FC2ブログ
プレゼント 書評こぼれ話

  朝日新聞
  テレビ番組に関する投書欄があって
  年末に放映された
  NHKの「みをつくし料理帖」について
  91歳の女性が投稿されていました。
  この人はドラマの原作である
  高田郁さんの『みをつくし料理帖』全巻を
  読まれたというではないですか。
  91歳ですよ。
  すごいなあ。
  そこで私も発奮して
  今年中に全10巻を読破しようと思います。
  今日はます1巻めの
  『八朔の雪』。
  その中からこんな一節が胸を打ちました。

    何かを美味しい、と思えば生きることができる。

  こんなことを誰よりも知っている
  主人公の物語です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  「雲外蒼天」の運命を持った女料理人                   

 全10巻に及ぶ人気シリーズの最初の巻である本書が出たのは2009年ですから、もうひと昔前になります。
 何度かテレビドラマとなり、特にNHKで放映された黒木華さん主演の連続ドラマに涙した人も多いのではないでしょうか。
 ドラマを先に観ている読者としてはその筋立てもわかっていながら、それでも大いに心揺さぶられ、何度も泣いてしまうという、稀有な体験をすることになりました。
 まだまだ初めの巻だというのに。

 この巻には四つの話と料理が描かれています。
 順に料理をたどれば、「ぴりから鰹田麩」「ひんやり心太」「とろとろ茶碗蒸し」「ほっこり酒粕汁」の四品で、表題作の「八朔の雪」は二作めの「ひんやり心太」のタイトルです。
 このシリーズはこういった料理を楽しみにして、巻末のレシピで料理をした読者も多いのではないでしょうか。

 この物語の主人公は澪(みお)。もともとは大坂の「天満一兆庵」で料理の腕を見込まれ奉公人として働いていた。ところがそのお店が火事で焼け、主人夫婦と江戸に出て来るものの主人が亡くなり、澪は女将であった芳と二人、見知らぬ江戸で暮らすこととなります。
 そんな澪を見込んで料理をまかせてくれたのが、「つる屋」の主人種市。
 澪は種市の恩に報いるためにとも趣向を凝らしてできあがってくる料理の数々。
 そんな澪であるが幼き時に出た占いが「雲外蒼天」、つまりは苦労の果てに幸せがあるという占いそのままに、次から次へと難事が待ち受けているのです。

 最初の巻だけに澪のこれまでのこと、関係する人たち、昔仲良かった友人のことなど盛り込まれて、この巻だけではあまりにもったいないと、誰もが感じるのではないだろうか。
  
(2020/01/22 投稿)

    芽 「ブログランキング」に参加しています。
     応援よろしくお願いします。
     (↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

レビュープラス