03/14/2009 「ノーベル物理学賞」受賞記念講演会に行ってきました

例えば、「保守的vs進歩的」とか「王貞治vs長嶋茂雄」とか。
私が二十台の頃には「キャンディーズvsピンクレディー」というのもありました。
私は「キャンディーズ」。その中でも「スーvsランvsミキ」というふうに細分化して
いくのですが、もちろん、これは今回の話と関係がありません。
そうした分け方のひとつに(ここからです)、
「文系vs理系」というものがあって、(やっときました)
私は「完璧文系」です。
その私が「物理学」の講演を聴きたいと思ったのは、
昨年「ノーベル物理学賞」を受賞したお二人の生の声、生の姿に接したいという、
かなり、というか、ほとんどミーハー的な気持ちでした。
なにしろ「ノーベル賞」ですよ。
こんな機会はめったにありません。

「ノーベル物理学賞受賞記念 小林誠・益川敏英講演会」に
身の程知らずに、行ってきました。


当日は「物理学」好きの(もちろん、私のようなミーハーはいますが)
750名ほどの聴衆でした。
小学生も何人か保護者の人たちと来ていました。
実は、私の救いは、まさに彼ら小学生。
いくらなんでも、小学生相手に難しい話はないだろうというのが
「完璧文系」の私の思惑。
ところが、ところが。
講演記録にはいる前に、今回の「ノーベル物理学賞」の復習をしましょう。
もうこのあたりから、当日配られたパンフレットのひきうつしですが。
今回小林先生益川先生がノーベル賞を受賞した業績というのは、
「クォークが自然界に少なくとも三世代以上あることを予言する、
対称性の破れの起源の発見」
です。
うーむ。です。のっけから。
でも、まあそういうことだから、仕方がありません。
クォークというのは、陽子(これがようこっていうかわいい女性だったらいいのですが)
と中性子を形づくる基本粒子。
あ、先に書いておきますが、私が書くことは参考にしないで下さいね。
「これ以上分けられない粒子」のことを素粒子っていうそうです。
そして、この素粒子を解明することで、宇宙の謎がとけるかもしれないと
いうのです。(私が言っているわけではありませんよ)
めちゃくちゃミクロの世界とめちゃくちゃマクロの世界がつながるのですよね。
書いていても頭が痛くなりそうなので、
講演にいきましょう。
講演は二部構成で、まず小林先生の「6元クォーク模型誕生のころ」と
益川先生の「科学とロマン」が一部。
もうこれは完全に飛ばします。
朝日新聞に内容は掲載されるそうですから、知りたい方はぜひそちらで。
少しだけ書いておくと、私の隣に座ったおばあさんですが、
ちゃんとメモをとっていたのには驚きました。
一体何者? と思ってしまいました。まさか宇宙人ではないと思うし。
それと、益川先生がもっとおどけるのを楽しみにしていたのですが、
意外に(失礼)まじめなお話でした。
先を急ぎましょう。
第二部です。こちらは会場の質問に答える形式のパネルディスカション。
テーマは「宇宙の人間」。
小林・益川両先生のほかに作家の清水義範さんと
高崎史彦さん(高エネルギー加速器研究機構)。
正直、文系の清水さんがいてほっとしました。
いくつかの質疑応答の中から、文系好みの内容を書きますね。
○どうして物理学を選んだのですか
(会場の小学五年生からの質問。かわいい質問じゃな。うんうん)
益川先生 ・・・ 他のものができなかった
(そのあとで、先生、小さく、英語ができなかったとつぶやいていました)
小林先生 ・・・ 原理的なことに興味があって
○どのような中学・高校時代でしたか
益川先生 ・・・ 自分の関心のあることからしない、あまり優秀ではなかったなぁ
小林先生 ・・・ 部活中心で、普通でしたよ
○中学・高校時代はどんな本を読んでいましたか
益川先生 ・・・ 高校時代は「芥川龍之介」にはまって、作品リストまで作った
これは正直驚きました。結構いい読みもされているように感じましたね。
小林先生 ・・・ 「物理学はいかにつくられたか」
○子供に「ノーベル賞」をとらせるための子育ての方法はありますか
益川先生 ・・・ (すぱっと)まちがった質問だ。「ノーベル賞」はいくつかの条件が
そろわないととれない。
小林先生 ・・・ (こちらもすぱっと)子供にノーベル賞をとらせたいと思わない
私たちが思うほど「ノーベル賞」というものは、
お二人にとっては重要ではないのかもしれませんよね。
むしろ、お二人には、「宇宙」であったり「素粒子」であったりといったことの方が
大切なんだろうなって思いました。
予定時間をオーバーして、こうして講演会は終わったのですが、
きっと私以上に夢中になって聴いていた小学生や中学生がいたにちがいありません。
まったく世の中には「文系vs理系」があるものだと痛感しました。
で、これはまったく勝手な私の印象ですが、
小林先生は王貞治タイプ、益川先生は長嶋茂雄タイプのようにみえました。
ちがうかな。
完璧文系の身の程知らずの物理学の夜はこうして更けていきました。
750名ほどの聴衆でした。
小学生も何人か保護者の人たちと来ていました。
実は、私の救いは、まさに彼ら小学生。
いくらなんでも、小学生相手に難しい話はないだろうというのが
「完璧文系」の私の思惑。
ところが、ところが。

