトルが『菜の辞典』ですからそうなのですが、あまりにもかわいくてお部屋のインテリアとかにも合いそう)のまえがきのような文章に書かれていました。
 そういえば、小さい頃母の手伝いで実えんどうの豆をよくとっていたことがあります。あれは大阪近郊で採れるうすいえんどうだったのでしょうか。
 この辞典には「グリーンピース」として実えんどうが載っています。
 そのページを開いて、この辞典を説明しましょう。
 左のページの上半分でこの野菜の可食部100グラム当たりに含まれる栄養成分とその値が載っています。
 次に食べ方とか名前の由来、その次には旬の時期が表記されています。
 「グリーンピース」の場合だと春から初夏にかけて、といった具合。
 その次は野菜の鮮度の見分け方。
 「さやがみずみずしい緑色でふっくら盛り上がっているもの」が「グリーンピース」にはいいようです。
 そして、保存方法。

 実はこの辞典が素敵なのは、右ページにある野菜のイラスト。
 描いたのは川副美紀さん。
 写真でなくイラストというのが、この辞典を物語の世界に誘ってくれるような感じにさせてくれます。

 この辞典には174種類の野菜が掲載されていて、辞典らしく50音順に並んでいます。
 最初が「赤じそ」。
 結構地味な野菜から始まっていますが、最後はなんだと思います?
 「わ」で始まって、「全国で自生する山菜」です。
 わかりましたか。
  
(2019/12/23 投稿)

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  今日は二十四節気のひとつ、
  冬至
  一年で昼が最も短い日です。
  でも、この日を境にして陽が伸びていくので
  中国では「一陽来復」と呼んだそうです。

    一陽来復雑木林に射す薄日     棚山 波朗

  こんな日は温かい絵本でも読んで
  あたたまりましょう。
  今日はM・B・ゴフスタイン
  『ふたりの雪だるま』という絵本を
  紹介します。
  訳は谷川俊太郎さん。
  原題は「Our Snowman」で
  みんなの雪だるまとか、家族の雪だるまの方が
  よさそうに思うのですが。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  寒い日でも心が温まる絵本です                   

 ゴフスタインの絵本は、この絵本の出版元である「すえもりブックス」の代表だった末盛千枝子さんの著作で初めて知りました。
 この絵本の奥付を見ると、発行は1992年11月となっています。
 残念ながら「すえもりブックス」は今はもうありませんが、現在は「末盛千枝子ブックス」として別の出版社から復刊されていたりします。

 この本の表紙見返しと裏表紙見返しには出版社でつけられた内容紹介とミニ解説がついています。もしかした、末盛千枝子さん自身が書かれたものかわかりませんが、この見返しも必読です。
 その中にゴフスタインがアメリカのミネソタ州で生まれたとあって、そこはカナダと接する北国で、彼女がここに住んでいた頃は毎年のように11月の弟の誕生日にはその冬初めての大雪が降ったようなことも書かれています。

 そんな思い出がゴフスタインにこの絵本を描かせたのかもしれません。
 「十一月に入って、今年はじめての猛吹雪のあと」という文章とともに、窓から外をを眺めている姉と弟が描かれています。
雪が積もったあと、二人は外にでて雪だるまを作ります。
 お姉さんは弟に「大事なのは新しい雪の上を転がすこと、そうしないと泥や小枝がくっついちゃうよ」と教えます。
 きっとゴフスタインも小さい頃にそんな風に弟に教えたのでしょう。
 でも、二人がこしらえたのは一つの雪だるま。
 お姉さんはそのことが気になって、ついにがまんできなくなって外にでます。
 もうひとつの雪だるまをつくるために。

 この絵本では姉弟だけでなく、家族がとてもよく描けています。
 だから今でもゴフスタインは人気のある絵本作家なのだと思います。
  
(2019/12/22 投稿)

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  今日紹介する
  岩瀬達哉さんの
  『血族の王 松下幸之助とナショナルの世紀』は
  単行本として2011年7月に刊行され、
  2014年に新潮文庫に入った
  比較的以前の一冊です。
  それを何故今読んだかというと
  大型書店の新潮文庫の棚の平台に
  今でも平積みされていて
  たまたま目に留まって
  こんな本が出てるんだと
  読みたい気分が全開になったのです。
  内容的には
  有名な松下幸之助神話は知っていましたが
  裏の顔はほとんど知らないことだらけで
  面白かったです。
  人間、いい面もあれば
  悪い面もある。
  そういうことですね。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  私たちの世代はやっぱり「ナショナル」                   

 今や「ナショナル」というブランド名も「松下電器産業」という会社名も知らない世代が増えているに違いない。
 現在の「パナソニック」のことだ。
 それでも、もしかしたら「経営の神様」の名前を問われたら、松下幸之助氏の名があがるかもしれない。それほど彼の名前は揺るぎない。
 多くの著名人は毀誉褒貶にまみれるものだが、松下幸之助氏はそういう地平から遠いところにあるとずっと思ってきた。
 実家が破産し、わずか9歳で大阪へ丁稚奉公に出る少年。そこで才知に長けた才能を発揮し、大実業家となる。
 そして、多くの言葉を残した。小学校さえ満足に出ていないのに。

 しかし、そんな松下幸之助氏にも負の顔があった。
 ノンフィクション作家岩瀬多達哉さんがそれを暴いたというよりも、実際には多くの関係者には周知であった事実をきちんと正伝として描いたということだろう。
 特に第二夫人とその子供の存在は、表の幸之助氏しか知らない読者には驚きだろうし、自身の孫を後継者とすべく画策する姿は、晩節を汚す経営者にありがちなものである。
 松下氏はそういうことから遠い存在であると思っていたから、その事実はかなり衝撃的だった。

 松下幸之助氏は1989年に94歳で亡くなったが、さすがのそれだけの人生であるから、いかに大部な労作であってもすべてを描くことは難しい。
 起業後事業を拡大していくあたりが表現として手薄の一方で、戦後公職追放を受けたあたりのことは盟友野村吉三郎の手帳などを参考に詳しく描かれている。

