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04/17/2009    伊勢紀行

足 今回ちょっと用事があって、伊勢に来ました。(4.16)
 三重県伊勢市です。
 もちろん、あの「お伊勢まいり」の伊勢です。
 名古屋から近鉄特急で1時間20分。
 自宅のある埼玉からはやっぱり遠いですね。
 でも、これは私が埼玉にいるからで、昔の京都に住んでいる人なんかは
 そんな距離感はもたなかったんでしょうね。

足 平安時代の歌人・西行さんはこの伊勢に二度ばかり住んでいます。

     何事のおはしますかはしらねどもかたじけなさに涙こほるる

 なんていう歌も詠んでいます。
 その「何事のおはします」内宮へは宇治山田の駅からバスで20分ぐらい。
 着いてびっくりしたのは、平日だというのに観光客が多いこと。
 皆さん、「お伊勢まいり」をするんですよね。
 私は小学校の修学旅行以来です。
 だから実に40年ぶりの「お伊勢」さん。

足 ちょっとここで学習すると、
 伊勢神宮は日本人の心のふるさとといわれています。
 (あ、これはもらったパンフレットをみて書いています)
 正式名称は「神宮」。宇治の五十鈴の川上にある皇大神宮(内宮
 と外宮(げぐう)と呼ばれる豊受大神宮とかが有名です。
 おまつりするのは「天照大神」(あまてらすおおみかみ)ですから、
 すごいですね。

   DVC00042_convert_20090416174500.jpg

 上の写真は内宮の第一鳥居。
 この鳥居から奥はずっと深いですよ。
 気候がいいので汗ばみます。生まれたての緑がきれい。
 下の写真は、社殿の中心「御正宮」。

   DVC00044_convert_20090416174535.jpg

 ここでは、二拝二拍手一拝。
 それにしても、たくさんのおまいりの人たちはどこから来るんでしょうね。
 日本人って宗教心がないとかいうけど、こういうあたりは律儀です。

足 先を急ぎましょう。まあ、急ぐ旅でもないのですが。
 内宮をでて、「おはらい町」を散策します。
 ここは門前町ですから、みやげもの屋さんとか並んでいます。
 平日ですが、人は多い。
 伊勢市の駅前なんかよりずっと多い。
 その中ほど「赤福」のお店があります。
   赤福
 
 創業が1707年ですから、さすがの私も生まれていません。
赤福2  いろいろあったようですが、やっぱり「赤福」はおいしい。
 だから、ここで赤福を食べるのが楽しみでもありました。
 下の写真、280円の名物「赤福」。
 やっぱり美味しい。あんこの押さえ気味の甘さもちょうど。

足 それで、「赤福」のお店に前にある「おかげ横丁」にはいります。
 ここは古い町並みですが、平成5年にできた新しい町。
 地方の都市で最近「屋台村」なるものをよくみかけますが、
 ここはそんな比ではありません。
 もとの町並み「おはらい町」としっくり合っています。
 これってとても大事なことだと思います。
 もともとの町並みが壊れずに残っていたから、それに合わせることが
 できたんでしょうね。
 今はどの地方に行っても古い町並みが消えてしまって、
 「屋台村」が浮いてしまっている。
 なくなったものを元に戻すのは大変ですから、今後どのような町並みを
 作っていくのか、それも地方の活性化の課題だと思います。

足 この「おかげ横丁」の一角に、伊勢を愛した俳人
山口誓子(せいし)の記念館があります。
山口誓子記念館  しかも、無料。
 おみやげばかりではなく、ここにはぜひ足を伸ばして下さい。
 入り口に誓子のこんな言葉が。
    俳句を志す人々へ
     俳句は、感動があって、はじめて作られるのです。
     感動が句作のきっかけです。
 そんな誓子の句を紹介しておきます。

     この家に福あり燕巣をつくる  誓子

 この句の家は「赤福」のことらしい。
 そして、この句のとおり、「赤福」のまわりでは、
 生まれたばかりなのでしょう、
 輝くような子燕たちが空を舞っていました。
 今年初めての燕です。

   子燕
 
 そこで、私も一句。
     子燕や初めて越ゆる五十鈴川

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