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 くどうれいんさんが気になりだしたのは、
 『氷柱の声』は第165回芥川賞候補になった時だ。
 そのあと、2023年に出た食のエッセイ『桃を煮るひと』も面白く、
 調べると食べ物についてのエッセイがすでにあるとわかった。
 それが、この『わたしを空腹にしないほうがいい』。
 もともとは俳句ウェブマガジンに連載していた食べ物エッセイかつ
 2016年夏のひとときの自身の心象風景を書き留めた読み物で、
 2017年に私家版として出版物としたもの。
 それが評判となり、2018年に書籍として出ることになった。

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 それぞれの短文のタイトルになっているのは、
 俳句マガジンでの連載ということもあってか、俳句になっている。
 最初の文につけられたタイトルは「芍薬は号泣するやうに散る」。
 学生時代に短歌にのめり込んだその感性が、
 俳句やエッセイ、さらには小説にもつながっているのだろう。

 それになにより「空腹」になると、怒り出したり、悲しくなったりする質だから、
 つまるところ、「わたしを空腹にしないほうがいい」と書くほどだから、
 食べること、料理することが大好きで、
 その愛が詰まったエッセイだといえる。
 「菜箸を握るのが楽しいと思えることは、きっとすこやかに生きていくうえで
 武器になると信じている。
 こんな文章に、料理を愛する人なら大いに共感することだろう。
 くどうれいんさんこそ、くいしんぼうバンザイ!

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