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 「世界のオザワ」と評された、指揮者の小澤征爾さんが
 2月6日に88歳で亡くなりました。
 クラシック音楽のことを知らない人でも、
 そのお名前や晩年の白髪長髪で指揮する姿は広く知られていると思います。
 訃報のあと11日の日曜日の朝日新聞朝刊2面に
 親交のあった作家村上春樹氏の「小澤征爾さんを失って」という長文の
 寄稿が載っていました。
 著名な人の逝去のあと、親交のあった人が新聞に寄稿することがよくありますが、
 今回のように朝刊2面全部に載るということはとても稀なことで、
 そのことで小澤征爾さんの大きさを改めて知ることになりました。

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 この『おわらない音楽』は、ちょうど10年前の2014年1月に
 日本経済新聞の人気コラム「私の履歴書」に掲載された
 小澤征爾さん自身による半生記です。
 「私の履歴書」は毎月その執筆者が違いますが、やはり年はじめの1月は
 大物有名人による執筆の場合が多く、
 さすがに小澤征爾さんはビッグネーム扱いだったのだと思います。

 小澤征爾さんのことをほとんど知らないものにとって、
 小澤征爾さんというのは「天才」と思いがちですが、
 この「履歴書」を読むかぎり、決してそんなことはありません。
 連載の最初の回で、こんな文章が書かれています。
 「だいたい指揮者という商売は、自分一人ではどんな音だって出せない。
 演奏家や歌い手がいて初めて音楽が生まれる。宿命的に人の力がいるのだ。
 だからこそ、この「履歴書」は、「どんな人に支えられてきたか」、
 そんな恩人を紹介するものだと綴っているのです。
 そして、確かにここには恩師である斎藤秀雄先生や兄弟子である山本直純さんをはじめ
 たくさんの人が登場します。
 「世界のオザワ」は人の輪で生まれたといえます。

 「履歴書」の最後に、小澤征爾さんが綴った
 「僕はもっともっと深く、音楽を知りたいのだ。」という言葉に
 より切なさを感じます。

 小澤征爾さん、お疲れ様でした。
 そして、ありがとうございました。

 ご冥福をお祈りします

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