 いずれにしても「パナソニック」の源流は松下幸之助氏をたどるしかないのだから、日本の経営の歴史から消えることはないだろう。
  
(2019/12/21 投稿)

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  グルメというのは
  食通とか美食家という意味です。
  今日紹介する
  『かきバターは神田で』の著者
  平松洋子さんは
  この本を読めばわかるように
  まちがいなくグルメですが
  そういう気どった言葉ではなく
  おいしんぼという方が
  ふさわしい気がします。
  それに
  美食家でもありますが
  美文家でもあって
  その文章のおいしいことといったら
  たまりません。
  おいしい料理をどのように
  おいしく表現するか
  かなりの腕がないとできません。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  平松洋子さんのおいしさの秘密                   

 本作は「週刊文春」に2016年8月から2018年4月まで連載されていて、つまりは好評連載で、それでいていきなり文春文庫オリジナルという、なんとも贅沢な食べ物エッセイである。
 平松洋子さんといえば、今や女東海林さだおともいえる存在であるが、東海林さんのように毎回「丸かじり」ではなく、上品さに時々ガブリと戴く豪快さを合わせもった筆力に、ファンは多い。
 平松さんの味にはずれは少ない。

 食べ物エッセイというだけあって、人を描く際にも食べ物の話題は欠かせられない。
 しかもそれが不自然でないのだから、平松さんの筆の巧さという以外にない。
 例えば、石牟礼道子さんのことを綴った文章。
 おそらく石牟礼さんが亡くなったあとの追悼の意味を込めてのコラムだろうが(この文庫で唯一残念なのが、連載時の日付がないこと)、そこでも生前石牟礼さんからご馳走になった炊きこみごはんのことが綴られている。
 石牟礼さんの食べ物の随筆を読みながら、最後には「あきれたことに、読みながら猛烈におなかが空いてくるのだ」となる。
 平松さんの食い意地がはっているのではない。
 石牟礼さんの文章のおいしさを表現するのに、こんなすばらしい褒め言葉はないだろう。
 平松さんにとって、食べ物はこの世界を語るのに欠かせない思いなのだ。

 「ぬるい味噌汁」というエッセイがいい。
 町のちいさな定食屋で体験した話。注文した定食についていた味噌汁のぬるいこと。文句のひとつもいえばいいのだが、忙しく働く店の人の姿に何もいえない平松さん。
 平松さんの文章がおいしいのは、こんな優しさが隠し味になっているからだ。
  
(2019/12/20 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  今年も残り少なくなってきました。
  今年もたくさんの有名人が
  亡くなりました。
  なんといっても残念なのが
  イラストレーターの和田誠さん。
  私にとっては大きな人でした。
  政治家でいえば
  11月29日101歳で亡くなった
  中曽根康弘さん。
  現役の頃はタカ派のイメージが強かったですが
  亡くなったあとのコメントでは
  概ねいい政治家だったというものが多かったように
  思います。
  今日紹介する
  『打たれ強く生きる』を書いた
  城山三郎さんが亡くなった際のお別れの会にも
  中曽根康弘さんは出席しています。
  中曽根康弘さんの魅力とは
  そういうところにあったのかもしれません。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  城山三郎という「羅針盤」                   

 経済小説の開拓者ともいわれる城山三郎が『輸出』で文学界新人賞を受賞したのは1957年で、79歳で亡くなったのが2007年であるから、作家人生はほぼ半世紀といっていい。
 「日経流通新聞」に1983年に連載された、このビジネスマン向けのエッセイはほぼ城山の大きな作品が上梓されて経済小説の作家としての地位がほぼ確立していた時期であろう。
 決して堅苦しい文章でなく、読みやすく、時には厳しい視線ながらそれでいて温かく包みこんでくれるエッセイに、どれだけ多くのビジネスマンが勇気づけられたことだろう。

 このエッセイが連載されていた1983年は城山を愛してやまなかった中曽根康弘内閣の頃で、戦後最長と当時いわれた不況がようやく終わりを告げた年でもある。
 あの人気朝ドラ「おしん」が放映されたのもこの年である。
 時代はまちがいなく上向きであっただろうが、城山のこれらのエッセイから感じるのは単に鼓舞するだけではないということだ。
 例えば、城山が描いた『黄金の日日』のルソン助左衛門の生きる姿をこう表現している。
 「彼は、人生には第三の道があることを信じ、第三の道に生きた男でもあった」。
 そして、「どんな事態にも、第三の道がある」のだから、「人生にも新しい風がふぃてくるのではないか」と結んでいる。

 城山はあの時代の「羅針盤」で間違いなくあったはずなのに、城山のいう「第三の道」を選ぶことなく、日本はバブル経済の道を突進していくことになる。
  
(2019/12/19 投稿)

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  朝井まかてさんの著作は
  ほとんど読んでいますが
  今日紹介する『最悪の将軍』は
  読みそびれていたので
  文庫化された機会に読みました。
  書評にも書きましたが
  先日読んだ
  葉室麟さんの『花や散るらん』とほぼ同じ時代設定だったので
  とても興味深く読みました。
  いくらでも
  解釈できるのが
  こういう物語の面白さかもしれませんが
  本当はどうだったのか
  やっぱり気にかかります。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  本当はどうだったのだろうか                   

 「歴史小説」とは主に歴史上に実在した人物を用いて、ほぼ史実に即した物語で出来ている。一方、「時代小説」は同じような歴史を描いてもそこには実在しない人物や出来事などで出来上がっている。
 江戸幕府の第五代将軍徳川綱吉を描いた朝井まかてさんのこの長編小説の場合、徳川綱吉も実在の人物だし、その正室信子も側用人柳沢吉保も実在した。
 また将軍になる経緯であったり、生類憐みの令の発令なども歴史上の事実である。
 朝井さんが尊敬してやまない葉室麟さんの『花や散るらん』はほぼ同じ時代を描いていて、綱吉であったり吉保という人物も登場するが創作が多い。
 この二つの作品で「歴史小説」と「時代小説」を比べるのも面白いかもしれない。

