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 2012年に出版され、200万部を超えるベストセラーとなった
 『置かれた場所で咲きなさい』の著者渡辺和子さんは、
 カトリックの修道者でした。
 1927年父(渡辺錠太郎)の赴任地であった旭川で生まれています。
 その父が警視総監になり、和子さんが9歳の時に父が銃弾に倒れる姿を目の当たりします。
 二・二六事件の際です。
 そういう激烈な体験をした和子さんですから、
 事件から70年以上経ってもこの本の執筆に父との思い出を書き留めています。
 その章のタイトルが「九年間に一生分の愛を注いでくれた父」。
 そして、その章の最後にこう綴っています。
 「この父の子として生まれたことに、いつも感謝しております。」

  

 この本は修道者であった渡辺和子さんが私たちに遺してくれた人生訓です。
 (渡辺さんはこの本を著したあと、2016年に89歳で亡くなられています)
 そして、そのおおもとにあるのは、「感謝」ともいえます。
 日々あることへの「感謝」です。
 タイトルの「置かれた場所で咲きなさい」には、こんな添え書きがあります。
 「境遇を選ぶことはできないが、生き方を選ぶことはできる。
 こういう勇気に包まれた言葉にあふれた一冊ですから、
 多くの読者を得たというのもわかります。

 「言葉は、いつまでも生きものであってほしい。
 渡辺さんのこの本のことは売れた本ということで知っていましたが、
 今回読もうと思ったのは、梯久美子さんの『この父ありて』の中で
 渡辺和子さんが取り上げれていたおかげです。
 あの本を読まなければ、こんな素敵な本にも出会えませんでした。
 それも「感謝」です。

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