fc2ブログ
 昨日紹介した
 馬場康夫さんの『この1本! 超人気映画シリーズ、ひとつだけ見るならコレ』は
 シリーズものや同じ監督の作品の中から
 オススメの1本を紹介する面白い映画ガイドでした。
 その中に、
 「裕次郎とルリ子のムード・アクション」という章がありました。
 裕次郎というのはもちろん石原裕次郎さん、
 そしてルリ子というのは浅丘ルリ子さん。
 この二人が共演した1963年から67年にかけての日活映画が
 「ムード・アクション」と呼ばれています。
 何しろ私もまだ幼く、
 この作品群はまったく観ていませんでした。
 アマゾンプライムでも観られるとあったので
 さっそく「この1本!」になっていた
 「夜霧よ今夜も有難う」(1967年)を観ました。
 それとプログラム・ピクチャー(当時毎週ごとに上映されていた新作映画のこと)の
 №1と評価されていた「憎いあンちくしょう」も
 立て続けに観ました。
 今日はそのうちの一本、「憎いあンちくしょう」の話です。

    

 日活映画「憎いあンちくしょう」は1962年公開の
 蔵原惟繕監督作品。
 馬場さんの本によれば
 「ムード・アクションの雰囲気を先取りした」作品で、
 浅丘ルリ子さんの自伝では彼女が一番好きな作品だとか。
 石原裕次郎さん演じる主人公は人気DJ、
 浅丘ルリ子さんはそのマネージャー。
 ただ二人は恋愛関係にあるが、
 キスも肉体関係もがまんしているという不思議な関係。
 ある時、裕次郎がスケジュールを放り出して
 東京から九州までジープを運ぶと言い出したから大騒動となる。
 そして、この映画、
 日本で初めてのロードムービーといわれるように、
 行き先々の当時の街の様子が楽しめるようになっています。

 裕次郎や浅丘という人気俳優のロケということもあってか
 画面には大勢の見物人が映っていて
 それもまた楽しい。
 この頃はまだ土の道がそこかしこにあったという
 この当時の日本の道路事情もわかります。
 この映画の魅力は
 シャープな映像と切れのいいシナリオで、
 フランス映画なんか目じゃないといいたくなります。
 そして、なんといっても
 浅丘ルリ子さんがめちゃきれい。
 この映画の時、22歳ぐらいで、
 女優浅丘ルリ子の魅力全開。
 彼女のなんとも珍しい下着シーン(しかも62年当時のものですからね)もあって
 私なら「この1本!」は「憎いあンちくしょう」だな。

    芽 「ブログランキング」に参加しています。
     応援よろしくお願いします。
     (↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