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 今日8月31日は
 「8(や)」「3(さ)」「1(い)」の語呂合わせから、
 野菜の日です。
 昭和58年(1983年)に定められたとありますから
 結構昔からある記念日です。
 最近か家庭菜園を始める人も多く、
 先日報道されたタキイ種苗の調査では
 家庭菜園で野菜などを育てている人の約3割が、
 新型コロナウイルスで外出自粛が求められだした3月以降にデビューしたそうです。
 その理由のトップは
 「趣味として楽しむため」(56・0%)で
 続いて「新鮮な野菜を食べるため」(43・7%)、「家計の節約のため」(29・0%)だそうです。
 私が借りている菜園でも
 春以降新しい人がどんどん増えて
 100以上ある区画のほとんどが埋まっています。
 一時的なブームではなく
 長く楽しめるといいですね。

 週末も秋冬野菜の準備の畝づくりで
 2本めのキュウリも伐採撤去しました。
 こちらは72本の収穫でしたから
 よくがんばってくれました。
 先週ネコブセンチュウという病害虫のことを書きましたが
 対策としていいのが
 コンパニオンプランツらしい。
 コンパニオンプランツとは
 「近傍に栽培することで互いの成長によい影響を与え共栄しあうとされる
 2種以上の植物の組み合わせ」です。
 今もナス科の畝には
 マリーゴールドを植えたりしています。

  20200828_091606_convert_20200829170548.jpg

 このマリーゴールド
 今まではシーズンが終われば捨てていたのですが
 今年はこれを次のシーズンの肥料にしようと
 考えています。

 コンパニオンプランツには
 他にもバジルなどもあります。
 トマトの苗のそば植えていて
 最近は花も咲いてきました。

  20200828_110332_convert_20200829170847.jpg

 この日は
 ダイコンを栽培する畝づくりもしました。
 毎年思うことは
 長いダイコンの収穫。
 今年は
 いつも以上に高畝に挑戦です。

  20200828_105145_convert_20200829170804.jpg

 写真の手前が
 ニンジンの畝で
 そこより5cmほど高くなっています。
 そのニンジン
 ほとんど芽が出なくて
 ついに三度目の追い蒔きをしました。

 この日は念願のオカノリを収穫。

  20200828_091624_convert_20200829170637.jpg

 これでオカヒジキオカワカメオカノリ
 オカ三兄弟を制覇しました。
 さっそく頂きましたが
 ノリの味はあまりしませんでした。

 そして、
 いよいよこの週末には
 秋野菜の苗が届きます。
 まだ暑いけど
 うまくいくかな。

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  今日紹介する
  中川ひろたかさん文、
  石川えりこさん絵の
  『おれ、よびだしになる』は
  書評にも書きましたが
  今年の「課題図書」に選ばれています。
  私が知ったのは
  実はそこではなくて、
  絵本専門誌の「この本読んで!」夏号を読んでいて
  そこで見つけたのが最初。
  ぐっときました。
  だって、お相撲の「よびだし」が絵本になるなんて
  びっくりだし、
  すごくないですか。
  そして、そのあとにこの絵本が
  「課題図書」に選ばれているのを知りました。
  いい絵本ですよ。
  もし、まだ感想文の宿題に困っていたら
  オススメです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  この絵本と出会えた君は幸せ                   

 今年(2020年)の、小学校低学年の部の「課題図書」に選ばれた作品。
 びっくりしたのは、大相撲の「よびだし」さんが絵本のテーマになっていること。
 大相撲でいえばやはり横綱とかのお相撲さんに光があたって、「よびだし」さんはかなり地味な印象がある。
 その「よびだし」さんになりたいという少年の成長する姿を描いて、本のジャンルでいえば「絵本」には違いないが、大人でも十分楽しめる一冊になっている。
 この絵本が「課題図書」に選ばれて、多くの子供たちに読んでもらえるなんて、素晴らしい。

 この世界にはどうしても光があたってしまう人がいる。
 例えば、相撲でいえば横綱。とっても強い人。誰もがあこがれる。
 だけど、横綱だけで相撲ができることはない。
 あれだけの興行をするには、横綱のような光だけでない、もっとたくさんの人のがんばりがあるからだ。
 「よびだし」さんもそんな一人かもしれない。
 でも、この絵本を読んだら「よびだし」さんもかっこいいと思うのではないだろうか。
 この絵本の主人公の少年も「よびだし」さんに憧れたように、ちょっと見方を変えれば、光があたっていないところにもまぶしいような光があることに気づくはずだ。
 つまり、この世界は多様なものでできているということだ。

 そのことを「よびだし」さんになっていく少年の姿を描いて教えてくれる、この絵本は感動的な一冊だ。
 そして、「課題図書」でこの絵本に出会えた君は、幸せだ。
  
(2020/08/30 投稿)

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  先週までに
  高田郁さんの人気シリーズ
  「みをつくし料理帖」全10巻の紹介を
  終りましたが、
  登場人物のその後を描いた特別巻が
  シリーズ完結後4年経った
  2018年に刊行されています。
  それが
  今日紹介する
  『花だより』。
  4年経ってその後が刊行されたなんて
  いかにこのシリーズの人気が高いか
  わかる気がします。
  ここには描かれていない
  絵の修業をしている太一少年のその後の活躍も
  ふきたち姉弟の将来も
  知りたいところですが
  もうこれ以上はないようですから
  勝手に楽しむしかありません。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  ファンにうれしい便りが届きました                   

 高田郁さんの人気シリーズ「みをつくし料理帖」の登場人物たちのその後を描いた特別巻。
 夢中になって読んだ物語ほどその中に出てきた登場人物たちが物語が終わったあとどんな風になったか気になることはよくあって、勝手に想像するのも楽しいが、作者自身によって描かれるのももちろん読者にとっては極上の愉しみといえる。

 全10巻の人気シリーズ「みをつくし料理帖」が終了したのが2014年。それから4年経っての刊行だっただが、「みをつくし」ファンはどんなにうれしかっただろう。
 色んな悲しみや苦労を乗り越え、まさに少女時代に占い師によってみたてられた「雲外蒼天」の運命を生きる主人公澪は友の野江を吉原から救い出し、夫となる町医者源斉とともに生まれ故郷の大坂に戻るという、ハッピーエンドであったが、それから先も幸せは続いているのか。
 たまには手紙ぐらい寄こせよな、と読者だった思うし、まして江戸での澪の暮らしを支えて「つる家」の主人種市もそうだろう。
 表題作の「花だより」は、澪に逢いたい思いが高じて、大坂へ向かう種市の姿を描く。
 続く、「涼風あり」は、澪のかつての想い人小野寺数馬と妻乙緒の姿を描いて、収録された四つの作品の中では一番良かった。
シリーズではほとんど登場しなかった乙緒であるが、澪や野江とはちがった印象の女性ながら、いい面が出たキャラクターである。
三作めは、自身の生家の主人となった野江の婿取りの話、「秋燕」。ここでシリーズの中でも描かれなかった野江と又次のふれあいが胸をうつ。
 そして、最後は澪と源斉のその後を描く「月の船を漕ぐ」。相変わらず澪の苦労は絶えないが、元気にやっていて、ファンにはうれしい便りであった。

 この特別巻にも、巻末に「澪の料理帖」が付いているのでご安心を。
  
(2020/08/29 投稿)

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  今年(2020年)4月
  前川恒雄さんが亡くなって
  先にその著作『移動図書館ひまわり号』を
  紹介しました。
  その他にも
  前川恒雄さんの本だろうと
  図書館の検索で調べて出てきたのが
  今日紹介する
  『われらの図書館』でした。
  この本が出たのが1987年で
  まだ図書館にコンピューターが導入された頃で
  それから30年以上経って
  今では
  図書館のコンピューターシステムに
  どれだけお世話になっているか
  しれません。
  これからも図書館は進化していくことを
  誰よりも望んだのは
  前川恒雄さんだったのでは
  ないでしょうか。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  もっといい図書館へ                   

 公共図書館の印象が変わり始めたのは、いつ頃だろうか。
 個人的な感想でいえば、1985年以降であるような気がする。
 公共図書館の礎を作ったといわれ、2020年4月に亡くなった元日野市立図書館長だった前川恒雄氏が公共図書館のさまざまな問題を記したこの本が出版されたのが1987年だから、だいたいそのあたりだろう。
 まだその時点では前川氏がこの本で書いているような問題点があるとしても、それ以前の暗くてじめっとした印象(実際その頃の図書館に所蔵されていた本は何だか黴臭い感じがしたもの)で、その利用の多くは学生たちの勉強場としてだった。
 夏休みともなれば、開館前から学生たちが列を作り、一般の利用者が使えないなど新聞報道がなされたこともある。

