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プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介する
  谷川俊太郎さん文、
  和田誠さん絵の
  『ともだち』はもう何回か読んだことのある
  絵本です。
  2017年10月8日にも
  ブログに紹介しています。
  なので今回は再読書評
  書評も新しいものです。
  いい絵本は
  ちっとも古びない。
  谷川俊太郎さんの文も
  和田誠さんの絵も
  ちっとも古びない。
  今回の書評の結びは
  なんだか和田誠さんへの恋文みたいに
  なっちゃいましたが。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  ともだちって何だろう                   

 この絵本は2002年11月に出版されています。
 てっきり新学期が始まる頃に作られたとばかり思っていました。
 それでもやっぱりこの絵本は、入学式や新学期のある春にぴったりだと思います。
 そんな子供たちにそっと読んであげたい一冊です。

 文を書いたのは詩人の谷川俊太郎さん。
 なので、詩を読むように読むのがいい。
 最初に「ともだちって」とあります。
 谷川さんの文を読む前に、少し自分で考えてみましょう。
 「ともだちって」どんな人のことをいうのかな。
 谷川さんが書いたなかに「いっしょにかえりたくなるひと。」とあります。
 あなたも。そうですか。
 谷川さんの文を読んだら、もう一度「ともだちって」何だろうと考えてみるといい。
 その次に出てくるのは「ともだちなら」。次が「ひとりでは」、そして「どんなきもちかな」と続きます。
 この「どんなきもちかな」は、こんな時ともだちはどんな気持ちになっているか、考える問いです。
 「けんか」というのもあります。ともだちだから、いつも仲良しとは限らない。時にはけんかもします。
 「ともだちはともだち」では、「ことばがつうじなくてもともだちはともだち」とあります。
 このあたりから、絵本の世界はぐんと広がってきます。
 最後の「あったことがなくても」で綴られる文は、いろんなことを考えさせてくれます。
 だって、あったことのない世界で生きている人たちのことを考えるのですから。

 和田誠さんの絵がすばらしい。
 話もしたこともないし、もうなくなってしまいましたが、和田誠さんはわたしにとって片思いの「ともだち」みたいな人でした。
  
(2021/04/11 投稿)

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