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プレゼント 書評こぼれ話

  NHK大河ドラマ「麒麟がくる」
  楽しく見ています。
  関連本がたくさん出ていますが、
  関連本というには
  随分前に刊行された本を
  今日は紹介します。
  吉川弘文館「人物叢書」の最初の巻でもある
  高柳光寿さんの『明智光秀』。
  ドラマの中で
  明智光秀が鉄砲について詳しそうな姿が
  描かれていますが
  実際にもそうだったようで
  この本にも
  そのようなことが
  書かれています。
  かなり以前の本ですが
  読み応え十分の
  好著です。

  じゃあ、読もう。  

  

sai.wingpen  信長の夢、光秀の夢                   

 昭和33年(1958年)に刊行されたこの本は今2つの点で注目を集めている。
 一つめはなんといってもこの本が今年のNHK大河ドラマの主人公明智光秀の伝記であるということ。 
 そして、もう一つが伝記シリーズである吉川弘文館「人物叢書」が2020年1月に通巻300巻という偉業を達成したということである。
 実に60年以上にわたって、日本史に影響を与えてきた人物を読み物ではなく至って真面目な歴史書かつ伝記物として刊行してきたのだから敬服する。
 その第一巻がこの『明智光秀』で、記念の300巻めに取り上げられているのが『徳川家康』というのも何か不思議な感じがする。
 普通考えれば、『徳川家康』の方が偉人としては一般的であろうに、裏切り者の象徴でもある明智光秀を一番に持ってきたところなど、なかなかセンスがいい。

 この本の冒頭にまず「光秀の出自はどうもはっきりしない」と書かれている。
 それは現在でもそうらしい。いくつかの説があるとか聞く。
 はっきりしてくるのが、織田信長に仕えたあたり。永禄11年(1568年)頃からだという。
 信長に仕え、高い地位も得る。でありながら、光秀が本能寺の変で信長を討つのは天正10年(1582年)だから、異能の主人に仕えてわずか14年ばかりだ。
 何故光秀は信長を討ったか、この本でもさまざまな説が記述されているが、案外あまりに近くにいたことで信長の魅力もその逆も見え過ぎたのかもしれない。

 著者は最後に光秀が「信長の部下として行った為事(しごと)は信長の為事の一部分」と記している。
 光秀は夢見たものは、信長もまた見た夢だったのだろうか。
  
(2020/02/25 投稿)

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