04/24/2021 時代劇ベスト100+50 (春日 太一):書評「昔はチャンバラ映画っていいました」

昨日がミュージカル映画でしたが
今日は
日本が誇る時代劇。
子供の頃はチャンバラ映画って
言ってました。
夜店なんかで
おもちゃの刀を買ってもらって
それを振り回して遊んでいました。
さすがに最近そんな子供は
見かけませんが。
今日紹介するのは
春日太一さんの
『時代劇ベスト100+50』。
こういう本があると
時代劇もうんと楽しめます。
じゃあ、読もう。

念のためにまず書いておくと、この文庫本は2014年に出た新書版の『時代劇ベスト100』を加筆修正したものだが、その時のタイトルから「+50」増えているから、読み応え、鑑賞ガイドの量が増したと思っていい。
著者も「文庫版あとがき」で、「時間のかかった分、ようやく満足のいくラインナップを組むことができた」と自信をのぞかせている。
それにしても著者の春日太一さんの時代劇愛は半端ない。
「時代劇・映画史研究家」を名乗っているとしても、ここで紹介されている時代劇は映画にとどまらずかつてのテレビ時代劇まで網羅されている。
春日さんは「新書版はじめに」(この文庫版でもこれが載っている)で、「地上波から時代劇はほとんど消えた一方」、CSなどの放送媒体で観られるようになった作品も多いとあるが、確かに「時代劇専門チャンネル」があるくらいだから、結構時代劇が好きな人も変わらずにいるのだろう。
もちろん時代劇も作品だから、すべて面白い、感動するという訳ではない。
そういう時に、この本のようなガイド本があれば助かる。
制作年、監督、出演者、そして(ここが肝心)春日さんの丁寧な解説。
その解説はあらすじというより、見どころに焦点をあてて書かれている。
これだけの作品数がありながら、やはりあの作品がないというぼやくは出てしまうのは仕方ないにしても、せめて大友啓史監督の「るろうに剣心」シリーズはいれて欲しかった。
(2021/04/24 投稿)

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