 そんな図書館が変わってきたのは、突然変異ではない。
 前川氏を初めとした先人たちの知恵と行動があったからだと思う。
 前川氏はこの本の中で、市民と図書館の関係について、「一方が他方に頼り、あるいは影響を及ぼすのではなく、お互いに影響しあい、両者が循環しながら高まってゆくもの」と記している。
 貸出点数が伸びる図書館はそれだけ市民の期待が高いということであり、図書館側もその期待に応えるべくサービスを高める。
 そういうことがあって、今、図書館は大きく変わったのだろう。

 前川氏のこの本が出てからすでに30年以上経ったが、図書館員があるべき姿勢は変わっていないはず。
 ぜひとも若い図書館員には読んでもらいたい一冊だし、市民も読むことでさらなる図書館の高みを期待したいものだ。
  
(2020/08/28 投稿)

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  今日は
  アガサ・クリスティー
  『NかMか』を紹介します。
  原題が「N or M ?」ですから
  日本のタイトルもそのままです。
  「おしどり探偵」トミー&タペンスもの。
  前にこのシリーズで
  『運命の裏木戸』を紹介しましたが
  あれがあまり面白くなかったので
  今回は
  霜月蒼さんの『アガサ・クリスティー完全攻略』でも
  ★★★★★
  最高得点の作品を
  選びました。
  さすがに面白い。
  スパイ映画になんかなったら
  面白いと思うけどな。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  1941年にこんな小説を書いたなんて、それがすごい                   

 アガサ・クリスティーといえば、誰もが灰色の脳細胞を持った名探偵ポアロか老婦人探偵ミス・マープルを思いつくだろうし、この2人が謎を解く作品も圧倒的に多い。
 数の上では大きく差がついているが、トミー&タペンスの「おしどり探偵」もなかなか人気が高いようである。

 トミー&タペンスものと呼ばれるシリーズは四つの長編小説しかないが、作品の発表とともに二人の年齢も私生活も変化していくのが面白い。
 それにポアロやミス・マープルが頭脳で謎を解くミステリーであるが、このシリーズはスパイ小説とも呼ばれるほど、趣きが異なる。
 例えば、この作品ではトミーが何者かに襲われ、捕らわれの身になってしまうといった、まるで「007」ばりのアクションものの要素もあったりする。

 この作品が発表された1941年といえば、日本軍が真珠湾攻撃を行った年でもあり、ヨーロッパでも戦争はまだ拡大中で、そんな中、ドイツ軍がイギリス本土で諜報活動をしているのではないか、それを阻止するために「おしどり探偵」を送り込むなんていう作品を書いているのだから、当時この作品を読んだ読者は緊迫しながら読んだことだろう。
 ただ謎解きでいえば、割りと早い段階でドイツの密偵はわかるのではないだろうか。
 何故なら、謎解きの伏線が幾重にも張り巡らされているから。

 それにしても内緒にしている調査にもトミーのあとを追いかけてくるタペンスのような奥さんを持つと、ひやひやしどおしだろう。
 しかし、事件が解決してしまえば、手を握り合うぐらいはする、仲のいい夫婦でもある。
  
(2020/08/27 投稿)

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  今日は昨日のつづき。
  池井戸潤さんの「半沢直樹」シリーズ
  『半沢直樹 4 イカロスの翼』を
  再録書評
  紹介します。
  ちょうど今ドラマで放送されているのが
  この原作部分になります。
  読んだのが
  もう6年前になりますから
  どんな結末だったのか
  覚えていません。
  だから、ドラマの展開が楽しみだといえます。
  原作が書かれてから6年。
  働き方改革とかテレワークとか
  働く人たちの環境も様変わりしていますが
  それでも
  半沢直樹がうける。
  根っこで変わらないものが
  あるんでしょうね。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  「倍返し」効果はここでも有効                   

 バブル経済が崩壊したあと、多くの企業が倒産の危機に見舞われた。それまでもっと も信頼のおけた銀行も同じであった。
 2000年代にはいって、銀行にも合併の嵐が吹きすさぶ。
 それによってそれまで都市銀行13行と呼ばれていたものが、4大メガバンクへと集約されていく。
 若い人にはかつての呼び名の銀行名をいっても実感はないかもしれない。
 たくさんの水が橋の下を、堅牢なはずの銀行の下を、流れていった。

 半沢直樹シリーズの4弾めのこの作品は、大手航空会社の再建計画に乗り出した半沢直樹の活躍を期待する読者を多いだろう。
 大手航空会社といえば日本航空の破たんと再建がすぐさま頭に浮かぶ。リアルな情報でいえば、稲盛和夫という現代の日本の経営者ではトップといえる経営者を配し、見事に再離陸したことは周知である。
 しかし、これは小説である。
 しかも、半沢直樹というスーパーヒーローが主人公である。
 半沢がどう再建させるのか読者の期待はどうしてもそこに集まるだろう。
 その点では、読者は肩透かしを蒙るだろう。
 そして、違う面で溜飲をさげるのではないか。
 この作品では合併で巨大化した、半沢が勤める東京中央銀行そのものが問われている。

 東京中央銀行は東京第一銀行と産業中央銀行が合併して誕生した。小説の中では10年前となっている。
 体質の違う二つの銀行が合併したことで軋轢が生じ、合併後の頭取たちは行内融和という難問に立ち向かわざるをえない。
 ひとつの企業で向く方向が違えば、計画や実行に支障が出ることは自明だ。企業を大きく前進させるのは、そこで働く人たちの結束といっても過言ではないだろう。
 政治家も介入してくる大手航空会社の再建に、いまなお、かつての銀行が背負っていた負の遺産が大きく覆いかぶさってくる。
 半沢直樹や金融庁の黒崎といったシリーズならではの登場人物を配しつつ、この作品では合併から10年の歳月を経ながらも苦悩する銀行マンの姿がもっとも胸を打つ。

 お馴染みの「倍返し」もこの作品ではカタルシスを喚起するほどの力はない。
  
(2014/09/16 投稿)

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  コロナ禍の影響は
  テレビドラマの制作現場でも深刻で
  休止であったり放送延期が相次ぎました。
  この春期待されていたドラマも
  ここにきて
  ようやく放送され始めました。
  中でも注目が集まったのが
  堺雅人さん主演の「半沢直樹」。
  前シリーズが驚異的な視聴率だったので
  期待と興味が集まりましたが
  結果やはり強かった。
  やっぱり
  夢中になって見てしまいます。
  私は普通録画して見る派なんですが
  「半沢直樹」はリアル放送時間で
  見ています。
  今日と明日
  今回のドラマの原作となった2作を
  再録書評
  紹介します。
  まずは『半沢直樹 3 ロスジェネの逆襲』。
  著者はもちろん
  池井戸潤さん。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  爽快な読書                   

 「半沢直樹」がテレビで大ブレイクしたのが、2013年。
 もうそんなになるのかと思ってしまうが、それも当然でその後も池井戸潤原作のドラマが続々と放映されている。215年秋には直木賞を受賞した『下町ロケット』も放映される。
 池井戸潤の作品がドラマ化されるには理由があるはずだ。それはどんでん返しに次ぐどんでん返しの、エンターテインメントの面白さが連続ドラマにあっているからだろう。
 それを証明したのが、「半沢直樹」シリーズではないだろうか。
 ドラマの場合であれば、次はどうなると期待しても次週まで待たなければいけないが、原作であれば待つ必要はない。
 一気に読んでしまえる。実際この作品は一気に読んでしまった。
 とまらない面白さなのだ。

 この作品は2012年に単行本化されている。
 ドラマでブレイクして、その時にドラマ化されなかったこのシリーズ3作めまで読んだ人も多かったのではないだろうか。
 だから、放映終了後、多くの人がその続編の制作を願ったのだろう。
 ストーリーはシリーズ2巻めとなる『オレたち花のバブル組』の最後で子会社の証券会社へ出向となった半沢直樹の活躍を描いたもので、すでに刊行されているシリーズ4作めの『銀翼のイカロス』を読んだ人にはわかることだが、果たして半沢は銀行本店に戻ることができるだろうか。
 このあたりは読んでいない人のために書くことをひかえておこう。

 シリーズ2巻めまでのタイトルに「バブル」と表記されていたように、半沢直樹はバブル期の就職好景気に銀行に入行している。そして、この作品では、次の世代、バブルがはじけて就職氷河期に苦労して社会に出たロスト・ジェネレーション世代、つまりロスジェネ世代の若者たちがでてくる。
 世代論でいえば、いつだって先輩世代は後輩世代に文句をいい、後輩たちはなんとも悔しい思いをする、それの繰り返しになる。
 半沢直樹はそういう世代論を超えたところにいるから、下の世代にとっても支持されている。
 「全ての働く人は、自分を必要とされる場所にいて、そこで活躍するのが一番幸せなんだ」。
 半沢の言葉がいいではないか。
  
