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 「名言」を「広辞苑」でひくと、
 「名高いことば。すぐれたことば」と出ています。
 一部の人には、ここは「名言」を残してやろうという
 奢った気分を持つこともあるでしょうが、
 大抵の人はそんなことは考えないのではないかしら。
 ただ、その言葉を目にしたり、耳にした時、
 ああ、いい言葉だなと思ったら、
 それがその人にとっての「名言」になるのだと思います。

   

 「安西水丸の絵と言葉」とサブタイトルのついた
 この『一本の水平線』には、
 2014年に亡くなったイラストレーターの安西水丸さんの
 素敵なイラストと短い文が収められています。
 安西さんはそれらの言葉を
 「うまいこと話してやろう」とか「感動させてやろう」とは
 思っていなかったはずです。
 しかし、その何気ないつぶやきのような言葉に
 心がときめきます。
 まずは本のタイトルになっている「水平線」について。

   「わたしはイラストレーションを描く時にホリゾン(水平線)をよく使います。
   紙の上にホリゾンを一本引くと、絵に安定感が生まれるからです。

 以下、いくつか。

   「人間は、どのように生きるかよりも、これだけはしたくない
   というものを持って生きる方が恰好いいですね

   「こんな風に生きたいと思ったことがある。
   絶景ではなく、車窓の風景のような人間でいたいということだ。

 安西水丸さんの絵はどうしてクールに見えるのだろう。
 何度見ても、飽きるということがない。
 そして、その言葉もまた、人をひきつけるのは何故だろう。
 安西さんの言葉にも、
 まっすぐな「一本の水平線」があるからだろうか。

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