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プレゼント 書評こぼれ話

  今日からゴールデンウィーク後半。
  今日は憲法記念日
  最近憲法改正の論議が活発ですが
  丁寧にしてもらいたいと
  思います。
  戦後日本人がとっても大切にしてきた
  憲法なのですから。
  さて、今日から
  子供の日をはさむ
  ゴールデンウィークですから
  児童文学や絵本を
  紹介していきたいと思います。
  子どもたちと一緒に
  いい作品に出会えますことを。
  今日は、
  児童文学の名作中の名作、
  ヒュー・ロフティングの『ドリトル先生アフリカゆき』を
  紹介します。
  この「ドリトル先生シリーズ」は
  13冊もありますので
  これから毎月一冊は
  紹介していきたいと
  思っています。
  楽しみにしていて下さい。

  じゃあ、読もう。

ドリトル先生アフリカゆき (岩波少年文庫 (021))ドリトル先生アフリカゆき (岩波少年文庫 (021))
(2000/06/16)
ヒュー・ロフティング

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sai.wingpen  奇跡的な出会い                   

 もしかしたら、子どもの頃にこの本にめぐりあっていたら、少しばかり人生がちがっていたかもしれないと思わされるものがここにはあります。
 50歳代も後半になって、この本を初めて読んだというのも少々恥ずかしいのですが、そしてもしかしたら変わっていた人生をうらやみたくもなりますが、それはそれで、今ここで出会うのもよかったのではとも思ってもいます。
 これから人生の終焉にどう迎えるにしても、「ドリトル先生」に出会えない人生よりは少しマシではないかしらん。

 児童文学の定番、ヒュー・ロフティングの『ドリトル先生アフリカ行き』は、作者が第一次世界大戦中に作者が息子たちに戦場から書き送った物語が元になっています。
 最初の本が刊行されたのが1920年。日本の年でいえば、大正9年のことです。
 この本が日本でいつまでも愛されているのは、もちろん、物語の楽しさもありますが、二人の日本人の功績を忘れてはいけません。
 一人が児童文学者の石井桃子さん。そして、もう一人が作家の井伏鱒二さん。
 井伏さんはこの本所載の「あとがき」の中で、この物語との出会いをこう書いています。
 「私が「ドリトル先生物語」を知ったのは、昭和十五年の春、児童文学作家の石井桃子さんに一読を勧められてからでした」。
 当時井伏さんと石井さんは近所に住んでいたそうです。
 昭和15年といえば、どんどん戦争の暗い雲が日本を覆い始めていた頃です。
 石井さんは子どもたちの世界が軍事色に染まることを危惧し、この物語を自分の手で出版しようとしたのです。
 そして、そのパートナーに井伏さんを選びました。
 結果として、井伏さんの訳は今でも楽しい日本語として読まれ続けています。
 もし、この作品が井伏さんの訳でなかったら、ここまで愛され続けることはなかったかもしれません。

 物語は紹介するまでもないでしょうが、動物語を話す獣医のドリトル先生が動物たちのために大活躍するものです。
 ドリトル先生はけっして最初から動物語を話せたわけではなく、ある日飼っていたオウムのポリネシアに動物たちも言葉を話すことを教えられて猛勉強したおかげなのです。
 人間、何がきっかけで才能が開花するかわかりません。

 やっぱり、子どもの頃にこの本に出会っていたら、動物語を話せたかもしれないなんて考えるのも、少しばかり楽しいものです。
  
(2013/05/03 投稿)

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