 ただ「歴史小説」といっても、その当時の人々の心情までが正しいかというとそれはまた別の話で、綱吉と信子が果たしてどんな会話をしたのか、それは作者の想像力に委ねるのは仕方がない。
 特にタイトルが示すように「最悪の将軍」であったかもしれない綱吉だが、朝井さんの筆はけっしてそうではない。
 むしろ、民を思い、国を憂いた名将軍かと思わせられる書きっぷりだ。
 同じ人物、同じ事件を描いても、書き手によってそれはいかにも変化する。だからこそ、「歴史小説」は面白いともいえる。
 綱吉が亡くなったあとの最後の場面、吉保はこう信子に話す場面がある。
 「政の目指すところとその果には、必ず齟齬が生じまする。(中略)それを判じるには時を要します」。

 しかし、こうも言えないだろうか。
 時が経ても不明かもしれない、と。
  
(2019/12/18 投稿)

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 毎年この時期恒例となった
 埼玉県の「図書館と県民のつどい」
 今年も12月15日の日曜日
 埼玉県桶川にあるさいたま文学館で開催されました。

  20191215_134619_convert_20191215165903.jpg

 今年で13回となるこのイベントは
 県内最大の図書館イベントです。

 このイベントでは
 毎回埼玉県となんらか関係のある作家が
 記念講演を行っていて
 今回は埼玉県出身の作家
 須賀しのぶさんが
 「本と埼玉と私」という演題で講演が
 行われました。
 須賀しのぶさんは『また、桜の国で』で
 第156回直木賞の候補になった
 今気鋭の女性作家です。

 残念ながら
 私はまだ須賀しのぶさんの作品を読んだことがなくて
 それでも講演を聞いてみようと思ったのは
 これが「図書館と県民のつどい」の記念講演であったこと、
 埼玉県出身の作家ってどんな感じだろうか興味があったこと、
 それで会場の隅っこで
 おとなしく拝聴していました。

 講演の最後に
 質問の時間があったのですが
 そこで発言されていた何人かの人が全員
 須賀しのぶさんの熱心なファンだったのには
 まだまだ私が知らない、
 けれど多くのファンがいる作家がいるんだと
 唸っていました。

 須賀しのぶさんは近代の西洋を舞台に
 歴史小説を描いていて
 講演の中でしばしば話していたのが
 歴史を検証するための一次資料の重要性です。
 というのも
 須賀しのぶさんは
 埼玉県草加市の出身で
 埼玉県立浦和第一女子を出て
 上智大学史学科を卒業していて
 歴史に向きあう姿勢がきちんとしている印象を
 受けました。

 須賀しのぶさんには歴史以外にも
 高校野球しかも埼玉大会が大好きという
 埼玉県人らしい一面もあり
 高校野球を描いた作品も多いそうです。

 私にとっては
 須賀しのぶさんは未知の作家でしたが
 とっても興味を惹かれました。
 今度ぜひ読んでみたいと思います。
 90分という時間も
 あっという間の熱い講演会でした。

 会場では須賀しのぶさんの本の展示や

  20191215_095630_convert_20191215175513.jpg

 さまざまな企画があって
 そのひとつにスタンプラリーもありました。
 完走すると
 オリジナルの缶バッジまでもらえて
 とってもうれしい一日になりました。

  20191215_134749_convert_20191215170007.jpg

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 次の日曜は
 1年中で最も日が短い冬至ですから
 この頃は日没が16時半頃なので
 日の暮れの早さを感じます。

  20191215_150626_convert_20191215165646.jpg

   少しづゝ用事が残り日短     下田 実花

 この句のように
 毎日があわただしくなってきます。

 お礼肥えという言葉をご存じですか。
 収穫した後の野菜に消耗した樹勢を回復させるために与える肥料のことで
 家庭菜園だけでなく
 ガーデニングなんかにもあるようです。
 この日(12月15日)
 ニラお礼肥えをしました。

  20191215_142724_convert_20191215164604.jpg

 枯れているのを切って
 まわりに牛ふん堆肥と鶏ふん肥料をまきました。
 今年もよくがんばってくれました。
 来年もよろしくという
 感謝の気持ちを込めて。

 寒さが本格化してくると
 イチゴの葉もこうして色づいて
 冬を越す準備です。

  20191215_142858_convert_20191215165008.jpg

 こちらはスナップエンドウ

  20191215_144624_convert_20191215165116.jpg

 ひと穴に4粒の種を蒔きましたが
 ほとんど芽がでないのもあって
 そちらには菜園で育てていたのをもらって
 移植しました。
 写真の手前がそれで
 奥はなんとか芽を出してくれたもの。
 これで冬を越すことになりそうです。

 冬を越すというと
 タマネギもそうです。

  20191215_145406_convert_20191215165236.jpg

 今回のタマネギは順調に根づいてくれたようで
 このまま冬を越して
 春には太ってくれる? はずです。

 この日
 キャベツを一つ収穫しました。

  20191215_154005_convert_20191215165757.jpg

 今回は3つキャベツを栽培していて
 これが2つめの収穫です。
 実はキャベツといっても
 品種が違うようですが
 見た目には
 ほとんどわかりません。
 キャベツには
 申し訳ないのですが。

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プレゼント 書評こぼれ話

  先日読書会の話を書きましたが
  私が参加しているその会に
  絵本作家飯野和好さんの大ファンの方がおられます。
  飯野和好さんの絵本だけでなく
  初期に雑誌に載ったイラストとか
  いわゆる
  全身飯野和好愛の人で
  12月の読書会でも
  飯野和好さんの最新の絵本を
  読んでもらいました。
  そこで
  今日は飯野和好さん絵、
  谷川俊太郎さん原詩の
  『おならうた』を紹介します。
  この絵本も
  飯野和好さんワールド全開です。

  じゃあ、読もう。


  

sai.wingpen  おならはどんな音?                   

