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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  二十四節気のひとつ、雨水。
  「歳時記」によれば
  「降る雪が雨に変わり、積もった雪や氷が解けて水になるとの意」と
  書かれています。

    金色に竹の枯れたる雨水かな      津川 絵里子

  今日は
  ちょっと変わった俳句の本を
  紹介します。
  堀本裕樹さんとねこまきさんのコラボ
  『ほんのり俳句コミック ねこもかぞく』。
  俳句コミックとありますが
  漫画本ではありません。
  漫画も半分ありますが。
  こんな風に
  俳句を楽しむことができるのですね。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  俳句もここではおもちゃみたい                   

 この本の著者堀本祐樹さんは1974年生まれの気鋭の俳人だ。
 「NHK俳句」の選者でもあるし、芥川賞作家又吉直樹さんと『芸人と俳人』という共著を出したり、若い読者に向けた『俳句の図書室』という本も書いている。
 この本では「ほんのり俳句コミック」とあるように、見開きのページの半分、この本でいえば右のページが堀本さんが選んだ俳句とその俳句から浮かんだエッセイやショートストーリー、左のページに夫婦ユニットであるイラストレーター「ねこまき」さんが描く漫画が載っている。
 俳句と漫画、ましてや猫の漫画という組み合わせのユニークなこと。
 でも、こういう組み合わせが俳句の面白さを若い読者にまで広げる活動になるのだと思う。

 しかも、この本の中で堀本さんが選んだ俳句のテーマが「家族」。
 「朝ざくら家族の数の卵割り」(片山由美子)といったようにはっきりと家族を詠み込んだ句もあれば、「海を向くベンチの上の雪だるま」(松尾隆信)といった句のように一見家族と関係なさそうな句もある。
 ただこの句の場合もそうだが、堀本さんは「よくよく読んでみると、家族の姿が浮かんでくる句」を採り上げたそうだ。
 そして、これらの句に付けられた堀本さんの文章が面白い。
 真面目な解説なような文もあるが、採用句に関係したショートコントが傑作だ。
 さすが和歌山県の出身というだけあって、関西系の笑いがお好きなようだ。

 もちろん「ねこまき」さんの漫画も面白いから、この本はいろんな要素が詰まり過ぎて、まるでおもちゃ箱みたいな一冊だ。
  
(2020/02/19 投稿)

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