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 ノンフィクション作家の柳田邦男さんは「絵本は人生で三度楽しめる」と言います。
 それは「幼少期」「子どもへの読み聞かせ期」そして「人生の後半期」です。
 それでも絵本の読者層は圧倒的に「幼少期」の子どもたちですから、
 出版する側もそれに合わせた絵本づくりをするのは当然でしょう。

  

 では、塚本やすしさんの『きょうは選挙の日。』は、どうでしょうか。
 出版されたのが、2022年6月。
 ということは、7月10日に実施された第26回参議院選挙を意識したものだったのでしょう。
 公示は6月でしたし。 
 投票率をあげるために様々な取り組みが行われていますから、
 国民の選挙に対する意識を高めるために、「幼少期」から興味を持たせるということなのでしょう。
 でも、さすがに「幼少期」では早すぎるように思いますが。

 できれば、小学生以上の子どもたちに読んでもらいたい。
 絵本に登場する家族の、お父さんとお母さんに連れられていく子どもも、小学生ぐらいの男の子だし。
 ただ、この家族のようにおしゃれして投票所に行くかな。
 もっと普段着だと思います。
 表紙の見返しにも「選挙は特別なものではなく、日常の延長のものであること」と、
 書いているくらいなのに、惜しい。

 今度の選挙がある時まで、ちゃんとしまっておきましょう。

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