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 先日TVで屋久島を訪ねる番組を見ました。
 ちなみに、それはNHKの人気番組「ブラタモリ」でしたが、
 その中で屋久杉のことが説明されていて、
 屋久杉の年輪のさまを見ることができました。
 そこには細い年輪がびっしりとあって、
 屋久杉がじっくりと時間をかけて成長していたのがよくわかりました。
 屋久島にある杉が千年単位の時間をかけて今にあることに
 驚くしかありません。
 じっくりと、あせることなく、時間を生きている杉たち。

  

 谷川俊太郎さんが文を書いたこの『とき』という絵本を読むと、
 屋久島の杉はもしかしたら
 この絵本の最初にある「おおむかしの もっと むかし」あたりに
 芽ぶいたものかもしれないと思ったりします。
 私たちはもちろんそんな時代のことは知らないけれど、
 屋久杉はずっと見てきたのでしょう。
 「むかし」も「おとうさんの こどものころ」も、
 「おととし おばあちゃんが なくなった」ときも、ずっと。

 この絵本だって、そうです。
 最初に生まれたのは1973年。半世紀も前になります。
 そして、今年(2023年)4月には第7刷として、また新しくなりました。
 誰にも等しくある「時(とき)」。
 大切なのは、それを大切に使うかどうか。
 時間をかけて大きくなった屋久杉は堅牢で確かな命となって
 島の暮らしを支えてきたそうです。

 6月10日は「時の記念日」。
 そんな日に太田大八さんの絵も素敵なこの絵本を開くのもいいかもしれません。

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