03/09/2014 むかしのこども(五味 太郎):書評「私、むかしのこどもです」

先週の日曜日は
絵本の書評ではなく
まど・みちおさんの追悼書評を
掲載しましたが
まど・みちおさんの有名な詩のひとつに
「一年生になったら」という楽しい詩が
あります。
一年生になったら
一年生になったら
ともだち100人 できるかな
100人で 食べたいな
富士山の上で おにぎりを
パックン パックン パックンと
4月から一年生になる子どもたちは
今からどんなに胸はずませていることでしょう。
私たちの時代は
どうだったか。
今日紹介する
五味太郎さんの『むかしのこども』は
昭和の子どもたちのことが
描かれています。
もっとも
平成の子どもも似たりよったりかも。
じゃあ、読もう。
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絵本作家五味太郎さんの功績は大きい。
私の娘たちがまだ小さかった頃、もう30年近くになりますが、五味さんの絵本でどんなに楽しませてもらったことか。
独特な絵のタッチ、勢いのある言葉、それはもう子どもそのもの。
生きる強さのある絵本です。
だから、五味さんの絵本は懐かしいし、今でも大好き。
私にとって、五味太郎さんは欠かせない絵本作家です。
この絵本のタイトルがいい。
「むかしのこども」って、いつのこども?
読んでいる子どもたちにとっての、お父さんやお母さんが子どもだった頃。
今の子どものお父さんとかお母さんは、昭和という時代の終わりのあたりの子どもでしょうが、この絵本の「むかしのこども」はおそらく昭和30年代とか40年代あたりではないでしょうか。
ちなみに、五味太郎さんは昭和20年(1945年)生まれです。
「むかしのこども」はよく「ぐずぐずしないで」といわれました、とあります。
それは、「むかしの暮らし」がいそがしかったから。
そういわれれば、そうかもしれません。
洗濯機とか車とか便利なものが普通の家庭にもはいってきた頃ですが、逆に背中を押されるようにいそがしくなったのはどうしてでしょう。
人は便利さを発明しながら、ちっともゆったりとしない、変な生き物です。
「むかしのこども」には「むかしの大人」はとってもしっかりしているように見えました。
でも、この絵本を読んで少しわかったのですが、「むかしの大人」は「こどもは小さいしぼんやりしているから、ま、適当でいいだろう」と、考えていたからかもしれません。
今の大人はとってもいい大人で、子どもにもきちんと話をしてくれます。難しい言葉でいえば、子どもの人格を認めてくれています。
そのせいで、いまの大人はあまりしっかりしているように見えないのかもしれません。
おかしいけれど。
いまの子どもも何年か経てば「むかしのこども」になります。
その時に、そういえばあの時はこんな時代だったと思い出すのは、あなた(読者)自身。
五味さんのこの絵本のように、「そんなむかしでも精いっぱい、元気に楽しく暮らしていました」と書けるでしょうか。
(2014/03/09 投稿)

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レビュープラス
大阪の主婦
私も五味太郎さんは大好きでこの本も手にとったことがあります。
人は環境が変わるにつれ、悲しいかな本質を見失ってしまうこともあります。
いまもむかしも同じ人間。
どんなに環境が変わったとしても、同じなんだよ。と教えてくれてるように思えました。
今の大人はきちんと話をしてくれてるのでしょうか?
私は、そうは思いません。
過保護になりすぎて、便利になりすぎて、自分で考える力を持たない子供が増えているように思います。
便利になればなるほど、人のこころが育たない気がします。
むかしのこどももいまのこどもも持っているものは同じ。それが変わってきているのは、やっぱり大人の責任ですよね。私も、反省です。
人は環境が変わるにつれ、悲しいかな本質を見失ってしまうこともあります。
いまもむかしも同じ人間。
どんなに環境が変わったとしても、同じなんだよ。と教えてくれてるように思えました。
今の大人はきちんと話をしてくれてるのでしょうか?
私は、そうは思いません。
過保護になりすぎて、便利になりすぎて、自分で考える力を持たない子供が増えているように思います。
便利になればなるほど、人のこころが育たない気がします。
むかしのこどももいまのこどもも持っているものは同じ。それが変わってきているのは、やっぱり大人の責任ですよね。私も、反省です。
2014/03/11 Tue URL [ Edit ]
夏の雨
大阪の主婦さん
いつもコメントありがとうございます。
大阪の主婦さんが書かれていたように
「 いまもむかしも同じ人間。
どんなに環境が変わったとしても、同じなんだよ」
に、まったく同感です。
「むかしのこども」だった私たちは
もっと自信をもって
「いまのこども」に接しないといけないのでしょうね。
反省するのは、
私も同じです。
考えさせられました。
これからも応援よろしくお願いします。
いつもコメントありがとうございます。
大阪の主婦さんが書かれていたように
「 いまもむかしも同じ人間。
どんなに環境が変わったとしても、同じなんだよ」
に、まったく同感です。
「むかしのこども」だった私たちは
もっと自信をもって
「いまのこども」に接しないといけないのでしょうね。
反省するのは、
私も同じです。
考えさせられました。
これからも応援よろしくお願いします。
2014/03/11 Tue URL [ Edit ]
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