fc2ブログ
プレゼント 書評こぼれ話

  先日松屋銀座で開かれている
  「誕生50周年記念 ぐりとぐら展」に
  行ってきました。
  ぐり
  『ぐりとぐら』はいうまでもなく
  なかがわりえこ(中川李枝子)さんと
  やまわきゆりこ(山脇百合子)さん姉妹による
  名作絵本です。
  最初の絵本『ぐりとぐら』が出版されたのが
  1963年
  実に半世紀に亘って
  読み継がれてきた絵本です。
  会場にはお子さんを連れた若いお母さんたちや
  お孫さんも一緒の三世代の人たちもいて
  この絵本が
  どんなに長い間
  たくさんの人たちを魅了していたかが
  わかります。
  ぐり2
   チケットは写真のように
  絵本の中に出てくる卵の形。
  会場内には原画や絵本の世界を表現した
  大きなオブジェ。
  おしまいのコーナーでは
  『ぐりとぐら』の絵本が
  楽しめたり。
  入場料はおとな1000円
  3月10日まで開催されています。
  そこでということもないのですが
  今日は
  益田ミリさんが書いた絵本ガイド
  『おとな小学生』を
  紹介します。
  もちろん、この中にも
  『ぐりとぐら』が紹介されていますよ。

  じゃあ、読もう。

おとな小学生 (一般書)おとな小学生 (一般書)
(2013/02/06)
益田ミリ

商品詳細を見る

sai.wingpen  「ぐりとぐら展」が開催されているタイミングに読めるなんて                   

 コミックエッセイで人気の高い益田ミリさんが書いたこの本は、実は益田さんの「思い出の絵本二十冊」を紹介しつつ、自身の「子ども時代」のことをエッセイとマンガにしたもの。
 益田さんは「幼い日に読んだ、もしくは読んでもらった絵本は、有効期限のない切符のようなもの」と書いています。 「いつでも、懐かしい場所に連れて行ってくれる」からだと。
 では、益田さんがどんな絵本を紹介しているかというと、なかがわりえこさんの『ぐりとぐら』だったり、安野光雅さんの『ふしぎなえ』だったり、加古里子さんの『だるまちゃんとうさぎちゃん』だったりです。
 海外の絵本もあります。ガース・ウイリアムズの『しろいうさぎとくろいうさぎ』やトルストイの『おおきなかぶ』といった、絵本の世界では長く愛されている名作もあります。
 ちなみに益田さんは1969年生まれですが、アネット・チザンの人気絵本『おばけのバーバパパ』があったりして、この絵本がいかに息の長い人気絵本かということがわかります。

 中でも、小学生の頃のお誕生日会に先生に読んでもらった『12のつきのおくりもの』には思い出がいっぱいです(「誕生日のプレゼント」)。
 だから、おとなになってからも「もう一度、あの絵本を読んでみたい!」と、さがしてみます。
 ようやく手にしたその絵本を手にして、益田さんはこう思います。「ほんの六歳のときの記憶を、どうやってこんあ歳月、からだの中に保存できていたのだろう」って。
 なんと幸福なことでしょう。
 この本全部がそうなのですが、一冊の絵本に思い出がたくさんつまっています。
 その逆もいえます。思い出のなかにいつまでも古びることのない絵本があります。
 『12のつきのおくりもの』はチェコの民話を再話した絵本ですが、その故郷を訪ねて、益田さんは遠くチェコまで出かけています。この場面は特別な一章として収められています。もちろん、益田さんのイラスト付きで。

 絵本はもしかしたらタイムマシンのようなものかもしれません。
 子どもの頃に読んだあの時代に連れていってくれるのですから。
  
(2014/03/04 投稿)

  芽 「ブログランキング」に参加しています。
     応援よろしくお願いします。
     (↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

レビュープラス
Secret

TrackBackURL
→http://hontasu.blog49.fc2.com/tb.php/2006-7efbeeb0