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 今年(2024年)に入って、日経平均株価はバブル期に記録した高値を更新する勢いだ。
 そんな中、下着メーカー、ワコールの業績がよくない。
 低収益店舗の撤退や早期退職の募集などが噂されている。
 業績不振の要因はいくつもあるだろうが、女性の嗜好の変化もそのひとつだろう。
 ノンフィクション作家北康利氏によるワコール創業者の塚本幸一の評伝、
 『ブラジャーで天下をとった男』にあるように、
 ワコールが強みとしていた「ブラジャー」そのものが
 ユニクロのブラトップとかに押されているのも大きな要因だろう。
 そんな厳しい経営環境のなか、この本が2023年6月に上梓されたのは、
 ある意味ワコールへの応援ともいっていい。

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 確かに創業以来、ワコールは順調に拡大していった。
 しかし、この本にあるように、実際には倒産の危機に何度も直面している。
 そのたびに創業者である塚本幸一や彼を助けるブレーンが
 必死の思いでその危機を脱してきたのも事実だ。
 1970年代に起こったウーマンリブの運動が活発になった時もそうだ。
 世界中で「ノーブラ運動」が巻き起こって、ワコールは苦境に立たされる。
 その際には塚本は自身丸坊主になって陣頭指揮したという。

 塚本幸一のこの評伝を読むと、
 彼が第二次世界大戦中の悲惨なインパール作戦の数少ない生存者で、
 そのことが彼の生きざまに強く影響していたことがわかる。
 そして、ワコールが成長していく過程には
 何人もの優秀な女性従業員がいたことも見逃せない。
 不振にあえぐ今こそ、この本に描かれた創業者と先人たちの思いに立ち返り、
 ワコールが元気になることを期待している。

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