 この絵本のもとになっている谷川俊太郎さんの「おならうた」は1981年に刊行された『わらべうた』に収録された詩で、ふざけているようなタイトルですが、ちゃんと岩波文庫の『自選 谷川俊太郎詩集』にも収録されている、りっぱな作品です。
 この絵本で原詩とあるように、谷川さんの詩は八行詩、つまり八つの「おなら」がうたわれているのですが、それに三つの「おなら」をつけたのは絵を描いた飯野和好さんです。

 谷川さんの詩そのものが、ふざけているようで、そこに言葉のリズムが躍動しているように、飯野さんの絵もとても生き生きとしています。
 飯野さんの絵はかわいい系とか美しい系とは全然違いますが、絵そのものにライブ感を感じます。
 飯野さんの絵に出て来る大人も子供もなんだか怖くてきたなくてありえないのですが、それでいてそんな人は必ずどこかにいるような感じがします。
 そして、何よりも、それは谷川さんもそうなのですが、書いて(描いて)いる本人たちが一番楽しんでいるような気がします。

 私が好きな「おなら」は「りっぱに べ」。
 これは飯野さんが書いた「おなら」で、卒業証書らしきものをもった子どもに駆けよる造り酒屋のおかみさんの姿を描いています。
 今どきこんな親子はいないでしょうが、飯野さんはきっとニタニタしながら描いたに違いありません。
 あなたなら、どんな「おなら」をしますか。
  
(2019/12/15 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  時は元禄15年12月14日、
  赤穂浪士47士により討ち入りがありました。
  いわゆる忠臣蔵

    討入の日の徳利を置きにけり     岸本 尚毅

  昔は師走ともなれば
  忠臣蔵の映画とかドラマが必ずどこかのTV局で
  放映されていたものですが
  最近はあまり見かけません。
  せっかくなので
  今日は葉室麟さんが赤穂浪士の討ち入りを
  物語の中に入れた
  『花や散るらん』を紹介します。
  その中からこんな一節を見つけました。

    この世で最も美しいものとは
    ひとへの想いかもしれませぬ

  さすが葉室麟さん。
  ぐっときます。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  赤穂浪士の討ち入りにあの主人公が                   

 葉室麟さんが『蜩ノ記』で直木賞を受賞したのは、2012年の第146回だった。
 それ以前、葉室さんが直木賞の候補になったのは『いのちなりけり』(2009年・140回)『秋月記』(2009年・141回)『花や散るらん』(2010年・142回)『恋しぐれ』(2011年・145回)と、続けざまに候補にあがるも受賞に至っていない。
 それを辛い時期と見なすこともできるだろうが、その一方でいかに葉室さんの筆が充実していたかの証のような気がする。
 つまり、葉室さんはこの時期絶好調だったに違いない。

 ただこの作品については選考委員の評価は厳しい。
 唯一評価が高いのは宮部みゆき氏だが、私はむしろ「咲弥と蔵人と清厳の、友情、愛情関係を描くのに、なぜ忠臣蔵が必要になってくるのか、最後までわからなかった。作品が、二つに割れた印象さえある。」と記した北方謙三氏の評価に与する。
 この作品は『いのちなりけり』に続く雨宮蔵人もの三部作の二作めで(三作めは『影ぞ恋しき』)、その舞台は赤穂浪士の討ち入りがあった元禄時代となっている。
 北方氏の評価は実に素直で、あまりにも物語設定が出来過ぎていて、蔵人と咲弥の子ども香也があの吉良上野介の隠された孫娘となると、さすがに物語に都合がよすぎる感はある。

 それでも、これだけの長編を読ませる力量はさすがだ。
 宮部みゆき氏は「史実を能動的に自在に操ることで生まれる〈作り話の妙味〉」を高く評価しているが、それが『蜩ノ記』で開花するまで、まだもう少し時間がある。
  
(2019/12/14 投稿)

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  今日紹介する
  中野京子さんの
  『中野京子と読み解く 運命の絵 もう逃れられない』の
  表紙を見て
  びっくりしました。
  12月15日まで
  東京・上野の東京都美術館で開催されている
  「コートールド美術館展 魅惑の印象派」の
  目玉作品でもある
  マネの「フォリー・ベルジェールのバー」では
  ないですか。
  絵画鑑賞前にこの本を読むか、
  鑑賞後に読むか。
  どちらでもいいですが
  とりあえずは会期が迫っているので
  急ぎましょう。
  まずは、本物を。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  逃れられないのは、私?                   

 美術展の開催スケジュールはどのように決まるのだろうか。
 作家でドイツ文学者、というより「怖い絵」シリーズや「名画の謎」シリーズなどで、今では絵画エッセイストの方が有名かもしれない中野京子さんが「オール讀物」で連載している「運命の絵」シリーズの2巻めにあたるこの本の表紙は一人の少女である。
 少し憂いを含んだ、しかしどこかしらつまらなさそうに見える少女を描いたこの絵は、印象派の先人としてのマネの最晩年の傑作といわれる「フォリー・ベルジェールのバー」である。
 この絵画が所有しているコートールド美術館の至宝の展覧会が、2019年秋から日本で鑑賞できるのだ。
 中野さんには開催の予定がわかっていたのだろうか。
 せっかくの名画なのだから、その絵にまつわる多くの情報を手にいれている方がいいだろう。
 実際展覧会の会場では、この絵を前にして多くの人がその不思議な世界観に魅了されていたのだから。

 この絵に限ったものではない。
 中野さんは他の作品の文章でこんな風に記している。
 「絵画美術は現実そのままの切り取りではないのだから、訴えたい主題を強調するための工夫が必要だ」。
 だとしたら、この「フォリー・ベルジェールのバー」でマネが訴えたかったのは何だろう。
 それこそ、運命なのかもしれない。

