
昨日、映画の予告篇制作に携わった
佐々木徹雄さんの『三分間の詐欺師』という本を
紹介しましたが
今日は映画のポスターの本です。
井上由一さんの
『アメリカン・ニューシネマ 70年代傑作ポスター・コレクション』。
映画のポスターも予告篇と同じように
ポスターをみて
映画に誘われる人は多いと思います。
あるいは、
映画の宣伝広告もそうです。
どんな風なデザイン、
どんな惹句であれば
より多くの観客動員ができるか。
きっと宣伝マンの腕の見せ所なんでしょうね。
この本で紹介されている映画群は
私が映画に熱中するきっかけとなったものばかり。
大満足の一冊です。
じゃあ、読もう。

この本のタイトルでもある「アメリカン・ニューシネマ」について、この本を編んだ井上由一氏は、こう定義している。
「1960年代後半~70年代にわたって、泥沼化していたベトナム戦争に迷走するアメリカ政府への不信感、人種差別などの社会問題への反動として、(中略)若者を中心にした反体制的な主人公たちの心情を切り取った映画が次々と生み出された、そのムーブメントの総称」。
井上氏自身は1973年生まれというから、遅れてきた「ニユーシネマ」世代だろうが、映画愛は半端ない。
プロフィールを読むと、大学時代から映画業界に入って、今でも映画製作や配給会社で仕事をしているという。
そして、すごいのは「映画ポスター」の収集の圧倒的な量だ。
本書に「70年代傑作ポスター・コレクション」と付いているように、一冊まるごと67年から79年の13年間に制作されたアメリカ映画のポスターがずらりと並ぶ。
しかも、アメリカ本土でのポスターに限らず、日本公開時のものもあれば、アメリカ以外の国で公開された時のものまで収められている。
ポスターで、国民性があらわれたりして、それも本書を開く楽しみのひとつだ。
もっともなんといっても、あの懐かしい名作たちと再会できるのが、一番だ。
「俺たちに明日はない」「明日に向って撃て!」「真夜中のカーボーイ」「卒業」そして「いちご白書」と、名前をあげていったらきりがない。
そうだ、この本はぼくたちのタイムマシンなのだ。
(2021/10/22 投稿)

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