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プレゼント 書評こぼれ話

  この本の基になっているHNK教育テレビの番組は、まだ放送中です。
  興味をもった人は毎週土曜日夜11時から放映されていますので、
  一度見るといいですね。
  なかなかユニークな番組です。
  私は今のところ欠かさず見ていますが、本と比べると、
  本の方が出来がいいというか、わからない時は、
  前に戻ることもできるし、
  何度も読むこともできるし、
  こういうものには合っているような気がします。
  できれば、テレビやラジオの英語学習のように、
  テキスト形式で「経済学」が勉強できれば面白いと思うのですが。
  
  それとこの本で紹介されている経済学用語で面白いと思ったのは、
  「モラルハザード」です。
  その単元で、「取引後に行われる隠れた行動」と
  「取引前に知ることができない隠れた情報」という、
  「情報の非対称性」という用語も勉強します。
  これってよく考えると、男女の恋愛事情と読めないこともない。
  うーむ。
  経済学は奥が深い。
 
出社が楽しい経済学出社が楽しい経済学
(2009/01)
不明

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sai.wingpen  語れば楽し! 経済学                     矢印 bk1書評ページへ

 出社が嫌になる理由。
 嫌味な上司。セクハラする同僚。捗らない仕事。能力以上の仕事。自分に不向き。向かいの席の彼女の、冷たい視線。
 それでも、給料(お金)のために出社しないといけない。かくも、働くとは難儀なものだ。やれやれ。
 そこで一念発起、この本を読んで(あるいは、この本の基になったNHK教育TVの番組を見て)自分を変えてみたいとチャレンジしようと思った人には申し訳ないが、これで「出社が楽し」くなるかというと、おそらく、そううまくいかないにちがいない。
 何故なら、出社が嫌になる理由がこの本(あるいは番組)で解決しきれないからだ。
 もっとも本書(あるいは番組)が説明してくれる「サンクスコスト」とか「機会費用」とか「割引現在価値」といった、十二の経済学用語の理解が、決して今の状況を悪化させることはないだろう。
 今の問題は解決しないかもしれないが、いつか学んだことは生かされる。
 勉学とはそういうものだ。
 私たちは、兎角そのことを忘れがちだ。

 「実際に働き始めてみないと、経済学の勉強には実感がわかない」し、実際には働き始めても、自身の仕事や生活がどのように経済学と関連しているかわからないのが現実だろう。
 TVの番組ではそんなビジネスマンたちの姿をコント形式で面白く表現されているし、この本でもいかにわかりやすく経済学用語を伝えるかが基本になっている。
 難しくではなく、わかりやすく。
 そのようにして考える姿勢が大切だ。

 各単元毎に挟み込まれている「ディレクターの番組裏話」という記事の中で、番組の製作現場がいつの間にか「冗談のように経済学用語が飛び出す。使うことが嬉しい」(154頁「語れば楽し! 経済学」)くらいに変貌したことが書かれている。
 少しでも楽しくなれば、出社だって苦痛ではなくなるはずだ。
 向かいの席の彼女の微笑みが待っているかもしれないではないか。
  
(2009/02/27 投稿)

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