(2015/09/29 投稿)

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 先週、稲の花を紹介しましたが
 よく見ると
 田んぼの稲の穂が次第に膨らみ始めています。

  20200821_091909_convert_20200822180110.jpg

 しかも
 近づくと
 稲のかおりがします。
 この稲の香も秋の「歳時記」に載っています。

    稲の香や屈めば水の音聞こゆ      矢島 房利

 まだまだ暑い日が続いていますが
 秋もまた
 近づいています。

 畑も
 9月の上旬から順次
 秋野菜の栽培が始まります。
 そのためには
 土づくりをしないといけなくて
 土を耕し、元肥を入れて
 植え付けまでにおよそ2週間休ませるとしたら
 そろそろ
 夏野菜の撤去の時期です。

 トウガン(冬瓜)
 最後の2個を収穫して
 伐採撤去しました。

  20200816_183422_convert_20200822180025.jpg

 今年は5個でしたから
 去年の方が
 出来はよかったですが
 あの長雨でも
 よく頑張ってくれました。

 大玉トマトもおしまいです。
 残り2個、
 うち1個はまだ赤く色づいていませんが
 次の準備があるので
 仕方ありません。

  20200822_064926_convert_20200822180148.jpg

 今年の大玉トマト
 この2個を入れて
 19個の収穫ですから
 満足の出来ばえでした。

 残念だったのは
 キュウリ
 これを育てていた畝も
 次の秋野菜の準備があるので
 撤去しましたが
 根をひっこ抜くと
 様子がおかしい。

  20200822_075302_convert_20200822180316.jpg

 どうもこれは
 ネコブセンチュウにやられてよう。
 これはウリ科などによくみられる
 病害虫のようです。
 有機栽培でしているので
 こういう病害虫が一番怖い。

 伐採が終わった畝は
 黒マルチを張ったりして
 秋野菜の準備。

  20200822_090356_convert_20200822180353.jpg

 写真の手前にはオカノリエゴマ
 その奥二つが準備した畝、
 その向こうにまだ長ナスなどが
 植わっています。

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プレゼント 書評こぼれ話

  以前紹介した
  出口治明さんの
  『教養は児童書で学べ』という本にあげられていた
  10冊の児童書のうちの1冊が
  今日紹介する
  ルース・スタイルス・ガネットさんの
  『エルマーのぼうけん』。
  私は読んだ記憶はなかったのですが
  今は大きくなった娘が
  この本の表紙を見て
  懐かしいといっていたので
  娘は小さい時に読んだことが
  あったのでしょう。
  やはり
  小さい頃の読書は
  いつまでも記憶に残っているものです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  原題でびっくり                   

 児童文学としてはあまりにも有名なこの作品が最初に刊行されたのは、1948年のアメリカです。
 日本での出版は1963年ですから、そんなに早く翻訳された訳ではありません。
 けれど、たちまち多くの子供たちに愛され、今では誰もが知っている名作になりました。

 この作品は野良猫と親しくなったエルマーという9歳の男の子が、野良猫から遠くの島で捕らえられている竜のことを聞いて、一人で助けにいくという冒険物語。
 そんなワクワクドキドキの物語を書いたのが、ルース・スタイルス・ガネットという女性だったのも驚きですが、書いた時彼女はまだ22歳だったというのもさらにびっくりします。
 若い彼女がどうしてこんなにワクワクする物語が書けたのでしょうか。
 それはもしかしたら原題と関係しているかもしれません。
 この作品の原題は「MY FATHER’S DRAGON」。
 「私のお父さんの竜」のお話なんです。
 つまり、エルマーというのはお父さんの名前なんです。
 娘にとって父親というのは、どんなに大変でもかわいそうな竜を助けにいくほど素敵な存在なのかもしれません。

 それに、かわいい挿絵を描いたルース・クリスマン・ガネットというのは作者のスタイルスさんの義理の母親だというのもいい。
 そういう裏話もいいのですが、一番いいのがやはりこの物語。
 どうしてこの物語がいつまでも愛されているのか、その答えはエルマーが冒険に出る前に用意する色々な道具(それはキャンデイーだったり、チューインガムだったり結構どうでもいいようなものばかり)のせいかもしれません。
  
(2020/08/23 投稿)

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  明日
  8月23日は
  二十四節気のひとつ、処暑
  「処」は収まるの意味で、
  つまりはこの頃になると
  暑さが収まるというところからきている。
  今年は暑さが収まるどころではない。
  梅雨明けして以降
  ずっと猛暑が続いていて
  最近は酷暑なんていったりしている。
  早く収まって欲しいもの。
  そんな暑さをしのぐ
  爽やかなエッセイ集を
  今日は紹介します。
  和田誠さんの『指からウロコ』。
  いい読書で
  少しは涼しくなりたい。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  和田誠さんは耳の人だったのかも                   

 2019年10月に亡くなったイラストレーターの和田誠さんは自宅ではほとんど喋らなかったそうだ。
 長電話する奥さんの平野レミさんへの注意も、言葉ではなく、和田さん得意の袋文字だったという。
 そんな和田さんだが、映画の名セリフを集めた『お楽しみはこれからだ』を始めとして、映画の話やさまざななエッセイを読むと、この人が無口などとは到底信じられないくらい、文章は饒舌なのには驚く。
 きっと和田誠という人は、耳の人で、自身の耳からはいってきた情報が文章となって溢れ出すのではないだろうか。

 「指からウロコ」はもちろん「目からウロコ」、正しくは「目から鱗が落ちる」で「何らかのきっかけで急に物事が分かるようになること」の意味だが、ここで指というのはイラストレーターという描くことを職業にしていることからだと思う。
 なかなか上手いタイトルだ。
 この本が出たのは2001年。この時点では和田さんはすでに映画監督も実践している(この本の中にも自作の映画についてのエッセイも収録されている)し、映画ファンとしても定評のある書き手だった。
 なので、仕事で出会った人の話や映画の話、さらには和田さんが大好きだというシナトラなどの音楽のことなど、いくつかのテーマに分かれてエッセイが編まれている。

 中でも和田さんの子供の頃や学生時代の話などを集めた章は興味深く読んだ。
 さらにベストエッセイを一つあげるとしたら、装丁の仕事に関連した「本の手ざわり」だ。
 和田さんの本に対する思い入れがとっても詰まったエッセイになっている。
  
(2020/08/22 投稿)

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  先月の終りに発表された
  日本人の平均寿命は
  男性81.41歳で女性87.45歳。
  長寿大国の日本ですが
  やはり
  88歳の米寿となれば
  かなり目出度い年齢です。
  詩人の谷川俊太郎さんが
  米寿だというのも
  ちょっと驚きですが
  まだまだ現役の詩人でいられるのも
  素敵です。
  今日は
  谷川俊太郎さんの
  新しい詩集『ベージュ』を
  紹介します。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  米寿の詩集                   

 谷川俊太郎さんは1931年生まれというから、すでに米寿を迎えた。
 この詩集名の「ベージュ」はもちろん色の名前ではあるが、米寿にもかかっている。
  言われてみて気づくが、なんとも素敵な言い換えだろう。

 谷川さんが第一詩集『二十億光年の孤独』を発表したのが1952年というから、それから70年近い時間を「詩人」であり続けているのは、まるで奇跡のようだ。
 しかも、この新しい詩集には1951年4月4日と刻印された未発表の詩「香しい午前」まで収録されている。
 その一方で2020年に発表された詩もある。
 米寿の詩人によって編まれた詩集は、まるで時をつなげて、現在に誕生したかのようだ。

 二十代の詩人と八十代の詩人。
 どちらが感性が研ぎ澄まされているか、どちらが情感に溢れているか、それを読むのは読者次第だろう。
 若い読者はまるでつまらないような顔をしながら呟く二十代の詩人を選ぶだろうか。
 年老いた読者は柔らかな文字がつらなう八十代の詩人に委ねるだろうか。
 あるいは、その逆もある。

 谷川さんとともに、または谷川さんの詩とともに年を重ねてきた読者にとって、谷川さんの詩はいつまでも等身大ではないか。
 そういえば、ベージュという色には、穏やかや優しさという意味があるそうだ。
 きっとそんなことも意識した、「ベージュ」という詩集なのかもしれない。
  
(2020/08/21 投稿)

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  今日は昨日のつづき。
  いよいよ
  高田郁さんの「みをつくし料理帖」シリーズ
  今日紹介する第10巻、
  『天の梯』をもって終了。
  私にとっては半年以上かけての
  長い付き合いでした。
  原作を読む前に
  NHKで放映されていてドラマを見ていたので
  主人公の澪や
  その幼馴染の野江などは役者の面立ちが重なるようでした。
  NHKのドラマは最終話まで放映されていないはず。
  できたら、黒木華さんの澪で
  最後まで見たいもの。
  今日の書評タイトルは
  作品の中にも出てきますが
  大坂天満の天神祭で用いる手締めです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  打ちまぁーしょ、もひとつせぇ、祝うて三度                   

