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 書名にある「世傳」とは「代々にわたって伝えていく」という意味で、
 高田郁さんの人気シリーズにぴったりの言葉です。
 「本流篇」は、その『あきない世傳 金と銀』の第六巻めになります。
 この長い物語は、幼くして大坂の呉服商「五鈴屋」の女衆として奉公にでた
 幸(さち)という女性が主人公ですが、
 物語の端々に商いの教えが散りばめられていて、それもまた魅力といえます。
 この巻では、どんな知恵を授かるか、
 ネタバレありの、ご用心、ご用心。

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 幸の三人めの連れ合いである六代目徳兵衛(智蔵)が倒れたところまでが
 前巻の五巻のおわりでした。
 その続きである六巻のはじまりでは、もう智蔵が死んでしまうのですから
 びっくりというしかありません。
 何なのこの展開は、と唖然とします。
 そうなると、「五鈴屋」の跡目はどうなるのか、
 大坂の地にある「女名前禁止」の掟の隙間を抜って、幸がついに
 七代目徳兵衛と相成るのが、この巻。
 つまりは、ここから本当の幸の商いが始まるのです。
 なので、「本流」。
 そして、念願だった江戸出店も果たして、幸は女衆のひとりお竹を連れて
 江戸へと向かいます。
 そんな幸に元番頭の治兵衛が授けた知恵が「蟻の眼、鶚(みさご)の眼」。
 鶚は空駆ける鳥の名。
 これは将来を俯瞰することと足許を見定める、その両方が大事という教えです。
 そして、江戸での店の購入の際に教えられたのは、
 「買うての幸い、売っての幸い」。
 さあ、満を持して、江戸での開店を迎えます。

 この先、幸にどんな労苦と幸せが待っているのか、
 次巻以降が楽しみ。

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