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プレゼント 書評こぼれ話

  今週第93回となる
  キネマ旬報のベストテンの表彰式がありました。
  今回特別賞に輝いたのは
  昨年10月に亡くなった
  和田誠さん。
  受賞式には奥さんの平野レミさんが出席。
  平野レミさんの受賞の挨拶から。

    優しいんですよ、すごく優しいの、すべてに優しいの。
    あんまり優しい人と結婚しちゃったからね、あとがつらいですよね。
    今、わたし悲しくて悲しくて悲しくてね、本当につらいんですよ。

  和田誠さんのファンとして
  これからも和田誠さんの本を
  読んでいきたいと思います。
  今日は
  『ほんの数行』という本を
  紹介します。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  これは書籍版「お楽しみはこれからだ」です                   

 イラストレーターの和田誠さんは映画が大好きで、これが高じて映画監督までやりましたが、なんといっても映画の中の名セリフを集めた『お楽しみはこれからだ』は和田さんのイラストとエッセイがすこぶる素敵な名著で、この本から映画が好きになった人も多いのではないかしら。

 実は和田さんは映画だけでなくかなりの読書家でもあって、この本の「はじめに」では「ぼくはたいした読書家ではない」と謙遜しつつ「子どもの頃から数えれば、かなりの本を読んでいるはず」と綴っている。
 何しろ和田さんには数多くの自身が装丁した本があって、装丁する時には当然ゲラ段階の原稿も読むことになるわけで、そうなればやっぱり相当数の本を読んでいることは間違いない。
 そこで『お楽しみはこれからだ』の、本編みたいに、本の中から気に入った数行を抜き出して紹介しているのが、この本だ。

 しかも、和田さんが装丁した本だけからの厳選で、しかも書影付だから、和田さんファンにとってはたまらない。
 元々が「週刊金曜日」という雑誌に2008年3月から2012年12月まで連載されていたもので、100回という区切りのいいところで単行本化(2014年)されている。
 しかも本になった時点で、そのうちの著者40人が物故されていて、この本自体がまるで追悼集のようにして読める。
 そして、2019年10月に和田さんもいなくなって、この本全体で和田さんを悼んでいるようでもある。

 あ、この本はそんな悲しみよりもご機嫌に楽しい本だと書き添えておきます。
  
(2020/02/15 投稿)

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