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 今年(2023年)生誕100年を迎える人気作家が二人いる。
 一人は歴史小説を書いた司馬遼太郎
 もう一人が時代小説を書いた池波正太郎
 ともに映画化ドラマ化された作品も多い人気作家である。
 司馬さんの作品は歴史小説、紀行文、随筆などたくさん読んできたが、
 何故か池波さんとはご縁がないままこれまで来た。
 「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・梅安」と作品名だけは馴染みがあるのに、
 どうも食わず嫌いでいけない。
 いや、嫌いではない。
 本当にたまたま縁がなかっただけだ。

  

 せっかく生誕100年ということもあって、
 今さらながら池波正太郎を読んでみることにした。
 では何を読むか。
 原作は読んでいないが、テレビ時代劇としてはよく見ていた
 「仕掛人・藤枝梅安」シリーズを読んでみることにした。
 それが『仕掛人・藤枝梅安(一) 殺しの四人』。
 「おんなごろし」から始まる短編5篇が収められている。
 それぞれの話としては時系列につながっているから
 純粋に短編集とは言い難いから、できれば
 収録順に読むのがいい。

 梅安とその仲間彦次郎たち仕掛人が殺すのは
 「世の中に生かしておいては、ためにならぬやつ」だから、
 彼らは殺人者でありながら、正義の者にも見えてくる。
 そのあたりが人気になった由縁だろう。
 それと随所にある食べ物の記述。
 これが池波さんのファンにはたまらないとか。
 その気持ちわかるような気になる。
 つい、もう一杯と茶碗を差し出したくなる。

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