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 書名にある「世傳」とは「代々にわたって伝えていく」という意味で、
 高田郁さんの人気シリーズにぴったりの言葉です。
 「転流篇」は、その『あきない世傳 金と銀』の第五巻めになります。
 幼くして大坂の呉服商「五鈴屋」の女衆として奉公にでた
 主人公の幸(さち)。
 その商才を見込まれて、あれよあれよという間に
 三人の兄弟の嫁になっていきます。
 前巻で三男坊の智蔵(のちい六代目徳兵衛を襲名)の嫁となった幸。
 この巻では、どんな商才を見せるのか。
 ネタバレありの、ご用心、ご用心。

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 前巻、義理ある大店の経営危機の救済に乗り出した幸たち。
 元の「五鈴屋」を本店、買い取った店をその支店として、さらに大きく飛躍します。
 そして、ついに幸は江戸への出店を目標に掲げます。
 そんな時、故郷の村から母親の死が届きます。
 残された妹、結(ゆい)を大坂に連れ帰り、幸の新しい生活が始まります。
 商いでは、帯に目をつけた幸ならでは工夫で裏表で映える帯を考えつき、
 またもや大いにお店は繁盛していきます。

 母は亡くなったものの幸が懐妊にし、物語はこのまま順風満帆で進むかと思いきや、
 悲しいことに月足らずでこの世を生きることはありませんでした。
 この長い物語で、母や赤ちゃんの死が結構あっさりと描かれていて、
 そのことは商いに生きる主人公を描くということの裏返しかもしれません。
 妹の結もそんな姉を「心ない」と恨んだりします。
 それでも、商いは順調ですが…。
 あとは書けない、書けない。
 誰もが、次巻に手を伸ばすことになります。

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