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 今年(2022年)は明治の文豪森鷗外の
 生誕160年没後100年にあたり、
 東京・千駄木にある森鷗外記念館に行ってきたのは
 まだ残暑厳しい9月の終わりでした。
 その記念館から学芸員の方が
 わざわざさいたま市の大宮図書館まで来てくれて
 森鷗外の生涯を解説してくれるというのですから
 俄然興味がわきます。
 コロナ禍で講演会などもなかなか行く機会がなかったのですが、
 11月13日の日曜、
 大宮図書館での講演「没後100年記念 森鷗外の生涯」に
 行ってきました。
 講師は森鷗外記念館の学芸員の東聡子さん。

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 森鷗外記念館所蔵の資料のスライドを使って
 森鷗外の生涯が実にわかりやすく解説されていきます。
 しかも、配布された資料にはかなり詳しい年表までついていて
 これがとてもわかりやすい。
 そのあとは、「さいたまと鷗外」の解説が入ります。
 鷗外の日記によれば、
 埼玉には4、5回訪れているようで、
 例えば明治40年(1907年)の5月には
 「午前六時五十分上野を発し、熊谷に往く」なんていう記述もあったりするそうです。
 さらには代表作『青年』には
 さいたまの氷川神社が描かれる場面があったりするそうです。
 もっと面白かったのは、
 鷗外の長男森於菟(おと)が千駄木の観潮楼だった実家を出たあと住んだのが
 現在のさいたま市の盆栽町だというのです。
 しかも、観潮楼のあった団子坂付近には植木職人が多くいて、
 彼らがのちにさいたまの盆栽町あたりに多く移住したのではというふうに
 面白いつながりを感じました。

 講演の最後は
 森鷗外記念館で上映している映像が紹介され、
 あっという間の二時間でした。

 今回の講演の参加者は定員30名で
 募集したその日に満席になるほどの人気だったそうです。
 男女比は7対3ぐらいでしょうか、
 やはりシニア層しかもかなり高めの人というのが
 森鷗外の現在の読者層かもしれません。

 最後に、
 今年は森鷗外記念館も開館して10年ということで
 それを記念して作成された「クロニクル」には
 今まで記念館で開催された「展覧会アーカイブス」も載っていて
 結構お宝ものの資料ももらえました。

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