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 絵本作家の飯野和好さんはここ数年、
 日本の神話をたびたび絵本化してきました。
 アマテラスやスサノオといった神々を
 子供を対象にした絵本で見事に表現しています。
 飯野さんの絵柄や作風が神話の世界に合っていたともいえます。
 それらの神々よりもっと前、
 『古事記』の最初に描かれているのが
 この絵本『国生みイザナギイザナミ』の物語です。
 男神イザナギと女神イザナミが協力し合って
 日本の島々を作ったというのは聞いたことがあるでしょう。
 なかなか難解な文章が続きますが、
 飯野さんの絵がその難解さを程よく溶かしてくれます。

  

 日本の島々を作った二人はそのあと
 土の神や風の神といった私たちのまわりにあるものを
 次々と作っていきます。
 そして、火の神を作った時にイザナミはやけどで
 黄泉の国に行ってしまいます。
 そのあとイザナギの救出劇があるのですが、
 内容的には結構ハードですから、
 子供たちに読み聞かせる時は、怖がらせないようにする必要があります。
 でも、子供ってこういう怖い話が案外好きですから
 冒険ものを読むように話すといいかもしれません。

 こうしてイザナミと別れたイザナギは
 このあとアマテラスなどの三人の神をさずかることになります。
 飯野さんの神話ワールドはこうして
 先に刊行されていた絵本たちとつながっていきます。

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