11/09/2022 向田邦子の青春(編著 向田 和子) ー 向田邦子さんの写真がたくさん

戦争が終わって、世の中が高度成長期にはいろうとする
昭和30年代には私の家にはまだカメラはなかったほどだから、
そういう感覚で見た時、
向田さんがいた場所はかなり進んでいたのではないだろうか。
9歳年下の妹、向田和子さんが編著となった『向田邦子の青春』の巻末についた
年表を読むと、
昭和27年向田さん23歳の時に雄鶏社と出版社に入社し、
「映画ストーリー」という映画雑誌の編集部に配属になっている。
そのあたりがやはり陽のあたる場所だったのだと思われる。

向田さんの洋裁の技術の高さが
見られることの意識の高さにつながっているような気がする。
すらりと立ってカメラに向かう向田さんに少しばかり自慢気な表情を認めるのは
私だけだろうか。

和子さんのエッセイから読み解くことができる。
中でも、「親以上にあなたを思うことはできないから」と姉邦子にいわれた言葉を
和子さんは忘れることはないという。
その逆もまた真実で、向田さんが亡くなった時、
和子さんは言葉を失うほどつらかったが、それ以上に
「母の悲しみを越えるものではない」と気づく。
そういう大事なことを教えたのも
姉向田邦子という人だった、と妹和子さんは綴っている。

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