 この本に付けられた「もう逃れられない」というのは、画家そのものなのか、あるいはモデルなのか、それとも絵画を観る私たちなのか。
 ここにはそんな絵画17作品が紹介されている。
  
(2019/12/13 投稿)

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  私が参加している読書会のメンバーに
  さいたま市岩槻
  本屋さんを営んでおられる人がいます。
  その本屋さんが11月に
  Books&café mao-mao としてリュニーアルオープンされたので
  お祝いを兼ねて
  毎月第一土曜日にさいたま市の公共施設で行っている読書会を
  12月はmao-maoさんで開催しました。

  20191211_121456_convert_20191211155646.jpg

  従来のお店の半分を喫茶スペースにされて
  本を読みながらくつろげる空間に
  なっています。

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  20191207_134334_convert_20191211155550.jpg

  読書会の前にまずは
  おいしいチーズケーキとコーヒーを頂きました。
  ちなみにこのチーズケーキ絶品でした。
  まちの本屋さんがどんどん減少している中で
  こうしていろんな工夫をされているのが
  本好きにとって
  うれしいですね。
  岩槻は人形の町としても有名で
  来年(2020年)2月22日には
  素敵な人形博物館もオープンします。
  Books&café mao-maoさんは
  岩槻駅東口から歩いて5分のところにあります。
  本のある素敵な空間を
  愉しんでみるのもいいですよ。
  この日の読書会で
  私が紹介したのは
  田口幹人さんの『まちの本屋』。
  書評は2016年の再録書評です。
  そうそう、お祝いのメッセージにこう書きました。

    まちには本屋は必要。
    がんばれ、まちの本屋!

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  職業としての本屋                   

 本屋さんにあこがれたことがあります。今でもどこかに本屋さんもいいなと思う自分もいますが、その一方で本が売れないという現状を知れば知る程、到底無理と尻込みするしかありません。
 それでも、若い人たちが新しい本屋に挑戦しようという話を聞けば、拍手をおくってあげたくなります。私にできることはせいぜいそれくらいです。
 だから、この本のように元気な「まちの本屋」さんの声を聞くとうれしくなります。
 この人ならこれからもいい本屋さんをやっていくのだろうなと思います。

 著者の田口幹人さんは岩手県盛岡にある「さわや書店」フェザン店の店長です。
 巻頭のグラビアに「さわや書店」の写真が載っていますが、なんとも魅力的な本屋さんの風景です。
 盛岡には「さわや書店」だけがあるのではなく、大手の書店がいくつもある、どちらかといえば過当競争立地といえます。その中で田口さんは嘆くこともぼやくこともしません。
 大手書店と自分たちのような「まちの本屋」の役割をきちんと認識されています。
 田口さんは「本屋という業態が大きく儲かる商売では決してない」といいます。限られた利益の中でどう店を維持していくか、おのずと人件費を抑制することにもなります。
 だから、「書店員には覚悟がいります」と田口さんははっきりと書いています。「辞めるなら辞める選択をしてもいい」とまで。

 それほどの現場ながら当然「本屋」ならではの喜びがある。
 「読者と向き合う、まさに最前線に、本屋の仕事がある」と言い切る田口さんは、きっとそういう「本屋」ならではの喜びをたくさん味わってきたのでしょう。
 単にベストセラーだけを売るのではない、読者が手にすればそれだけの価値がある本を自分で探しだし提供していく。それが売れる。
 作者でも出版社でもない喜びを本屋さんは味わっているのです。
 仕事をしていて、これほどうれしいことはありません。

 この本は「本屋」さんという職業についてのものですが、仕事全般の取り組み方、あるいは地方都市の活性化の方法についても考えさせられる一冊です。
  
(2016/01/29 投稿)

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 渋谷のユーロスペース
 映画「漫画誕生」を観た帰りに
 近くにあるBunkamura Galleryに寄って
 キネマ旬報100周年企画展
 「表紙で振り返る時代を彩った映画スター」を
 見てきました。

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 映画専門誌「キネマ旬報」
 1919年創刊。
 つまりは大正8年。
 大正、昭和、平成、そして令和と
 その長い歴史を積み重ねて今に至っています。
 これだけ長い歳月を刊行できたのも
 映画の面白さがあってのこと。
 そして、その面白さの一因がスターたちの魅力です。
 これは創刊間もない頃の「キネマ旬報」の表紙。

  20191206_142132_convert_20191207101103.jpg
 
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 そして、こちらは、
 私がよく読んでいた1970年代の頃の表紙のもの。

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 今年亡くなった和田誠さんのイラストの表紙が
 懐かしい。
 これは
 1980年代の表紙。

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 そばに立つのは
 この年末帰ってくる(封切られる)「男はつらいよ」の
 寅さん。

 「キネマ旬報」といえば
 年間のベストテンが有名で
 映画の評価の際にはよく参考にされています。
 そのベストテンがずらりと展示されている前には
 受賞トロフィーも展示されています。

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 こうして見ていくと
 私の生活の中で
 映画ってとっても印象深い足跡を残してくれているのが
 わかります。
 こんなに素敵な展覧会が
 なんと無料!

 会場のおわりには
 過去の「キネマ旬報」を実際に手にすることも
 できます。
 ただ残念ながら、
 この展覧会も今日(12月11日)まで。
 時間があるなら
 急いで。

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 先日、さいたま市図書館友の会主催の講演会
 「北沢楽天と”表現の自由”について」の記事を
 書きましたが、
 その時の講演者、さいたま市の漫画家あらい太朗さんが発案者となった
 映画「漫画誕生」を
 渋谷にあるユーロスペースで観てきました。

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 なので、
 今日は映画のお話。

 監督は新鋭女性監督の大木萌さん。
 デビューは2014年で、この作品が2作め。
 2作めまでかなり時間がかかっているようですが
 この「漫画誕生」も完成までに色々あって
 ようやっと上映にこぎつけた作品です。
 今回の映画は
 日本人で初めて漫画家として成功した
 北沢楽天の生涯を描いていますが
 そもそも北沢楽天という人が有名でないというところがあって
 そのあたりが
 作品を作っていく中で難しかったのだろうと思います。
 その楽天役を
 イッセー尾形さんが演じてくれたおかげで
 作品がより多くの人の目にふれることに
 なったのではないでしょうか。

