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プレゼント 書評こぼれ話

  今年(2020年)は
  池波正太郎の没後30年だという。
  亡くなったのが1990年5月3日。
  67歳だったのだから
  早逝といってもいい。
  今でも池波正太郎ファンは多い。
  ところが
  私は池波正太郎の作品を読んだことがない。
  今日紹介する
  『幕末新選組』がはじめの一冊なのだから
  本好きというのも
  恥ずかしいくらい。
  今日の本も
  さいたま市の図書館から
  電子書籍で借り出しました。
  最近は電子書籍で読んでも
  違和感がなくなってきました。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  新選組のはじめから終りまで                   

 時代小説あるいは歴史小説を書く作家にとって、新選組という題材は興味の尽きないものかもしれない。
 それは巨匠池波正太郎でも同じであって、何故新選組の物語を書くのかというその答えを本作品によって示したと「あとがき」にある。
 これこれが答えですといった書き方はもちろんしていない。
 よって、読者がそれを読み解くことになるのだが、やはりなんといっても、新選組という集団の面白さが作家の執筆意欲を高めているにちがいない。
 近藤勇をはじめとしたさまざまな型の人間が新選組という集団になることで、まるで巨大な人間を創り出しているかのような、人間興味がうかがえる。

 池波はその集団にあって、永倉新八を主人公に選んだ。
 永倉新八は新選組創設にも関わった主だった一人だが、幕末の動乱期を生き延び、大正4年77歳で天寿を全うしている。
 晩年には新選組の功績を語り継いで、「新選組の語り部」とまで言われた人物である。
 つまり、永倉を描くことで、新選組誕生から有名な芹沢鴨暗殺事件、池田屋事件、伊東甲子太郎暗殺事件、近藤勇捕縛と斬首といった新選組最後までを網羅できることになった。

 この物語を読めば、新選組がどんな集団であったか、幕末の中で彼らがどういう位置づけであったかがよくわかる。
 そして、何よりも物語の展開がとても小気味いい。
 だからこそ、殺伐とした中にも人間の温かささえ感じるのだろう。
  
(2020/05/09 投稿)

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