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プレゼント 書評こぼれ話

  「青空書房」店主さかもとけんいちさんの本は
  今日紹介する
  『ほんじつ休ませて戴きます―人生最晩年、あふれ出た愛の言葉集』で
  3冊めになります。
  いちばんまとまっているかもしれません。
  さかもとけんいちさんの本を
  一番最初に薦めてくれたのが
  従姉妹の美人? 姉妹。
  彼女たちがその両親に薦めて、
  その両親(つまりは叔父叔母)が
  私の兄に薦めて
  兄から私のところにと。
  一冊の本ながら
  なんというリレーでしょ。
  それが今では
  私は3冊のさかもとけんいちさんの本を
  読むまでになるのですから。
  私の書評を読んで
  また新しい人がさかもとけんいちさんの本に
  出会えますように。

  じゃあ、読もう。

ほんじつ休ませて戴きます―人生最晩年、あふれ出た愛の言葉集 (ゆうゆうBOOKS)ほんじつ休ませて戴きます―人生最晩年、あふれ出た愛の言葉集 (ゆうゆうBOOKS)
(2013/07/03)
さかもと けんいち

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sai.wingpen  愛の原点は感謝                   

 定休日に貼りだされる、「ほんじつ休ませて戴きます」のポスター。
 そこに添えられた、味わいのある言葉とイラスト。
 90歳を過ぎてもなお元気に古書店「青空書房」の店を守る、さかもとけんいちさん。
 戦後の闇市の頃に始めたこのお店も開業67年になるそうです。
 多分大きな儲けにはならなかったでしょうが、「読書は息をするようなもの。本は人生そのもの」というさかもとさんだから、続けてこられたともいえます。
 だから、定休日のポスターにも本への思いがあふれる言葉が添えられています。
 そんなポスターが生まれるさかもとさんの半生と「青空書房」の歴史を、たくさんの図版とともにさかもとさんが綴られてできたのが、この本です。

 さかもとさんには有名になった定休日のポスター以外にも、実はすてきな「愛の言葉集」があります。
 それが、平成22年80歳で亡くなった奥さん和美さんに宛てた多くの絵てがきです。
 最初はちょっとした夫婦げんかが始まりでした。
 やきもちからさかもとさんに口をきかなくなった和美さん。しかたなく、チラシの裏を使って書きはじめた「家庭内通信」。
 ここでは本というテーマではなく、妻への愛情がいっぱいつまっています。
 「生きるとは支えあうこと/ひとりでは絶対生きて行けない/お前と夫婦になって/やっぱり幸せだった」。
 この読者は一人、和美さんでした。
 なんという贅沢な読者であったことでしょう。

 このあと、和美さんは病気を患い、病院での生活をおくるようになります。
 そんな和美さんに毎日は病院に行けないさかもとさんは絵てがみを出しつづけるのです。
 「いとしきものよ」で始まる、その絵てがみに、和美さんはどれほどの幸福をかみしめたことでしょう。

 そして、いま、この本で私たちはさかもとさんの愛にあふれた「家庭内通信」も「絵てがみ」も読むことができます。
 さかもとさんの愛を、たくさんの読者が共有できるのです。
 さかもとさんだけを感じるのではなく、奥さんの和美さんの胸にあふれていた愛まで感じとることができるのです。

 病気の奥さんがある日駄々をこねて、さかもとさんに病院に来てほしいとせがみました。
 この時、さかもとさんは店のシャッターにこう張り紙をしたといいます。
 「やすみます ごめん/いとしきものが生命と向かいあっています。/つきあってやりたい・・・/わがままおゆるしを」。
 なんという愛でしょう。
  
(2013/08/28 投稿)

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