 しかし、出てくる漫画家の多くは
 昔の漫画家で
 あの岡本一平だって
 今の人にはわからないかもしれない。
 映画の最後に
 これらの漫画家の紹介、
 例えば近藤日出造とか小川治平の名前と業績といったことが
 入るのですが
 やはり観ている中ではわからないストレスが
 どうしても出てきます。
 映画の中で
 ナレーションをどう使うのかは意見がわかれるでしょうが
 そのあたりをうまく表現できなかったかと
 残念です。

 人の一生はやはり長い。
 朝ドラであれば表現できることも
 2時間足らずの映画ではなかなか難しい。
 ならば、思い切って何かにスポットをあてた方が
 作品がするどくなるような気がします。
 この映画でいえば
 楽天と奥さんであるいのさんの関係でしょうね。
 ラストはその関係性がうまく出ていました。
 それに、
 いのさん役の篠原ともえさんが
 とってもいい。
 若い頃から晩年まで一人で演じていて
 全然違和感がなかった。
 それに、いのさんの上品さがとてもよく伝わってきました。

 ラスト近くで
 晩年の北沢楽天が愛犬と散歩している神社は
 大宮にある氷川神社ですね。
 そして、その参道を横切る男性役で
 発案者のあらい太朗さんが登場しています。

 映画を観終わったあと
 楽天さんといのさん夫婦を描いた缶バッジを買いました。

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 映画がヒットして
 多くの映画館で上映されればいいですね。

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 昨日(12月8日)
 さいたま国際マラソン大会がありました。
 今年で5回めの大会です。
 この大会がは女子マラソンですが
 国際競技のあと一般市民が走るようになっています。
 毎年驚くくらい
 たくさんの市民ランナーが参加しています。

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    マラソンの背中見送る冬木立     池田  敬彩

 私は走ることはできないので
 せめて畑作業でもと
 でかけました。

 この日はまず
 ホウレンソウの間引き。
 結構種をたくさん蒔いたので
 間引きするのも大変。

  20191208_141135_convert_20191208182449.jpg

 そのあと、
 寒さ対策のトンネル栽培です。

  20191208_144234_convert_20191208182916.jpg

 寒くなると
 どうしても生育が遅くなるので
 写真のように
 ビニールで覆います。

 こちらはソラマメ

  20191208_142608_convert_20191208182720.jpg

 このまま冬を越して
 春にはぐんと成長するはず。

 春の野菜といえば
 これはナバナ

  20191208_144256_convert_20191208183240.jpg

 毎年ナバナの栽培には苦労をしていて
 このナバナも植え直ししたもの。
 それでも
 あまり大きくなりません。

 そして、この日
 あの黄ニラを収穫しました。

  20191208_154408_convert_20191208183352.jpg

 黄ニラを栽培しましたが
 今まで黄ニラなるものを食べてことがありません。
 この黄ニラ
 鍋でしゃぶしゃぶして頂きましたが
 おしいかった。

 菜園を始めて
 初めて口にする野菜も
 結構多かったりします。
 そういうのも
 家庭菜園ならではの
 楽しみ方なんでしょうね。

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  今日は
  北村裕花さんの
  『こどもかいぎ』という絵本を紹介します。
  絵本を探すときには
  絵本作家の名前で探すことがよくあります。
  いせひでこさんの絵本とか長谷川義史さんの絵本とかと
  いったふうに。
  最初のきっかけはたまたまということが多いですが
  はまってしまうと
  絵本作家さんの名前で追いかけてしまいます。
  北村裕花さんの場合、
  NHKEテレの「ヨーコさんの”言葉”」という番組で知って
  それでこの人の絵本ならばということで
  選びました。
  これからも追いかけたい
  絵本作家の一人です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  六人六色                   

 六人の子供たちが真面目な顔をして集まってきました。
 男の子が三人、女の子が三人。
 名前を書いておくと、けんた、りく、まさと、あゆみ、みか、らん。
 この六人が集まって何をするかというと、絵本のタイトルの通り、「こどもかいぎ」です。
 しかも、今回の会議のテーマは「おこられたときは どうしたら いいか」。
 進行役はしっかりもののけんたくん。ちなみに、けんたくんの好きな食べ物はカレーだそうです。
 この六人、けんたくんがしっかりものと性格付けされているように、六人それぞれ性格が違います。
 性格が違うので、意見も違うし、その反応もまちまちです。
 それぞれの発言内容から、どんな性格なのかあててみるのも面白いかもしれません。
 六人の性格と好きな食べ物は一番後ろに描かれています。
 逆に、そんな性格ならどんな発言をするのか、想像してみるのも楽しいかも。
 大事なことを言い忘れていました。
 この六人は「わかばえん」という保育園の園児みたいです。
 そんな子供たちですが、「おこられたときにどうしたらいいか」という意見は結構ズルかったりします。

 この絵本を描いたのは北村裕花さん。
 NHKEテレで放映されていた「ヨーコさんの“言葉”」の絵を担当していた絵本作家さんです。
 六人の子供たちの表情を見るとわかりますが、北村さんの描く人物はどんな人であってもちっとも憎めません。
 怒っていても泣いていても、どこかで人間の温かさが描かれているように感じます。
 北村さんが六人の子供たちをどう描きわけているのか、それもこの絵本の楽しみです。
  
(2019/12/08 投稿)

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  今日は
  二十四節気のひとつ、大雪(たいせつ)

