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 昨日紹介した
 東直子さんの『魚を抱いて 私の中の映画とドラマ』巻頭のエッセイは
 NHK広島発のドラマ「火の魚」でした。
 室生犀星の原作、渡辺あやさんが脚本を担当しています。
 エッセイの中で東さんはこんなことを書いています。
 「連続テレビ小説『カーネーション』などがとても好きで、
 映画やドラマに「渡辺あや」の名前を見つけると、ときめいてしまう。
 私も同じで、朝ドラ「カーネーション」(2011年)にはまって以降、
 渡辺あやというシナリオライターに「ときめいてしま」います。
 昨年日本映画専門チャンネルというCSで、
 渡辺あやさんが携わった映画やドラマを特集して番組があって
 ドラマ「火の魚」もその時に放映され今日ていました。
 今日は映画ではなくドラマですが
 「火の魚」の話です。

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 ドラマ「火の魚」はNHK広島放送局で2009年に制作されたドラマで、
 原作は室生犀星の短編小説で、脚本は渡辺あやさん。
 ドラマとしての評価が高く、その年の文化庁芸術祭大賞(テレビ・ドラマ部門)を受賞
 物語は犀星の『密のあわれ』という作品の表紙「金魚の魚拓」の製作をめぐる、
 犀星と装幀家栃折久美子との物語です。

 ドラマでは室生犀星は村田省三となっていて原田芳雄さんが演じています。
 栃折久美子は折見とち子になっていて、尾野真千子さんがとても上手い。
 渡辺あやさんの朝ドラ「カーネーション」のヒロインも尾野真千子さんでしたが、
 このドラマはそれに先行していたんですね。

 年老いて気難しい作家の原稿を受け取りにくる編集者の折見。
 彼女につらくあたる老作家ですが、
 次第に二人の心がつながっていきます。
 老作家は新しい本の装幀に「金魚の魚拓」を使うことにし、
 彼女に魚拓することを強いります。
 生きた金魚を殺すところから魚拓作りは始まります。
 そんな彼女にガンが見つかり、老作家にところに来ることはなくなります。
 折見の病院を訪ねてくる老作家。
 尾野真千子さんの視線のなんと柔らかなことでしょう。
 そして、原田芳雄さんの意地っ張りな表現にも愛情を感じます。

 このドラマは映画とはちがって
 60分にも満たないですが、
 とても余韻の残る、いい作品です。
 やっぱり、渡辺あやさんにときめきます。

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