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プレゼント 書評こぼれ話

  今日4月23日は
  こども読書の日
  子どもの読書活動についての関心と理解を深め、
  積極的に読書活動を行う意欲を高めるために制定されました。
  そして、今日から5月12日までの3週間は
  こどもの読書週間になります。

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  今年の標語は

      ひらいてワクワク めくってドキドキ

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  この標語を作った春野双葉さんはこんな言葉を書いています。
  「本を開くときの高揚感を思い出しながら書きました。」
  今日はケイト バーンハイマーさんの『さみしかった本』を再録書評で紹介します。
  書いたのはちょうど10年前の2014年。
  そのことにも、ちょっと驚き。
  10年前の高揚感が戻ってきたら、いいな。

  じゃあ、読もう。

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sai.wingpen  本は誰にも読まれなかったら、どんなにさみしいだろう。                   

 本は誰にも読まれなかったら、どんなにさみしいだろう。
 だって、本は誰かに読まれるために生まれてきたのだから。
 それは人もおなじ。
 誰からも愛されなかったら、どんなにさみしいだろう。
 だって、人は誰かに愛されるために生まれてきたのだから。

 素敵な絵本に出会いました。
 「森の女の子がかいてある うぐいすいろの本」のことが描いてある、この絵本のことです。
 「森の女の子がかいてある うぐいすいろの本」が図書館にやってきたところから、物語は始まります。この本はたくさんの子どもたちに読まれます。それは本にとっても、子どもたちにとっても、とっても仕合せな時間でした。
 でも、しばらくたつと、子どもたちは新しい本に夢中になって、この本のことを忘れていきます。
 「森の女の子がかいてある うぐいすいろの本」は、さみしくなります。

 それでも、素敵な出会いはあります。
 アリスという小さな女の子が「さみしかった本」を見つけてくれました。
 アリスは少し古ぼけて傷んだ本を大切にしてくれます。何度も何度も読んでくれました。
 しかし、そんな仕合せな時間は長くは続きませんでした。
 「森の女の子がかいてある うぐいすいろの本」は図書館の本ですから、アリスの手元から図書館の倉庫に行っていまいます。
 また「さみしかった本」に逆戻りです。

 この絵本は本の物語です。
 同時に、出会ったち別れたりする人間の物語でもあります。
 人間が出会うのは人間だけではありません。犬や猫にも出会います。大好きになる人形や車ともめぐりあうことがあります。そして、素敵な本にも。
 子どもの頃に出会った本をずっと大切に持っている人は大勢います。愛する人と別れるのがつらいように、愛する本と別れるのもかなしい。
 本は人間の大切な友だちなのです。

 「さみしかった本」は図書館の倉庫からセールとして売りに出されます。
 傷んだ本に買い手はなかなか現れません。しかも、雨まで降ってきて、「さみしかった本」の表紙に描かれている女の子の涙のようになっています。
 「さみしかった本」は、もう誰にも出会わないのでしょうか。

 最後はとっても仕合せになれる本。
 こんな本と出会えるのが、うれしくてたまりません。
  
(2014/04/13 投稿)

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