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 この春から半年かけてラジオでの朗読番組として
 オンエアされるということで今また話題になっているのが
 沢木耕太郎さんの『深夜特急』だ。
 最初に「第一便」として刊行されたのは1986年5月で、
 沢木さんの26歳のユーラシア大陸をめぐる旅行記は
 全3巻としてまとめられた。
 その後、新潮文庫に6分冊になって刊行。
 それらの総出版部数は600万部にもなるというからすごい。

  

 私が持っているのは単行本の3巻ものだが、
 現在購入しやすいだろう新潮文庫版にそって
 もういちど沢木さんと旅に出ようと思う。
 もしかしたら最初にこの本を読んだ30歳になったばかりの私に出会えるだろうか。

 インドのデリーからロンドンまでおよそ2万キロを
 乗合いバスで旅してみようと思い立ったのは、26歳の時。
 沢木さんはこの時すでにルポライターとして
 いくつかの仕事をしていたという。
 それを捨てて沢木さんが旅に出た、そういうこと自体が
 若い読者の感銘を誘うのだろう。

 文庫版第1巻では、旅の発端となる「朝の光」、
 香港での奇妙でそれでいて熱におかされるほどまでの暮らしぶりを描いた「黄金宮殿」、
 そしてマカオでの博打にはまりこむ「賽の踊り」が収められている。
 なんといっても、「黄金宮殿」が面白いが、まだ旅は始まったばかり。
 まずは、前に進んでみようではないか。

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