 高田郁さんの人気シリーズ「みをつくし料理帖」の10作め。
 最終巻でもあるこの巻でも四つの料理とともに四つの短編が収められている。
 巻末付録「澪の料理帖」に掲載されている料理名は、「葛の水せん」、「親父泣かせ」(これは主人公澪に替わってつる家の料理人となった政吉が考案した料理。このシリーズではこのように脇役がそれぞれ個性を持っていて、物語の幅を広げている)、「心許り(こころばかり)の「蛸飯」」、そして「恋し粟おこし」(最終話「天の梯」が表題作となっているが、これは「そらのかけはし」と読ませる)である。

 このシリーズが最初に刊行されたのは2009年5月で、最終巻となるこの巻が出たのが2014年8月。
 刊行のつど読んできた読者にとっては、ついにこの時が来たという感慨であったと思うが、それから時を経た読者にとっては一気読みもありだし、自分のペースに合わせて読むこともでき、それもまた愉しい読書体験であるだろう。
 どんな読書の仕方であっても、毎回感動させてくれた物語だし、それぞれの登場人物に思い入れが生まれているし、やはり最終巻でどんな結び方を見せてくれるのか、読む前から心が先走るようであった。

 それでも、まさか最終話から読むわけにもいかない。
 と、最後にそっとこの長い物語に度々登場し、主人公の澪たちを一喜一憂させてきた「料理番付」みたいな東西の「料理通」なるものが付いていて、何だろうと広げてしまったのがいけなかった。
 なんとそこにはあの登龍楼の名前はなく、つる家が東の大関、一方西の大関に「みをつくし」(!)とある。
 実はこの「料理通」は文政11年に作られたことになっている。
 つまり、物語が終わって11年後の料理番付という、憎たらしいほどの演出。

 これを見たら、澪がどのような道を選んだかおぼろげにわかるというもの。
 あとは、最終話までじっくり読むしかない。
  
(2020/08/20 投稿)

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  今日は昨日のつづき。
  高田郁さんの「みをつくし料理帖」の9巻め
  『美雪晴れ』を紹介します。
  これまでも
  この作品では関西の料理と関東の料理のちがいが
  描かれていましたが
  この巻でも焼き蒲鉾のことが出ているが
  そういえば
  子供の頃によく目にした蒲鉾は
  表面が焼かれていたような気がする。
  食は文化でもあるから
  西と東
  文化の違いが食にも出ている。
  土地土地の
  名物料理は大切にしたいもの。
  さあ、明日は
  いよいよ「みをつくし料理帖」最終巻ですよ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  どんな結末を迎えるのか、楽しみはこれから                   

 高田郁さんの人気シリーズ「みをつくし料理帖」の9作め。
 この巻でも四つの料理とともに四つの短編が収められている。
 巻末付録「澪の料理帖」に掲載されている料理名は、「味わい焼き蒲鉾」、「立春大吉もち」(この「立春大吉」は新春を寿ぐ言葉で、縦半分に折れば左右が重なって縁起がよく、裏から見てもそのまま読めて厄除けにもなるという)、「宝尽くし」(なんとも目出度い料理名だが、それもそのはず、主人公澪の母親のように優しいご寮はん芳が大店の後添えとして迎えられる際に作られた料理)、そして「昔ながら」(澪の女友だち美緒に不幸があり、子供を産んだばかりの美緒は乳があまり出ない。そんな彼女のための食養生として澪を作る芋茎料理)である。

 主人公澪はかつて恋の道か料理の道か思い悩んだことがある。
 選んだ道は料理の道。
 そしてさらに、料理人としてどう生きればよいか悩むことになる。
 澪の腕を見込んで手を差し伸べる大店「一柳」の旦那さん。彼のように将来に名を残す名料理人が作る料理か、気安くて心に近い料理か、悩む澪に今回も優しく説くのは町医者源斉。
 おそらく、ここまで読んできた読者も、澪がどんな姿勢で料理と向かい合ってきたかわかっているに違いない。
 その答えはこの巻ではまだ描かれない。
 澪がどんな道を選ぶのか。
 野江と昔の名前で呼び合うことがあるのか。
 大団円まであと一巻。
  
(2020/08/19 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  今年1月から読み始めてきた
  高田郁さんの「みをつくし料理帖」全10巻も
  いよいよ8巻目
  『残月』を迎えました。
  ほぼ一ヶ月に一冊のペースで紹介してきましたが
  話もいよいよ佳境に入ったので
  今日から3日間
  最後の10巻まで続けて紹介しようと
  思います。
  終ってしまうのも
  もったいないような気分ですが
  最後まで読み切ってしまいたい気持ちもあって
  初めての試みの
  三日連続
  「みをつくし料理帖」に
  お付き合い下さい。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  食は、人の天なり                   

 高田郁さんの人気シリーズ「みをつくし料理帖」の8作め。
 この巻でも四つの料理とともに四つの短編が収められている。
 巻末付録「澪の料理帖」に掲載されている料理名は、「面影膳の中の「謎」」(「面影膳」というのは前作で主人公の澪を助けてきた名脇役又次が吉原の大火で命を落としたその初盆に捧げられた膳のこと)、「慰め海苔巻」、「麗し鼈甲(べっこう)珠」(またしても澪の敵である登龍楼からの挑戦に澪が生み出した卵料理)、そして「心ゆるす葛湯」である。

 「みをつくし料理帖」は全10巻であるから、いよいよこの巻から最後のクライマックスといっていい。
 それとともに、今までバラバラとほぐれていた絵が一つずつ定めの場所に収まっていく予感がこの巻といえる。
 例えば、澪の主人筋である「天満一兆庵」の跡取りで江戸で行方知れずとなっていた佐兵衛がついに姿を見せる。
 その母芳にも想い人が現れるなど、主人公澪にはまだまだ苦しい日々が続いているが、少しずつ明かりが見え始めている。
 澪と幼馴染で吉原の大夫となった野江もこの巻では町医者源斉の配慮で再会が実現する。しかし、まだ幼馴染の澪と野江ではなく、吉原の大夫と町の料理人として。この場面は泣きます。

 そして、おそらくこの後澪の人生を大きく左右するであろう言葉が源斉との間で交わされる。
 それが「食は、人の天なり」。
 「食はひとびとの命を繋ぐ最も大切なもの」という意味であるが、思い起こせばここまでも澪の作ってきた料理この「人の天」で あったのではないだろうか。
  
(2020/08/18 投稿)

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 今日はまず一枚の写真から。
 これは何だかわかりますか。

  20200814_105004_convert_20200814151814.jpg

 答えは
 稲の花
 近くの田んぼで見つけました。
 普段あまり目にすることはないと思いますが
 これがやがて
 あのおいしいお米になります。
 稲の花は秋の季語でもあって
 「歳時記」には結構詳しく載っています。

   稲の穂が葉鞘から伸び、
   籾となるひと粒ひと粒が別々に花を咲かせる。

 このあとも詳しく書かれています。

   遠くほど光る単線稲の花      桂 信子

 そして、「歳時記」には

   炎暑の日の午前中咲くことが多い

 とあって、
 この写真もまさに炎暑の先週金曜(8月14日)に
 撮影したものでした。

 日本列島まさに炎暑

  20200814_095806_convert_20200814151544.jpg

 この間しまったばかりの
 「歳時記」夏の部をひっぱりだして
 炎暑の項をひくと

   真夏の燃えるような暑さをいう

 とあります。

   つよき火を焚きて炎暑の道なほす     桂 信子

 そんな炎暑ですから
 畑での作業も極力短くするように
 しています。
 大玉トマトの収穫も
 そろそろおしまいになって
 大きな実がとれました。

  20200814_110823_convert_20200814152024.jpg

 これ一個で300g、
 直径10cmもあります。
 他のトマトと比べても
 大きいのがわかります。

  20200814_110847_convert_20200814152102.jpg

 今年は大玉トマトがうまく栽培できて
 よかった、よかった。

 こちらはオカノリ

  20200814_100633_convert_20200814151740.jpg

 家で芽を出させてから畑に持っていったもの。
 畑で種をまいたものは
 先日のゲリラ豪雨のせいでしょうか
 かわいく芽を出していたのに
 どうも流されてしまったみたい。