     大雪や暦に記す覚え書き    椎橋 清翠

  北海道や東北では
  まさに大雪だとか。
  北国の長く厳しい冬はまだまだこれからです。
  今日は
  2017年12月23日に亡くなった
  葉室麟さんの最新刊
  『星と龍』を紹介します。
  早いもので
  葉室麟さんが亡くなって
  間もなく2年経ちます。
  没後も数多くの作品が刊行されてきたので
  亡くなって2年経つという実感は
  あまりありません。
  これからも未読の作品だけでなく
  再読も含め
  葉室麟さんの作品を
  読んでいくつもりです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  葉室麟さんは何故最後に楠木正成を描いたのか                   

 2017年12月に急逝した葉室麟さんの未完となった最後の長編小説が、その早すぎる死から2年近く経った2019年11月にようやく刊行された。
 初出が2017年4月から11月までの「週刊朝日」ということで、まさに命がけの連載であったといえる。
 最後のテーマは鎌倉幕府を滅ぼした南北朝の武将楠木正成なのには、ちょっと意外な感じがした。
 というのも、晩年の葉室さんは西郷隆盛や陸奥宗光といった幕末から明治にかけて駆け抜けていった人物を数多く描いていたので、生涯をかけてそのあたりの時代に着地したかったのではないかと思っていたからだ。

 何故最後に楠木正成であったのか。
 単行本に「夢と希望と作家の祈りと」と題する「解説」を寄せた作家の安部龍太郎さんは、その理由をこう推測している。
 一つが葉室さんが尊敬してやまなかった司馬遼太郎さんへのオマージュ。
 そして、もう一つが「天皇とは何かという問題に取り組んでおかなければならないという、作家としての責任感」。
 特に後者の問題は、明治維新という題材を考えた場合であっても尊王のことは重要な視点であっただろうし、そのことでいえば楠木正成もまた尊王に生きた武将であったといえるかもしれない。
 葉室さんにとって幕末の志士たちと楠木正成は同じ水脈でつながっていたのではないだろうか。

 楠木正成の履歴を追えば、彼の名を一躍高めた千早城の戦いはこの作品でも描かれているが、足利尊氏との決戦は描けないまま、未完となった。
 読者以上に葉室さんが悔しかったにちがいない。
  
(2019/12/07 投稿)

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  昨日森下典子さんの
  『日日是好日』を紹介しましたが
  今日も森下典子さんの本です。
  『いとしいたべもの』という
  食べ物エッセイ。
  以前、森下典子さんの『こいしいたべもの』という本を
  紹介しましたが、
  実はこちらの方が先に出た本です。
  今回も
  おいしい文章と
  森下典子さん自身のイラストが
  堪能できます。
  きっとこの中に
  みなさんの思い出の一品も
  見つかるかもしれません。
  私なら、
  ハウスバーモンドカレーかな。
  
  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  文章もイラストもおいしそうなのがいい                   

 食べ物は食べてしまうとそれでおしまいと思っている人は多いかもしれない。私もその一人だったが。
 けれど、エッセイストの森下典子さんのこの食べ物エッセイを読むと、そうではないことに気づかされる。
 例えば、この本の最初に登場するオムライス。
 その食べ物にどれだけの人が思い出を抱えていることか。森下さんがいうように「昭和三十年から四十年代に子供時代を過ごした人にとって、オムライスは特別なたべものではないだろうか」ということになる。
 ちなみに、森下さんは昭和31年(19956年)生まれ。
 読む人の忘れていた思い出を、森下さんは絶妙な文章で掘り起こしてくれる。

 それにここで書かれている文章の、なんとおいしいそうなことか。
 再びオムライスに登場願えば、こんな感じ。
 「丸い薄焼き卵の真ん中に、さっきのケチャップライスをこんもりと楕円状に盛り、菜箸で薄焼き卵の両端を折ってライスを包む。」
 もうたまらなく、オムライスが食べたくなる。

 このエッセイに登場するのは、オムライスでわかるように、決して高級な食べ物ではない。
 くさや、サッポロ一番みそラーメン、カステラ、ハウスバーモンドカレー、日清のどん兵衛、鯛焼き、カレーパン、崎陽軒のシウマイ弁当……。
 ほら、どこにでもある食べ物にだって、人に感動させてしまうくらい想いが詰まっているものなのです。

 森下さんのこのエッセイ、文章もいいけれど、森下さんの手によるイラストもいい。
 なんといっても、おいしそうなのがいい。
  
(2019/12/06 投稿)

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  昨日
  樹木希林さんが出演した
  映画「日日是好日」の話を書きましたが
  今日はその原作となった
  森下典子さんの『日日是好日』を
  紹介します。
  この作品をこれから読もうという人に
  オススメなのは
  新潮文庫版。
  どうしてかというと
  新潮文庫に載っている解説が
  とってもいいのです。
  書いたのは
  落語家の柳家小三治師匠。
  森下典子さんの作品もいいから
  二度得した気分になります。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  人生を深く考える一冊                   

 この本は2002年1月に最初に刊行された。今から15年以上前になる。
 それが新潮文庫にラインナップされたのが2008年。
 2018年には黒木華さん樹木希林さん出演で映画化もされている。
 年を重ねるごとに作品に艶が増していく見本のような作品だ。

 エッセイスト森下典子さんが20歳の時から始めたお茶のお稽古。そこからの25年間を描いた自伝風エッセイである。
 ここには生きることの喜び、不安、ためらい、後悔、ときめきなどが静かに描かれている。
 結婚寸前までいきながら相手の裏切りで破談になった著者に心を寄せる人もいるだろうし、自立した娘を訪ねようとする父をちょっとした用事で断り、その後突然亡くなったしまう父を想う著者の悲しみに同じ色の涙を流した人もいるかもしれない。
 またいつまでもお茶の作法がうまくなれなく、あとからお稽古を始めて若い人に追い越されて落ち込む姿に共感する人もいるだろう。
 この本は、その時々の読者の気持ちに寄り添うことができる稀有な作品だ。

