04/18/2009 伊勢紀行 その二

お楽しみ下さい。
まずは、朝から外宮をお参りしてきました。
本当は外宮から内宮の順にお参りするのがいいそうですが、
前日に内宮に参っちゃったしな。
これってルール違反?
心配になったので、受付の人にちゃんと確認しました。
笑いながら「そんなことないですよ」と云って頂いたので、
まずはひと安心。きっとそんなこと聞く人もいないんでしょうね、
受付の人の笑いをみたら、わかります。

上の写真は、外宮の「御正殿」。
玉砂利を踏む、しゃくしゃくという音が朝の気配に響きます。
私の好みでいえば、外宮も悪くない。
なんとなく、行きちがう人に静かに頭を下げあう雰囲気があったりして、
神の懐にいるのだなと思ったり、少し、します。

二見浦に行きことにしました。
電車でわずかなんですが、本数が少ないですから、
ちゃんと時間の確認をしてから行くといいですよ。
二見浦になにがあるかというと、
あの「夫婦岩」(めおといわ)があります。
下の写真が、それ。

なんとなく、どこかで見たことあるでしょ。
小学校の修学旅行で、ここまで来たことは記憶にあるんですが、
ほとんど覚えていませんでしたね。
でも、小学生に「夫婦岩」見せて、どういう教育をしようと
先生たちは思っていたんでしょう。
「君たちもやがては奥さんや旦那さんをもって」
「うそーっ、嫌だ」(小学生の声)
「この岩のように末永く仲良く・・・」
「信じられなーい」(小学生の声)
みたいなやりとりが、あの頃あったとも思えませんが。

大きな方の岩が「男岩」(おいわ)、小さい岩が「女岩」(めいわ)です。
二つの岩をつなぐ大注連縄(おおしめなわ)は長さ35メートルあるそうです。
上の写真にも写っていますが、ここでは「蛙」が重要なアイテム。
大神のお使いとして崇められているようです。
蛤のふたみに別れ行く秋ぞ
突然ですが、ここで芭蕉の句です。
ここでの「ふたみ」は、ここ二見という解釈もあるでしょうし、
蓋と身の二つの身という解釈もできるという句です。
まあ、それはともかくとしても、昔の俳人歌人たちにとって、
やはり伊勢というエリアは歌ごころを刺激させられる地だったんでしょうね。
で、私も一句。
夫にも妻にも同じ春の波

何か思い出すかとも思ったのですが、
何ひとつ記憶の網にかからないのが、自分でも
不思議でした。
ちっとも覚えていない、ということは、
私自身何も楽しいことなかったんでしょうか。
どうなんだろう。


駅そばの「まめや」さんで、一杯510円。
ご覧の通り、真っ黒いタレ。
でも、タレよりもうどんの触感にはびっくり。
腰がないというか、あえていうなら、高野豆腐を
うどん状にしたような。
うーん。当たっているような、そうではないような。
「お伊勢まいり」をされたら、ぜひ味わってみて下さい。

想ひ出のかへることなし伊勢路かな
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