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 先日TVで
 埼玉県秩父市にある秩父神社で執り行われた
 養蚕農家の人たちが一年の恵みに感謝をささげる「蚕糸祭」の
 ニュースを見ました。
 12月4日のことです。
 そのニュースでも言っていましたが、
 現在秩父地域の養蚕農家は四軒にまで減少しているとのこと。
 秩父地方が養蚕で有名であったことも
 私もそうですが、知らない人が多いかもしれません。

  

 『ねぎぼうずのあさたろう』シリーズなど愛読者も多い人気絵本作家飯野知好さんは、
 1947年に秩父郡の山間のあったわずか3軒の集落に生まれました。
 その村で暮らした子ども時代のことを絵本にしたのが、
 『ぼくとお山と羊のセーター』です。
 自伝絵本といったら、ぴったりします。
 自然豊かな秩父の四季と飼っていた羊や鶏の世話などが
 文章でいえば「飯野節」といえる独特な絵のタッチで描かれています。
 その中に、養蚕の話が出てきます。
 「夏は家の中でいっぱいのお蚕さまを育てます。(中略)
 家の中じゅう 桑の葉のにおいとお蚕さまのにおいでツーンとします
 きっと昭和30年代の秩父では
 こんな風景があちらこちらにあったのでしょう。

 金子兜太もまた飯野さんと同じ、秩父を故郷という俳人です。
 その兜太は「朝日煙る手中の蚕妻に示す」という句を詠んでいます。
 お蚕さまとともにあった秩父の風景をここにも見つけました。

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