01/08/2023 ぼくとお山と羊のセーター(飯野 和好) - お蚕さまとあった秩父の暮らし

埼玉県秩父市にある秩父神社で執り行われた
養蚕農家の人たちが一年の恵みに感謝をささげる「蚕糸祭」の
ニュースを見ました。
12月4日のことです。
そのニュースでも言っていましたが、
現在秩父地域の養蚕農家は四軒にまで減少しているとのこと。
秩父地方が養蚕で有名であったことも
私もそうですが、知らない人が多いかもしれません。

1947年に秩父郡の山間のあったわずか3軒の集落に生まれました。
その村で暮らした子ども時代のことを絵本にしたのが、
『ぼくとお山と羊のセーター』です。
自伝絵本といったら、ぴったりします。
自然豊かな秩父の四季と飼っていた羊や鶏の世話などが
文章でいえば「飯野節」といえる独特な絵のタッチで描かれています。
その中に、養蚕の話が出てきます。
「夏は家の中でいっぱいのお蚕さまを育てます。(中略)
家の中じゅう 桑の葉のにおいとお蚕さまのにおいでツーンとします」
きっと昭和30年代の秩父では
こんな風景があちらこちらにあったのでしょう。

その兜太は「朝日煙る手中の蚕妻に示す」という句を詠んでいます。
お蚕さまとともにあった秩父の風景をここにも見つけました。

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