 ニンジンもそう。
 不織布の下で芽を出していたものも
 ダメになっていました。
 恐るべき
 ゲリラ豪雨
 なので、ニンジン
 種を蒔き直ししました。

 いつになったら
 猛暑がおさまるのか
 今週末から
 秋冬野菜の講習会が始まるというのに。

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プレゼント 書評こぼれ話

  このあたりの小学校では
  夏休みは今日までで
  明日から新学期が始まります。
  まだまだ暑い日が続いているので
  子供たちも大変です。
  これもコロナ禍で
  学校がお休みだったせいです。
  なので、今日あたり
  夏休みの宿題におわれている子供も
  多いのでは。
  そんな子供たちには申し訳ないですが
  今日は楽しい絵本の
  紹介です。
  韓国の絵本作家ペク・ヒナさんの
  『ぼくは犬や』。
  訳は長谷川義史さん。
  宿題早く片付けて
  この絵本を読んで下さい。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  犬だって結構純やで                   

 なんともわかりやすいタイトルやな。
 そやけど、そのままやんけ、これ犬の話やろ。
 この絵本を作ったのは、自称人形いたずら作家のペク・ヒナさん。韓国の絵本作家さん。
 この人の絵本は独特やけど、独特というのはほめ言葉で、とっても力強い。
 読んでて、力が湧いてくる。
 というか、自分も人間やなと納得してしまう、そんな絵本や。

 そやけど、これは犬の話やから、自分も犬やなと納得することはない。
 グスリという雑種の犬が「ぼく」や。
 何しろグスリのオカン(母親)はこのあたりのボスママで、ぎょうさん子供を産んでいるからグスリの異父兄弟はたくさんいる。
 その数、なんと、数数えるのがじゃまくさくなるほどたくさん。
 それをペク・ヒナさんは人形で作ったんやから、すごいな。
 なかなかできへん。
 そのページ見てるだけでも、感心してまう。

 それにペクさんの人形のオモロイとこは、人間の造形。
 グスリの今の飼い主、おとうさんも、その子のドンドンも、それにおばあちゃんも、こんな人たちおらんはずやのに、きっとその辺にいそうに思えるのがけったいや。
 だけど、ホンマなんや。
 そういう、どこにでもいないはずなのに、いそうというのが、ペクさんの絵本の面白さちゃうやろか。

 そんなペクさんの絵本に長谷川義史さんの関西弁がこれまたよう合ってるんや。
 関西弁にも生きる強さみたいなもんあるやん。
 だから、ペクさんの絵本に合うんとちがうんかな。
  
(2020/08/16 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  今年は
  コロナ禍の影響で
  お盆に帰省するとかしないでとか
  色々な意見があるようで
  いつもと違ったお盆の風景になっています。

    盆の客みんな帰つてしまひけり      藤本 安騎生

  この句のように
  帰ってきてうれしいですが
  また戻っていくのも寂しいものです。
  今日は
  三浦哲郎さんの
  『盆土産と十七の短篇』という
  中公文庫オリジナル短編集を
  紹介します。
  表題となった「盆土産」は
  都会に出稼ぎに行っていた父が
  盆の帰省で珍しい土産を買ってくる
  短篇です。
  さて、珍しい土産とはなんでしょう。
  今日の書評にその答えがあります。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  いい短篇は清涼剤のよう                   

 三浦哲郎さんが亡くなって、この8月で10年になります。(亡くなったのは2010年8月29日)
 今年(2020年)の夏で163回になった芥川賞の長い歴史の中でも、三浦さんが受賞した『忍ぶ川』(1960年第44回)はとても印象に残る作品で、さらにこの受賞後の三浦さんの活躍を思えば実に妥当で賢明な受賞であったと思います。
 三浦さんには自身の生家についての暗い過去があり、それは『忍ぶ川』でも描かれていますし、その他多くの長編小説でも書き続けています。
 その一方で、三浦さんは短篇小説の名手でもあり、中公文庫のオリジナル文庫となったこの本も書名のとおり、18篇の短篇小説が収められています。
 しかも、その多くは中学や高校の国語の教科書に採用されたものですから、三浦文学を教科書で知ったという人も多いかもしれません。

 この文庫には短篇以外にも自作について書いた随筆が3篇収められていますが、そこには作品についてのことだけでなく、三浦さんが短篇小説を書く際に心がけていた秘訣のようなことも書かれています。
 それは例えば、「気に入った書き出しさえ得られれば、あとの苦労はむしろ楽しみ」といったこととか、「書き出しの一行に恵まれたあとは、一筋道の途中であまり難渋することもなく」といったように、書き出しが自身にとっていかに大切であるかを、繰り返し綴っています。
 表題作でもある「盆土産」の書き出しが「えびフライ、と呟いてみた。」とあるだけを思えば、やはり小説家とは奇妙な構造をしているのだと、私などは思ってしまうのですが。
  
(2020/08/15 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  5月12日に
  「銭ゲバ」や「浮浪雲」といった作品で有名な
  漫画家ジョージ秋山さんが亡くなった時は
  え! と思いました。
  そして、
  7月2日に漫画家桑田二郎さんが亡くなった時は
  え! え! とびっくりしました。
  新聞の訃報記事は
  ジョージ秋山さんの方が大きな扱いでしたが
  私には桑田二郎さんの訃報の方が
  インパクトがありました。
  桑田二郎さんといえば
  なんといっても「エイトマン」。
  小学生の頃に
  テレビアニメで随分見ました。
  やはり子供の頃に親しんだ
  漫画やアニメの方が
  いつまでも記憶に残っています。
  桑田二郎さんの本は何かないかと
  図書館の蔵書を調べると
  ありました。
  それが『走れ! エイトマン』。
  しかも半生を綴った自叙伝です。
  今日はこの本を紹介します。

  ご冥福をお祈りします。

  じゃあ、読もう。  

  

sai.wingpen  さようなら エイトマン                   

 それは小さな死亡記事だった。
 けれど、この人が活躍していた時代を共にした人にとっては小さいとはいえない、死亡記事だったのではないだろうか。
 記事には「人気ヒーロー漫画「8マン」や「月光仮面」、「まぼろし探偵」などを手がけたことで知られる漫画家桑田二郎さんが、7月2日に亡くなった。85歳」とあって、「代表作の「8マン」は「エイトマン」としてテレビアニメ化」されたと記されていた。
 テレビアニメが放送されたのは1963年(昭和38年)で、テレビアニメの初期の頃。
 アニメの主題歌を歌ったのは克美しげるさん。
 「光る海 光る大空 光る大地/ゆこう 無限の 地平線」で始まるこの歌詞を書いたのは前田武彦さん。
 こうして、懐かしい人の名前や歌やアニメの映像などを思い浮かべるだけで、昭和のあの時代が蘇ってくる。
 それほどに桑田さんの漫画は記憶に残る作品だった。
 そんな絶頂期の65年に桑田さんは短銃と実弾を不法所持していた銃刀法違反の疑いで逮捕される。
 当時まだ子供だった私にもその事件のことを覚えている。

 そんな桑田さんが1998年にそれまでの半生を振り返って書いた自叙伝がこの作品である。
 タイトルに「エイトマン」が使われているのは、いかにこの漫画とアニメが印象的なネームだということだろう。
 1935年(昭和10年)大阪に生まれた桑田さんの子供時代はけっして裕福ではなかった。13歳の時に描いた漫画が単行本となり、15歳には雑誌連載をしたというから、その才能は確かなものだったのだろう。
 けれど、内面では自殺願望などあったというし、「月光仮面」のヒットなどで収入は増えていったが生活も荒れていく。
 そんな半生を描いた時、桑田さんはすでに還暦を過ぎていたはず。
 書きたくないこともたくさんあっただろうが、こうして残してくれたことで、桑田二郎という天才漫画家の苦悩を知ることができるのだ。
  
(2020/08/14 投稿)

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  まもなく75年めの
  終戦記念日を迎えます。

     暮るるまで蝉鳴き通す終戦日      下村 ひろし

  小津安二郎監督の名作
  『東京物語』が封切られたのは
  昭和28年(1953年)です。
  戦争が終わってまだ8年。
  なので戦争の傷あとの色が濃い部分と
  復興して浮かれ始めた社会とが
  見事に描かれています。
  今日は
  その小津安二郎が詠んだ俳句をまとめた本、
  松岡ひでたかさんの
  『小津安二郎の俳句』を
  紹介します。
  久々に
  小津映画を観たくなりました。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  そういえばあの映画のタイトルも季語                   

 小津安二郎。日本の映画史上、あの黒澤明と人気を二分するだろう映画監督である。
 代表作といえば、「東京物語」(1953年)となるだろうが、「晩春」「秋日和」「秋刀魚の味」など美しい日本語を使ったタイトルの名画が多い。
 特に夏の季語にも採られている「麦秋」はラストの風に揺れる麦の穂の美しさ(白黒映画だが色を感じさせる映像の美しさ)に胸を打たれた人も多いと思う。
 そんな小津だが、生涯200句以上の俳句を残している。
 これは、自身俳人でもある松岡ひでたか氏が、小津の日記に残された俳句を読み解いた作品である。