もうこのあたりから、当日配られたパンフレットのひきうつしですが。
今回小林先生益川先生がノーベル賞を受賞した業績というのは、
「クォークが自然界に少なくとも三世代以上あることを予言する、
対称性の破れの起源の発見」
です。
うーむ。です。のっけから。
でも、まあそういうことだから、仕方がありません。
クォークというのは、陽子(これがようこっていうかわいい女性だったらいいのですが)
と中性子を形づくる基本粒子。
あ、先に書いておきますが、私が書くことは参考にしないで下さいね。
「これ以上分けられない粒子」のことを素粒子っていうそうです。
そして、この素粒子を解明することで、宇宙の謎がとけるかもしれないと
いうのです。(私が言っているわけではありませんよ)
めちゃくちゃミクロの世界とめちゃくちゃマクロの世界がつながるのですよね。

講演にいきましょう。
講演は二部構成で、まず小林先生の「6元クォーク模型誕生のころ」と
益川先生の「科学とロマン」が一部。
もうこれは完全に飛ばします。
朝日新聞に内容は掲載されるそうですから、知りたい方はぜひそちらで。
少しだけ書いておくと、私の隣に座ったおばあさんですが、
ちゃんとメモをとっていたのには驚きました。
一体何者? と思ってしまいました。まさか宇宙人ではないと思うし。
それと、益川先生がもっとおどけるのを楽しみにしていたのですが、
意外に(失礼)まじめなお話でした。

第二部です。こちらは会場の質問に答える形式のパネルディスカション。
テーマは「宇宙の人間」。
小林・益川両先生のほかに作家の清水義範さんと
高崎史彦さん(高エネルギー加速器研究機構)。
正直、文系の清水さんがいてほっとしました。
いくつかの質疑応答の中から、文系好みの内容を書きますね。
○どうして物理学を選んだのですか
(会場の小学五年生からの質問。かわいい質問じゃな。うんうん)
益川先生 ・・・ 他のものができなかった
(そのあとで、先生、小さく、英語ができなかったとつぶやいていました)
小林先生 ・・・ 原理的なことに興味があって
○どのような中学・高校時代でしたか
益川先生 ・・・ 自分の関心のあることからしない、あまり優秀ではなかったなぁ
小林先生 ・・・ 部活中心で、普通でしたよ
○中学・高校時代はどんな本を読んでいましたか
益川先生 ・・・ 高校時代は「芥川龍之介」にはまって、作品リストまで作った
これは正直驚きました。結構いい読みもされているように感じましたね。
小林先生 ・・・ 「物理学はいかにつくられたか」
○子供に「ノーベル賞」をとらせるための子育ての方法はありますか
益川先生 ・・・ (すぱっと)まちがった質問だ。「ノーベル賞」はいくつかの条件が
そろわないととれない。
小林先生 ・・・ (こちらもすぱっと)子供にノーベル賞をとらせたいと思わない
私たちが思うほど「ノーベル賞」というものは、
お二人にとっては重要ではないのかもしれませんよね。
むしろ、お二人には、「宇宙」であったり「素粒子」であったりといったことの方が
大切なんだろうなって思いました。

きっと私以上に夢中になって聴いていた小学生や中学生がいたにちがいありません。
まったく世の中には「文系vs理系」があるものだと痛感しました。
で、これはまったく勝手な私の印象ですが、
小林先生は王貞治タイプ、益川先生は長嶋茂雄タイプのようにみえました。
ちがうかな。

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