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プレゼント 書評こぼれ話

  昨日、「うらわ美術館」で開催されています
  「11ぴきのねこと馬場のぼるの世界」展のことを
  書いたので、
  せっかくだから
  今日は馬場のぼるさんの
  『11ぴきのねこ どろんこ』を
  紹介します。
  展覧会では
  この作品の展示はありませんでした。
  『11ぴきのねこ』シリーズでは
  『11ぴきのねことあほうどり』が
  最初のラフスケッチとともに
  紹介されていました。
  すべての絵本作家が
  馬場のぼるさんのようなラフスケッチを
  描くのかどうか知りませんが
  絵本作家になりたい人には
  参考になるかもしれませんね。

  じゃあ、読もう。

11ぴきのねこ どろんこ11ぴきのねこ どろんこ
(1996/10)
馬場 のぼる

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sai.wingpen  手塚治虫さんもうらやましかっただろう人                   

 いま、埼玉にある「うらわ美術館」で「11ぴきのねこと馬場のぼるの世界」展が開催されています。
 『11ぴきのねこ』は絵本の世界でもたくさん愛読者がいる人気の作品ですが、馬場のぼるさんは昭和の人ならよく知っている漫画家ですが、それでも手塚治虫さんや藤子不二雄さん、あるいは石ノ森章太郎さんなどといった人気漫画家ではありませんでした。
 その馬場のぼるさんを取り上げたのですから、「うらわ美術館」の学芸員の方々の英断に感心します。
 馬場のぼるさんは、もっときちんと評価されるべき漫画家です。

 そうはいっても馬場さんの漫画を楽しみにしたという記憶が私にもありません。それでいて、馬場さんのことを覚えているのは、その風貌がなんともいえずいいからです。
 手塚治虫漫画のファンなら、馬場さんが手塚漫画のキャラクターとして登場したことはご存じかと思います。
 手塚さんにとって馬場さんは漫画の世界の住人だったのかもしれません。

 漫画家だった馬場さんが『11ぴきのねこ』という絵本を描いたのは、昭和42年(1967年)のことです。
 独特な画風とユーモアで人気を博しました。あの井上ひさしさんがこの絵本をもとに戯曲を書いたのも、この作品から学ぶところが大いにあったからでしょう。
 シリーズは全部で7作。この『11ぴきのねこ どろんこ』が最後の作品になります。1996年に発表された作品です。
 この作品では11ぴきのねこと一頭の恐竜の子どもの交流が描かれています。

 『11ぴきのねこ』が子どもたちにいつまでも人気があるのは、あくせくしない自由さがあるところではないでしょうか。
 彼らは奔放です。縛られていません。
 だから、恐竜の子どもとどろんこ遊びをしてもへっちゃらです。
 きっとこの絵本を読んだ子どもたちは、どろんこ遊びで真っ黒になったねこたちがうらやましくて仕方がないのではないでしょうか。
 だから、いつまでも『11ぴきのねこ』は愛される絵本なのです。

 馬場さん自身、そんな生活を楽しんでいたのではないでしょうか。
 そんな馬場さんを、締切に追われ続けた手塚さんはうらやましくてならなかったにちがいありません。
 馬場のぼるさんこそ、『11ぴきのねこ』そのものだったような気がします。
  
(2013/08/18 投稿)

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