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 思い起こせば、1988年にシリーズ第1作となる『タコの丸かじり』以来、
 苦節35年、
 2022年にシリーズ45作めとなる『町中華の丸かじり』まで
 一体作者の東海林さだおさんはどれだけの食べ物を食してきたのか。
 そのヒントが、シリーズ40作めの『焼き鳥の丸かじり』の文春文庫の
 荻原浩さんの「解説」の中にある。
 荻原さんによれば、一冊だいたい36篇の食べ物エッセイが収められているから
 そこに刊行された巻数をかけるというもの。
 つまり、45×36。1620。
 これだけの食べ物が、口から入り、喉を通過し、
 胃で消化され、腸からお尻を経て、流れていくのが普通の人。
 でも、わが東海林さんはそれらを脳に蓄え、名エッセイとして
 読者を堪能させるだから、すごいというしかない。

  

 この『大盛り!さだおの丸かじり』は、これまで書いて、読まれて、
 読者を大笑いさせてきたエッセイから選りかじったものを集めた
 文庫傑作選だ。
 単行本時には味わえない文春文庫ならではの名解説も5篇再録されている。
 それになんといっても、
 この文庫の表紙にでんと書かれた東海林さだおさんのお顔。
 南伸坊さん、渾身の一枚に、
 本屋さんで見かけたら、つい手が出てしまうのではないだろうか。

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