
漫画家の松本零士さんが2月23日亡くなられました。
85歳でした。
ここ何年か藤子不二雄Aさんやさいとう・たかをさんといった
漫画の一大ブームを作ってきた巨匠たちが
次々と他界されていって
彼らの漫画とともに大きくなったものとして
さみしくて仕方がありません。
松本零士さんの訃報に接し、
近くの図書館が所蔵している松本零士さんの本に
どんなものがあるのか調べてみました。
そして、見つけたのが
この『遠く時の輪の接する処』という本でした。
ご遺族のコメントにも出てくるこの言葉、
松本零士さんにとって
深い意味があったのだと思います。
松本零士さん、
長い間お疲れさまでした。
そして、たくさんの素敵な漫画ありがとうございました。
ご冥福をお祈りします

『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』で多くのファンを魅了してきた、漫画家の松本零士さんが2月23日亡くなられました。85歳でした。
訃報に松本さんの漫画制作だったスタジオがコメントを出していて、その中に「漫画家松本零士が星の海に旅立ちました(略)『遠く時の輪の接する処で、また巡り会える』と松本は常々申しておりました」という一節があります。
この「遠く時の輪の接する処」という言葉そのものがタイトルになった、松本さんの著作にあります。
それが、2002年に東京書籍から出ている、この『遠く時の輪の接する処』です。
この本は1996年8月から10月にかけて「西日本新聞」に連載されたものに加筆した、松本さんの自伝です。
昭和13年福岡に生まれた松本さんがどのような生い立ちであったか、軍のパイロットであった父のことや貧しい生活のことが綴られています。
漫画家を目指し上京したものの作品が描けない日々、のちに松本さんの名を高めることになる漫画「男おいどん」そのままの悲惨な生活、そんな中でも夢見ていたアニメ制作のこと、そして大ヒットとなる「宇宙戦艦ヤマト」との出会い。
漫画家松本零士さんのことを知るには欠かせない一冊です。
この中に病気で亡くなった親友との別離の場面が綴られています。
松本さんが亡き友に寄せた弔文にこう書いたそうです。
「遠く時の輪の接する処で、また親友として巡り会おう。俺はそう信じている」
そして、今、松本さんも旅立たれた。
私たちもいつかまた、「時の輪の接する処」で松本さんと会えるにちがいない。
(2023/03/02 投稿)

応援よろしくお願いします。
(↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)


レビュープラス
| Home |