 なんといってもお茶の武田先生が素敵だ。(映画では樹木希林さんが演じている)
 最初はおじきがきれいな「武田のおばさん」として著者の前に現れる。
 おばさんはお茶を教えているという。そのおばさんのところお稽古に通うようになる著者。
 やがて、「おばさん」は「先生」となり、著者の人生にそっと心を寄せる存在になっていく。
 それはまるで静かに煮えたぎるお湯のように、存在そのもので何かを語りかけている。

 この本を読めたのも「日日是好日」のなせる業なのだろうか。
  
(2019/12/05 投稿)

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 このブログも
 おかげさまで
 今日で11年を迎えることができました
 11年というと
 生まれた子どもが小学校の高学年になっていることになります。
 そんな長い時間を
 本ばかり読んできたことに
 我ながら驚き、かつ感心しています。
 そして、読んだ本のことを忘れていることに
 呆然ともしています。

 今年(2019年)の本の売上ランキング
 先日発表になりました。
 それによると
 第1位が樹木希林さんの『一切なりゆき 樹木希林のことば』
 120万部越え。
 第2位が『おしりたんてい かいとうと ねらわれた はなよめ』で
 45万部ですから
 いかに樹木希林さんの本が強かったかがわかります。
 樹木希林さんの本は
 他にも『樹木希林 120の遺言』が第4位にはいっています。
 樹木希林さんの本が
 何故ここまで売れたのか、
 多くの人が樹木希林さんのような生き方、
 晩年の過ごし方を参考にしたいと
 思ったからではないでしょうか。

 樹木希林さんが晩年出演した
 『日日是好日』も素敵な映画でした。

  

 森下典子さんの原作は
 エッセイですが、
 うまく映像化されていました。
 主役の黒木華さんもうまかったけれど
 やはりなんといっても樹木希林さんのお茶の先生役が
 ぴったりはまっていました。
 「日日是好日」の意味は

    どんな日でも毎日は新鮮で最高にいい日

 だとか。
 もしかしたら、
 私が日々書いているこのブログも
 いい文章であったり
 つまらない文章であったりするかも
 しれませんが
 毎日新鮮で最高の
 「日日是好日」なのかもしれません。

 これからも
 素敵な本を紹介できたら
 どんなにいいでしょう。

 いい本と出会えることを願って。
 
 これからも応援よろしくお願いします。 

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 いよいよ師走、12月。
 ここまで来ると
 今年も残りわずかって気持ちになります。
 「せわしない」というのは関西の言葉のように聞こえますが
 標準語らしい。
 漢字で書くと「忙しない」。
 忙しくないのではなくて
 むしろ忙しいという意味。
 師走というのは
 まさに「せわしない」月です。

 NHKテキスト「NHK俳句」12月号(NHK出版・660円)を
 読んでいる閑もないくらいかといえば
 そんなこともなく
 やっぱり今月も開きましょう。

  

 このテキストには藤田直子さんの「俳句に暮らす」という記事があって
 12月号のテーマは「クリスマス」。
 そう、12月はクリスマスの月でもあります。
 ここには15のクリスマスの句が
 紹介されています。
 その中からいくつか。

    聖夜には聖歌一路をたどりつつ      友岡 子郷

    煙突は風にも負けずクリスマス     桑原 三郎

 といった具合。
 こうしてみていると
 「NHK俳句」はテレビ講座のテキストですが
 季節感のある雑誌ともいえます。

 中でも
 私が気に入ったのは
 いつもの片山由美子選「巻頭名句」で
 紹介されたこの一句。

     悲しみの灯もまじる街クリスマス      堀口 星眠

 誰にも忘れられないクリスマスがあります。
 楽しかった思い出だけでなく
 悲しい聖夜もあるかもしれない。
 この句は
 華やかなクリスマスにそんな悲しみを静かに見つめて
 読む人の胸を打ちます。

 そうはいっても
 年賀状もつくらないといけないし
 やっぱり12月はせわしない月です。

     ともかくもあなた任せのとしの暮      小林 一茶

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 11月も雨の多い月でした。
 うれしいことに
 そんな11月の最後の日、11月30日(土曜日)は
 とってもいい晴れの日になりました。

    家一つ畠七枚冬日和       小林 一茶

 それに程よく寒い。
 どうしてうれしいかと言うと
 この日に畑で焼き芋大会があったからです。

 昼前から会場の設営や
 食べ物の準備を始めて
 スタートは13時半。
 一度蒸したさつまいもを写真のように
 炭火で焼きます。

  20191130_125137_convert_20191130173822.jpg

 参加された皆さんに一個ずつ食べて頂きました。
 この「焼き芋」は、冬の季語です。

    青空に焼藷(やきいも)の煙立ちのぼる      平田 洋子

 この句のように
 外で焼いた焼き芋をその場で食べることの
 なんと仕合せなことか。
 この日はほかにも
 イモケンピ豚汁を振舞われました。

  20191130_134403_convert_20191130173854.jpg

  20191130_134414_convert_20191130173926.jpg

 参加者は80人くらいいたかな。
 「焼き芋おいしい!」というお子さんの声に
 焼いている私(私は焼き芋担当)は
 とってもうれしい。
 私の菜園生活は
 こんな楽しみがあるから
 焼き芋のように
 ほっくほく。
 この日は焼きマシュマロもふるまわれて
 子どもたちだけでなく
 大人の人にも大好評でした。

 さて、ただ今挑戦中の黄ニラですが
 どんな風になっているか、
 とっても気になるので
 この日ちょこっとのぞいてみました。

  20191130_105527_convert_20191130173745.jpg

 ほほう、黄色い黄色い。
 なんとか出来ています。
 もう少し大きくなるまでおいておきましょう。

 焼き芋大会の片づけを終えて
 最後の青首ダイコンを収穫し、
 茎ブロッコリーも採りました。

  20191130_162251_convert_20191130174053.jpg

 そして、
 キャベツも収穫です。

  20191130_161502_convert_20191130174010.jpg

 結構うまくできました。
 触るとしっかり結球しているのがわかります。

 もちろん、こんな風に
 収穫できるのも
 菜園生活の楽しみです。

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