 映画監督として巨匠と呼ばれた小津であるから、さぞかし俳味のある俳句を残していると思いきや、一つの句の中に季語を二つ詠み込む「季重ね」(しかも、別々の季節の季語を重ねていたりする)や「切れ字」を一つの句に二つ入れたりといった、俳句初心者がしばしばおかすミスの句がかなり多い。
 そういう点では小津の俳句は正式な勉強をしたわけではなさそうだ。
 もちろん、これだけの数を詠んでいるから、いい句もあって、私が気に入ったのは「藤咲くや屋根に石おく飛騨の宿」(昭和9年)や「春風や小田原外郎藤右衛門」(昭和10年)といったあたりだ。

 著者の松岡氏は「小津の“俳句”は、その俳句作品よりも、むしろそれ以上に映画作品に色濃く反映している」と見ている。
 小津安二郎の映画の魅力を読み解く、ひとつの鍵かもしれない。
  
(2020/08/13 投稿)

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 第163回芥川賞
 高山羽根子さんの『首里の馬』と
 遠野遥さんの『破局』の二作同時受賞でしたが
 「文藝春秋」9月特別号(文藝春秋・1100円)は
 恒例の芥川賞発表号
 今回も受賞作全文掲載。
 今回は2作も読めるので
 お得な号になっています。

  

 芥川賞の受賞作については
 また別の機会に書くとして
 「文藝春秋」を開くと
 ここでもやっぱり新型コロナウイルスの記事が
 目につきます。
 「誌上対策会議」と銘打った特集
 「コロナ・サバイバル」では
 「徹底討論「経済」か「感染防止」か」だったり
 「安倍政権「無為無策」が日本を壊す」だったり
 過激なタイトルが並びます。
 有働由美子さんの連載インタビューも
 コロナ感染したフリーアナウンサー赤江珠緒さんだし、
 「文藝春秋」だけみても
 まあまだコロナ禍の影響は大きいと
 感じます。

 驚いたのは
 帝国ホテルの広告。
 いろんな職種のスタッフの人の写真が掲載されているのですが
 これが全員マスク姿。
 広告なので本当は素敵な笑顔の写真で
 快適さとか訴えたいところでしょうが
 今はマスク姿で安心安全を訴求するしかないのかもれません。

 コロナ禍で中止となった夏の甲子園ですが
 カラー刷りで
 かつての「伝説の背番号1」たちのグラビアが
 載っています。
 太田幸司、江川卓、荒木大輔、桑田真澄、松坂大輔など
 グラビアで甲子園を楽しむのも
 いいかもしれません。

 なかなかスッキリする記事が少ないなか
 救われたのが
 「巻頭グラビア」の「日本の顔」に登場した
 平野レミさん。
 和田誠さんの本棚の前で
 和田誠さんの本を手にする平野レミさんなんか
 とってもいい表情をしています。
 そして、なんといっても
 この人の笑顔がいい。
 こんなコロナの時代でも
 やっぱり笑顔が素敵な人は
 美しい。

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プレゼント 書評こぼれ話

  本を読むきっかけは
  どこにでも転がっている。
  今日紹介する
  永井隆さんの『長崎の鐘』は
  長崎に投下された原子爆弾での惨状を描いた作品として
  知られているが
  今まで読んだことは
  ありませんでした。
  今年NHK朝ドラ「エール」
  作曲家古関裕而さんの生涯が描かれていますが
  古関裕而さんが作曲したなかに
  この「長崎の鐘」がありました。
  今はコロナ禍でドラマは休止していますが、
  それならその間に
  永井隆さんの原作を読んでみようと
  思ったのが
  この本を手にしたきっかけです。
  今この作品は
  青空文庫でも読むことができます。
  戦後75年
  今一度広島や長崎に投下された
  原爆について
  考えてみるのもいいかと思います。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  希(ねが)いの鐘よ鳴り続け                   

 「こよなく晴れた青空を/悲しと思う切なさよ」と歌い出される戦後の名曲「長崎の鐘」は作詞サトウハチロー、作曲古関裕而、歌藤山一郎で、1949年(昭和24年)に発売され、大ヒットしたという。
 その生涯に5000曲以上を作曲したといわれる古関裕而にとっても代表作のひとつになっている。
 この曲の基になったのが、昭和20年8月9日に長崎に投下された原子爆弾で自身も被爆しながらも懸命に周りの人たちの治療にあたった、長崎医科大学で助教授だった永井隆先生が綴った、悲惨だが生きる力に溢れているともいえる、この作品だった。

 長崎に原爆が投下されたのは8月9日の午前11時2分で、長崎医科大学では多くの学生が校内で犠牲になっている。
 そんな中、永井先生は生き残った先生や学生たちとともに被爆者の救護に奔放する。
 それでありながら、実に冷静に焼き尽きた町の様子や目を覆いたくなるような被害者の姿を冷静な筆運びで書き記している。
 驚くべきは、先生方の間で原子爆弾の脅威が淡々と議論されていることだ。
 長崎に落とされた爆弾が原子爆弾と知った時、永井先生の足もとにあった竹槍と比較し、「竹槍と原子爆弾、これはまた何という悲惨な喜劇であろう」と絶句する。

 「あの日あの時、この地にひろげられた地獄の姿をいうものを、君達が一目でも見なさったなら、きっと戦争をもう一度やるなどという馬鹿馬鹿しい気を起さぬに違いない」、そして
 最後にこう綴った。
 「希(ねが)わくばこの浦上をして世界最後の原子野たらしめ給えと、鐘はまだ鳴っている」

 永井隆先生はそんな願いを残して、1951年(昭和26年)5月、白血病で亡くなった。
  
(2020/08/11 投稿)

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 今年は梅雨が長かったせいで
 猛暑の日々が続いても
 立秋を過ぎて残暑厳しくと
 いうしかありません。

    辞書入れて残暑の重さ革鞄       山田 真砂年

 こう暑いと
 畑での作業も短時間で切りあげたり
 水やりも
 朝早くか夕方に出かけたりします。
 写真は菜園に備わっているジョウロ。

  20200807_081139_convert_20200808170347.jpg

 このジョウロで
 1回あたり3~4杯水やりします。
 先日の土曜日(8月8日)には
 朝8時に菜園に行きましたが
 すでに何組かの人が来ていて
 皆さん考えることは同じなのだなと
 納得しました。

 この日は
 だいぶ大きくなってきたショウガのまわりに
 藁を敷いて乾燥防止対策をしました。

  20200808_084134_convert_20200808170642.jpg

 収穫は10月頃でしょうか。

 これは
 この日採ったトウガン(冬瓜)

  20200808_100519_convert_20200808170730.jpg

 この日2個収穫したので
 今年3個の収穫となりました。
 あと2個は大きくなっているので
 5個まで採れそうです。
 ちなみに
 冬瓜は秋の季語でもあります。

    冬瓜の途方に暮るる重さにて      駒木根 淳子

 オクラは収穫までいかないかも。
 でも、
 オクラの花は奇麗なので
 ちょっと他の畑のオクラの花を
 撮らせてもらいました。

  20200808_084113_convert_20200808170556.jpg

 こちらは
 今年も作った星型のキュウリ

  20200807_115604_convert_20200808170516.jpg

 見た目も涼し気で
 気持ちいい。
 冷たい素麺の上にトッピング。

 家のベランダで
 ゴーヤも結構出来てきました。

  20200807_082828_convert_20200808170431.jpg

 そうはいっても
 夏野菜も最盛期は過ぎてきた感じです。
 下旬あたりから
 秋冬野菜の土づくりが始まっていきます。

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プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介する
  やえがしなおこさん文、
  平澤朋子さん絵の
  『ならの木のみた夢』は
  以前紹介した
  柳田邦男さんの
  『人生の一冊の絵本』に入っていた作品です。
  絵本というより
  童話といった方がいいかもしれません。
  少し文章が長い。
  小学1年生でも十分読むことができる
  長さです。
  かわいい絵があるから
  絵本みたいですが
  内容はとっても奥深いものです。
  短い夏休みには
  ちょうどいい作品だと思います。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  フランス映画を観ているような                   

 この絵本のタイトルにある「ならの木」は漢字で書くと、「楢の木」だろう。
 絵を描いたのは平澤朋子さんで、彼女が描く「ならの木」も大きな葉が描かれているが、楢の木は落葉性の広葉樹の総称である。
 日本でもこの木は見ることができるが、この絵本の舞台はどうも日本ではない。
 町の名前が書かれているわけでもないし、絵本に登場する男の子に名前がついているのでもない。
 ただ、少年が行こうとしていた「おまつり」にはメリーゴーランドもくるそうで、そういう「おまつり」は日本ではなかなかないのではないだろうか。

