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 歌人でもあり作家でもある東直子さんの名前を
 近頃書店の店頭でよく見かける。
 つまりは、多くのファンがいる歌人・作家ということだろう。
 そんな東さんが自身で観て、心を揺さぶられた映画やドラマについて
 自身によるイラストと短歌、そしてエッセイを収録したのが
 本書『魚を抱いて 私の中の映画とドラマ』である。

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 エッセイが綴られた作品は21篇。
 例えば、こんな作品。
 「2001年宇宙の旅」「ビッグ・フィッシュ」「トニー滝谷」「いつか読書する日」、
 ドラマでは「火の魚」「あまちゃん」「平清盛」(大河です!)など。
 そんな映画やドラマに誘発されて詠まれた短歌はどんなものか。
 朝ドラで人気が高い「あまちゃん」でいえば、
 「何度でも生まれかわって海になる棘を育てて咽喉を鍛えて」とある。
 紹介されている作品と短歌の、この距離感がなんともいえない。
 それはイラストでもそうだ。
 むしろ、一番わかりやすいのがエッセイともいえる。
 そのあたりのことを、東さんは
 「それぞれの作業は脳の使いどころが違うようで」と書いている。

 東さんはまた映画館で過ごした時間をこう表現している。
 「映画館独特の、少し甘い匂いのするあたたかな薄闇は、非日常へ誘われる心の旅」だと。
 映画好きならではの同じ匂いがする、こんな言葉がうれしいエッセイ集だ。

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