08/12/2022 雑誌を歩く - 「文藝春秋」9月特別号:どこから読もうかと迷ってしまう

37年前に520人の犠牲者を出した
日本航空のジャンボ機が墜落した
追悼の日。
1985年のこの日の夕刻、
ジャンボ機が消息を絶ったというニュースは
よく記憶しています。
当時大阪の実家に住んでいて、
実家のテレビでニュースを知ったことまで覚えています。
水曜日に発売されたばかりの
「文藝春秋」9月特別号(1200円)に
ノンフィクション作家の柳田邦男さんの
「悲しみでつながりあう人たちの物語 御巣鷹「和解の山」」という
記事が載っています。
日航機事故の遺族と2011年の東日本大震災の遺族との交流を
柳田邦男さんは綴っています。
その中で、日航機事故の遺族美谷島邦子さんのこんな言葉が
紹介されています。
悲しみでつながる縁というのもあるのよ。
そういうつながりのほうが、
ほんとうに深いつながりかもしれないと思うの。

「文藝春秋」9月特別号は
第167回芥川賞発表号で
受賞した高瀬隼子さんの
『おいしいごはんが食べられますように』が
全文掲載されています。
さらには、
緊急特集と銘打って
7月8日に起こった
安倍晋三元総理の暗殺事件関連の記事が
大きくページを割いています。
今さらながらに
この元総理の毀誉褒貶が激しいですが
そんな中、
作家で数学者の藤原正彦氏の巻頭随筆が
ずばり言い切っています。
タイトルが「内と外では大違い」。
その文末の一節を抜粋。
彼(安倍晋三)の国内での成果は高く評価できないが、
(中略)
安倍晋三は世界の宰相として尊敬されたばかりか、
その温かで思いやりのある人柄が愛された。
日本の政治家として恐らく不出世だろう。

「文藝春秋」9月特別号は特に
読みごたえ十分である。

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