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プレゼント 書評こぼれ話

  「ゲゲゲの女房」は
  2010年上半期に放送された
  NHKの朝ドラです。
  漫画家水木しげるさんの奥さん武良布枝さんの
  同名エッセイを原案に作られたもので
  それまで低迷していた朝ドラ復活の
  きっかけとなった作品です。
  そのドラマを見ていなかったのですが
  秋から冬にかけて
  再放送がされて
  やっと見ることがことができました。
  そこで
  あらためて水木しげるさんの人生が気になって
  手にしたのがこの本。
  『ねぼけ人生』。
  いやあ、なんともうらやましい生き方でしょう。
  こんな時代だから
  余計にそう感じるのかもしれません。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  落ちこぼれは別の世界の優等生かも                   

 漫画家水木しげるさんが亡くなったのが2015年秋。93歳のご長寿の全うだった
 自身がその半生を綴ったこの本の初版は1982年ですから、1922年生まれの水木さんが60歳の時。
 水木さん自身の中にもそろそろ半生を振り返ってみてもいいかと思う気持ちがあったのかもしれない。

 それにしても、なんと面白い人生でしょう。
 小さい頃からずっとはみだし者で、働きだしても役に立たず。軍隊に行ってもやっぱりダメで、しかも片腕さえも失ってしまう。
 漫画家になっても売れず、売れ出したと思えば冴えないアシスタントの世話もする。
 読みながら何度笑ったことでしょう。
 それでもそんなアホでねぼけた人生を、水木さん自身が楽しんでいるのですから、そこがすごい。
 普通なら落ち込んだりするのでしょうが、そうでないのが水木さんのすごさです。
 そして、そんな水木さんをまわりの家族、両親であったり兄弟であったり、奥さんであったりお子さんさんだったりがちっとも蔑んでいないというのもすごい。
 この親にしてこの子ありかもしれないが、なんとも大らかな家族である。

 水木作品は妖怪まんがと言われますが、実は単に怖いだけのホラーではなく、もっと人間の根幹のようなものが描かれているような気がする。
 だから、一時的な流行ではなく、水木さんが亡くなっても鬼太郎は新しくアニメとなって復活したりする。
 そういう人間のおおもとにあるものを水木さんは学校とか職場とか軍隊といった組織ではなく、そこからはみだした世界から学んでいたにちがいない。
  
(2020/03/12 投稿)

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