 どちらかといえば、国籍不明の物語ではあるが、書いたのはやえがしなおこさんという日本の童話作家である。
 日本の風景を消し去ることで、ならの木と少年の生涯をかけての約束物語が世界中の人々にも読んでもらえる広がりができたともいえる。

 野原の若いならの木に、これから「おまつり」に行くという少年が、「おみやげに枝にぶらさげる鈴を買ってくる」と約束して行ってします。
 ところが、少年は戻ってこなかった。
 ならの木は何年も少年を待ち続ける。
 ある日、若者になった少年がならの木の前に立つのだが、彼はならの木にした約束を思い出すことはなく、立ち去っていく。
 もっともっと年が過ぎ、少年も年老いた男になっている。
 そして、ある日、彼はならの木とした約束をふいに思い出すのだった。

 短い物語ながら、少年のたどった厳しい人生と約束を待ち続けたならの木の人生がフランス映画のようなしっとりした味わいをもった作品に仕上がっている。
  
(2020/08/09 投稿)

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  長い梅雨がようやく明けたと思ったら
  今度は連日猛暑が続いて
  まさに夏本番。
  ところが、暦のうえでは
  昨日が立秋
  秋というのですから、
  季節もなんだか変な感じです。

    草あをきまま立秋と思ふなり     金田 咲子

  今日は
  池澤夏樹さんと池澤春菜さんの読書対談
  『ぜんぶ本の話』を
  紹介します。
  このお二人、父と娘。
  娘とこんな本の話ができるなんて
  いやあ、うらやましい。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  父と娘のファンタジーのような読書会                   

 父も母も本を読まない人でしたから、本について話したことはありませんでした。
 娘二人はたまに本を読んでいるようですが、彼女たちと本の話をしたこともほとんどありません。
 なので、この本のように父と娘が本について一冊まるごと「ぜんぶ本の話」をしているなんて、羨ましいを通り越して、私にはまるでファンタジーのように思えます。
 父は作家池澤夏樹さん、娘は声優であり文筆家でもある池澤春菜さん。
 さらにいえば、池澤夏樹の父もまた作家の福永武彦でもあるので、三代にわたっての本好きという家系でもあります。

 だからでしょうか、夏樹さんと春菜さんが児童文学や少年小説、あるいはSFやミステリーの本たちについて話している内容以上に「読書家三代 父たちの本」と題された、それぞれが父について語る章が一番面白かった。
 特に夏樹さんにとって幼い頃に母と離婚して別れた父福永武彦への思いがいかに深いものであったか、まるで娘にはこれだけは言い残しておきたいともとれるほど、素直な心の吐露のように聞こえました。
 すでに作家として名をなしていた父が亡くなって、初めて小説を書くことを決意した夏樹さんは今や池澤夏樹個人編集による『世界文学全集』や『日本文学全集』といった、父とは違う文学の世界を構築したといっていいと思います。

 そして、娘の春菜さんもまた「一番近くに本の話をできる人のいる幸せ。うむ、やっぱり父で良かった」なんて、憎い言葉だ。
 父、夏樹さんはホロリとしたのでは。
 実に羨ましい父と娘です。
  
(2020/08/08 投稿)

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  昨日の夜
  NHKニュースを見ていたら
  英文学者の外山滋比古さんの逝去
  報じられて
  びっくりしました。
  亡くなったのは7月30日だそうで
  96歳の大往生といっていいと思います。
  外山滋比古さんといえば
  大ベストセラーとなった
  『思考の整理学』が有名で
  私もこれは読んでいます。
  ほかにも何冊か
  外山滋比古さんの著作を読んでいて
  今日は
  追悼の意味で
  その中から一冊
  『知的生活習慣』を選びました。
  外山滋比古さんが教えてくれたことは
  一度の読書ではなかなか身につかないかもしれません。
  もっとちゃんと読みなさい。
  外山滋比古さんのそんな声が聞こえるようです。

  ご冥福をお祈りします。

  

sai.wingpen  こういう生活にあこがれていました                   

  『思考の整理術』で有名な外山滋比古さんは1923年生まれだから90歳を超えている。それでもまだ旺盛な執筆活動をされているのだから、頭がさがる。
 この本は人生を豊かにする「知的生活習慣」のあれこれを綴ってエッセイである。
 読んでいて教えられることが多い。
 外山さんは、「生活はもともと個性的なもので、ひとの真似はできない。こういうのがいいとすすめることは考えていない。ささやかな例として参考になれば」と謙虚である。
 けれど、実に参考になる。

 そもそも「知的生活習慣」とは体の生活習慣と対峙する、心の生活習慣のことだという。
 「よい知的生活習慣を身につければ精神的活力の源になって、人生を豊かにすることができる」というのだから、いいではないか。
 「生活を大事にする」という項に定年退職後の姿が「それまでの仕事がなくなると、なにもすることがない。(中略)それまで、仕事が生活であるから、仕事がなくなれば生活がなくなったも同然」と書かれている。
 なるほど。確かにそうで、仕事をしてきた男性はそれ以外の生活をしてこなかったせいで、定年後行く場をもたず、色々な場面で生活をきちんと維持してきた女性は年をとっても生き生きとしているのであろう。
 それを踏まえ、「知識と生活の手を結ばせることができれば、これまでの生き方と違った人生が可能になる」と、外山さんはいう。

 その方法として、「日記をつける」「計画を立てる」「図書館の利用」「辞書を読む」「仲間をつくる」といった項目で、特に第一章の中でまとめられている。
 外山さんは「予定表をつくる」ことを勧めている。日々だけでなく、月間もそうだ。
 「なんにもない日が続くのはおもしろくない。いかにも無為のような気がする」とは外山さんの弁だが、具体的に掲載されている日々の予定には昼寝であったりちょっとしたTVであったりもある。それすら今日やるべきことのひとつとしてあげておけば、目標に向かう感じがあっていい。

 高齢化社会になって、今まで以上の「知的生活習慣」が求められるに違いない。
  
(2016/05/06 投稿)

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  今日
  広島は75年めの悲しい夏を
  迎えました。
  1945年(昭和20年)8月6日、
  広島に世界で初めて
  原子爆弾が投下されました。

    子を抱いて川に泳ぐや原爆忌       林 徹

  今年はコロナ禍で
  式典なども盛大にはしないようですが
  一人一人が
  この日亡くなった
  多くの尊い命のことを忘れないよう
  祈りを捧げたい。
  今日は
  すでに何度か載せていますが
  井上ひさしさんの名作
  『父と暮せば』を
  再録書評
  紹介します。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  井上ひさしさんから渡されたもの                   

 演劇を観る機会はなかなかない。
 その点映画は映画館に行くことは減っても、レンタルしたりTV鑑賞という手段はいくらでもあります。
 実際、井上ひさしさんのこの作品に初めて接したのは、映画でした。
 2004年に封切られた、黒木和雄監督作品。主人公の美津江を宮沢りえさんが好演していました。それ以上に父親役の原田芳雄さんが素敵でした。
 黒木監督も原田芳雄さんももう軌跡にはいられているのが信じられません。
 映画から受けた印象はとても深いものでした。宮沢さんや原田さんが話す広島弁がなんといってもよくて、原爆という重いテーマでありながら、どこかに笑いを含んでいるのは、その方言のおかげといってもいいでしょう。

 映画よりももっとしばしば接することができるのが、本です。
 この作品、文庫本にしてわずか126頁。しかも、解説文をいれてです。
 読もうと思えば、毎日でも読めます。
 しかも、これは井上さんの戯曲ですから、自分の心の中の配役が広島弁を巧みに操るのです。
 読者が東北の出身であろうと大阪の出身であろうと、この本を読んでいる時間は広島弁ワールドといっていいでしょう。
 そんな世界を、本は身近に体現してくれるのです。こんないいことはありません。

 舞台は昭和23年7月の広島。
 雷に美津江が「おとったん、こわーい!」と家に逃げ帰ってくる場面から始まります。
 押入れの奥から顔を出す父竹造。誰もが仲のいい親子関係だと思います。
 さりげない導入部ですが、芝居が進むにつれて、父はすでにこの世の人でないことに気付きます。
 父竹造は恋をした美津江が生み出した虚像。原爆で独り生き残った美津江には自分だけが幸福になってはいけないという負い目があります。けれど、恋をしたもう一人の自分がいます。
 それが父となって現れたのです。
 ためらう娘。
 はげます父。
 恋したものだけが知る葛藤といえます。
 それに、原爆の悲劇が重なります。
 井上さんは原爆の悲劇を悲劇のまま終わらせようとはしません。それは悲しい事実だけれど、生き残ったものはそれを乗り越えて生きていかなければならないのです。

 「人間のかなしいかったこと、たのしいかったこと、それを伝えるんがおまいの仕事じゃろうが」という父竹造のせりふ。
 それは、井上さんが自身に向けたものであり、読者にゆだねられた井上さんからの遺言のようなものだと思えるのです。
  
