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 5月29日、映画監督の新藤兼人さんが亡くなりました。
 100歳ということですから、もっと映画を撮って欲しかったけれど、大往生といっていいでしょう。
 遺作となったのが、昨年数々の映画賞に輝いた
 『一枚のハガキ』です。

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(2012/02/21)
豊川悦司、大竹しのぶ 他

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 豊川悦司さんと大竹しのぶさんが主演された
 戦争の悲しみを鋭く描いた作品です。
 農家の女友子(大竹しのぶ)の夫は軍隊のきまぐれなくじにより
 過酷な戦地に送られ戦死します。
 夫の両親の願いでその弟と再婚するのですが、
 その弟もまた戦死。
 老いた義父は病に倒れ、
 義母もまた貧乏に耐え切れず自死してしまいます。
 それでも懸命に戦後を生きる友子のもとに
 夫の戦友であった啓太(豊川悦司)が夫に宛てた友子のハガキをもって
 訪れます。
 くじで敗れて戦死した夫。くじで生き延びた啓太。
 友子の悔しさ悲しみは行き場なく、悲嘆にくれるしかありません。

 物語としては
 とても重いテーマです。
 それを99歳の新藤兼人さんが監督をしたということに
 新藤兼人さんの戦争に対する拘りがあったと思います。
 あるいは、
 生きていくことは耐えるということへの思い。
 水のない島で何度も何度も櫓を漕いで
 水を運んだ名作『裸の島』を彷彿とさせます。
 (この時の主役が乙羽信子さんでした)
 それは、新藤兼人監督から
 私たちに届けられた
 最後のメッセージとなりました。

 またひとつ、昭和が遠くなったような気がします。
 新藤兼人監督、
 長い間ありがとうございました。

 ご冥福をお祈りいたします。

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