(2013/08/06 投稿)

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  今年の「新潮文庫の100冊」に
  重松清さんの作品が2冊
  選ばれています。
  そのうちの1冊が
  今日紹介する『カレーライス』。
  あと1冊が『きみの友だち』。
  夏目漱石は『こころ』だけ、
  太宰治は『人間失格』だけ。
  そんな文豪を押しのけて
  重松清さんは高打率。
  ほかには
  伊坂幸太郎さんとか
  瀬尾まいこさんが複数冊選ばれています。
  夏休み、
  あなたは何冊読むのかな。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  この文庫の「あとがき」がいい                   

 この7月に新潮文庫のオリジナル編集版として出たばかりの一冊。
 オリジナル編集というのは、副題に「教室で出会った重松清」とあるように、国語の教科書に載っている短編、「カレーライス」「あいつの年賀状」「バスに乗って」「卒業ホームラン」を軸にして、その他入試や模試で出題されたこともある5つの短編を加えて編まれたものということだ。
 重松さんの作品が教科書に載っているのはこのほかにもあるそうだが、すでに他の作品集で載っていたりするから、残念ながら「教室で出会った」すべての重松清ではない。

 これらの作品を教科書で学んだ人もいるだろうし、もちろんすでに刊行されている作品集などで読んだ人もいるだろう。
 しかし、この新潮文庫のために書かれた「あとがき」はこの文庫でしか読めないし、もしかしたらこの「あとがき」は掲載された短編たちと同様に結構心にズンとくる。
 というのも、この文庫の編集作業は、2020年春、すなわちコロナ禍が世界中に拡大した時に行われていたのだ。
 だから、この「あとがき」は2020年の春でしか書けなかった、貴重な一文といっていい。
 
 その中で重松さんは「教室で出会った」こと、それは友達であったり、ライバルであったり、寂しさであったり歓びであったりするが、それを大切にしてほしいと書いている。
 そして、「キツい時代の、しんどい世の中になってしまった。でも。お互いがんばりたいよね」と、エールをおくっている。

 コロナ時代であっても、コロナ時代だからこそ、重松清さんの物語は読む者の心に響く。
  
(2020/08/05 投稿)

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  初めて
  和田誠さんの似顔絵に接したのは
  映画雑誌「キネマ旬報」の載った
  「お楽しみはこれからだ」だったと
  思います。
  映画スターの似顔絵ですが
  映画のワンシーンとして描かれていて
  似顔絵という概念を超えた
  作品だったと思います。
  この連載で
  和田誠さんの似顔絵に魅せられた人は
  たくさんいます。
  脚本家の三谷幸喜さんなんかもその一人。
  今日は
  和田誠さんが似顔絵の世界を綴った
  『似顔絵物語』を
  紹介します。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  和田誠さんの似顔絵が大好き                   

 イラストレーターの和田誠さんといえば、多彩な才能の持ち主でした。
 装丁家、絵本作家、映画監督、どれも甲乙つけがたい、一流でした。
 中でも、似顔絵に関していえば、和田さんの絵が大好きという人は多いと思います。
 もし和田さんが学生の頃に似顔絵に出会っていなければ、イラストの道に進まなかったかもしれない。そんなことを考えると、和田さんと似顔絵とは切っても切れない関係といえます。

 この本は1998年に書かれた、和田さんにとっての似顔絵ワールドの話です。(その前年に
 『装丁物語』という本も書いていて、こちらも面白い)
 「似顔絵修行」「似顔絵あれこれ」「似顔絵を考える」という3つの章に分かれています。
 中でも外せないのが「似顔絵修行」。
 小学生の頃に清水崑さんの似顔絵に夢中になり、(成長してから清水さんと対談する機会を得て、互いに似顔絵を描き合ったという挿話も、この本には載っています)、高校生の時には授業の時間割をその科目を担当する教師の似顔絵だけで作るほどになっていました。
 それで、大学は多摩美へ入ります。
 和田さん自身、「ぼくにとっては似顔が絵画への入場門だった」と書いています。

 和田さんは日本の似顔絵作家の第一人者でもありますが、似顔絵を書く人はたくさんいます。
 有名な人では山藤章二さん。おそらく、和田派山藤派といったように世間を二分するのではないでしょうか。
 そんな山藤さんをはじめとした日本の似顔絵作家をきちんと紹介しているのも、この本のいいところ。
 もちろん、似顔絵図版もたくさん載っています。
  
(2020/08/04 投稿)

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 8月になるのに合わせて
 関東ではようやく
 梅雨明けとなりました。

  20200801_111523_convert_20200802081726.jpg

   夏空へ雲のらくがき奔放に      富安 風生

 それにしても
 今年の梅雨は長かった。
 今週の金曜には
 立秋ですから
 急いで
 夏を満喫しないと。
 菜園にはヒマワリだけでなく
 こんな珍しい花も咲いています。

  20200801_111440_convert_20200802081649.jpg

 調べると
 フィソステギアという花らしい。
 涼しげな色がなんとも心地いい。

 この時期
 菜園で人と会うと
 夏野菜の収穫はどうですかといった
 言葉が行き来するようになります。
 ナスはいいけどキュウリがダメでとか
 スイカがやっぱり実をつけなくてとか
 人それぞれですが
 それでも長い梅雨が終わって
 皆さんどこかホッと安心したような表情です。

 長い雨が続いて
 せっかく芽が出たばかりだったオカノリ
 すべてダメになりました。
 期待していた野菜だけに
 梅雨の間家で栽培した苗を
 8月2日(日曜日)
 畑に移植しました。

  20200802_101239_convert_20200802114821.jpg

 写真の下にある畝の
 右がオカノリの芽で
 左がエゴマの苗です。
 この日
 太陽熱消毒をしていた畝に
 ニンジンの種も蒔きました。
 写真の上の不織布をかぶせたところが
 そうです。

 こちらは
 トウガン(冬瓜)

  20200801_111105_convert_20200802081613.jpg

 今四つの実がついています。

 これは
 甘長トウガラシショウガ
 それに長ナスの畝。

  20200801_093225_convert_20200802081455.jpg

 まさに今が盛りのような。

 そして、
 夏野菜をどっさり。

  20200731_170449_convert_20200802081407.jpg

 今までは日照時間が少なかったですから
 これからは
 太陽の光をいっぱい浴びた
 野菜が採れたらいいな。

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プレゼント 書評こぼれ話

  先日紹介した
  絵本の専門誌「この本読んで!」には
  たくさんの絵本が載っています。
  読んでいると
  私の生まれ故郷である
  大阪岸和田の有名なまつり
  「だんじりまつり」を描いた絵本も
  あることを知りました。
  さっそく図書館で借りたのが
  今日紹介する
  はまのゆかさんの
  『だんじりまつり』です。
  毎年9月に開催される
  岸和田だんじりまつりですが
  今年はコロナ禍の影響で
  75年ぶりに
  つまり終戦の年以来初めて
  中止となったようです。
  だんじりファンのみなさんは
  絵本で楽しむのもいいかも。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  はまのゆかさんのだんじり愛                   

 自分の出身地を聞かれ、「だんじりまつり」のことを話すと、「ああ、あの荒っぽいことで有名な」と相手はこちらの顔をなんだか納得したように見る。
 さらに「番長」と呼ばれた元野球選手も、そこの出身だといえば、相手はこちらの性格を完全に把握したような顔になる。
 まつりひとつでその土地の人たちの性格がわかるはずもないが、そんなにはずれていないと思ってしまうのも、その土地の人たちともいえる。
 なんといっても、泉州岸和田、だんじりの町である。

 そんな「だんじりまつり」を描いた絵本を描いたのは、村上龍氏の『13歳のハローワーク』などのさし絵を担当したはまのゆかさん。
 はまのさんのプロフィールを調べると、最近何かと話題が多い大阪泉佐野市とある。
 だんじりの町岸和田のご近所さんである。
 なので、はまのさんにもだんじりDNAがあるのだろう、だんじり愛を感じる作品に仕上がっている。

 主人公のりょうくんは3歳なのに、おとうさんみたいにだんじりにのってたいこを叩きたくて仕方がない。
 おまつりの朝、早くからまつりの準備に出かけるおとうさんのあとをついて家を出てしまうりょうくん。
 おかあさんがあとを追いかけるも、りょうくんは見つからない。
 行くとすれば、おとうさんのいるだんじりごやしかない。
 ちなみに、各町のだんじりは「だんじりごや」と呼ばれる建物に仕舞われていて、りょうくんもよく知っていたのだろう。
 さあ、りょうくん、だんじりまつりに間に合うか。

 荒っぽいだんじりまつりにしては少しかわいすぎる、はまのさんのだんじり愛です。
  
(2020/08/02 投稿)

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