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本 先月初めて参加させて頂いた、
 「さいたまブッククラブ」の五月の例会に、
 先日(5.23)行ってきました              みぎ4月の模様はこちらをどうぞ。

 コムナーレ
 場所は浦和駅西口にある「コムナーレ」9階。
 市民の広場的な、いい環境です。
 オープンスペースですが、いくつか市民の皆さんが
 お仲間で集まって話ができるようになっています。

本 さて、今回は先月よりもさらに参加された人が増えて、
 7人になりました。
 しかも、お若い青年(青年だからお若いのですが)やご夫婦での参加と、
 バリエーションに富んできましたね。

 一人一冊の紹介、そしてそれに関連しての話などしていると、
 2時間というのもあっという間に過ぎてしまいます。

本 さっそく皆さんが紹介してくれた本を書きとめておきますね。
 まず、主宰者のNさん(いつも運営ご苦労様です)。
 手塚治虫さんの『ガラスの地球を救え』。
 手塚さんの死後出版された本です。
 Nさんが「子供に読ませたい」と話されていましたが、同感です。
 20年前に手塚治虫さんが提言されたことを私たちはまだ実現できずにいます。

 次に、今回初参加の、若き青年Yさん。
 飯田史彦さんの『生きがいの創造Ⅱ』。
 私はよく知らなかったのですが、このシリーズは大変よく売れたそうです。
 生まれ変わりとか、魂の書といえばいいのでしょうか。
 こういう集まりでは、自分が読んでいない本の話などが聞けるのも
 楽しいですよね。
 特に、今の若い人たちがどのような本を読んで、どう感じているのかが
 直接聞けるのですから、私にとっては刺激に富んでいます。
本 次も、今回初参加のSさんご夫妻。
 奥様は、大江健三郎さんの『個人的な体験』。
 だんな様は、城山三郎さんの『雄気堂々』。
 どちらも、私の大好きな作家の本なのでうれしくなります。
 お二人のお話を聞いていて、こうしてご夫婦で本の話ができるなんて
 とってもうらやましく感じました。
 しかも、どちらかというと読む傾向が違うようですが、
 芥川賞vs直木賞みたいに、
 それはそれですごく面白いですよね。
 奥様が引用された『個人的な体験』の最後の場面、
 私には懐かしかった。
 ちょっと書いておきますね。

   それから鳥は、本国送還になったデルチェフさんが、扉に《希望》と
   いう言葉を書いて贈ってくれたバルカン半島の小さな国の辞書で、
   最初に《忍耐》という言葉をひいてみるつもりだった。


 さて、その大江健三郎さんですが、出席していたメンバーに
 「読まれますか」と聞くと、それが全然いないんですよね。
 ちょっとショックでしたね。
 時代なのかな。

本 次は、妙齢Mさん。
 Mさんは今回とっておきの本の紹介をしてくれました。
 今村正一さんの『家庭教育者としての両親の心構え』。
 冊子
 なにしろ、「PTA教養パンフレット」とあるんですが、
 奥付けがなく、一体いつの頃のものか不明の小冊子。
 Mさんいわく「この本を読むと、家族のこと、自分のことが
 少し理解できます」とのこと。
 古本屋さんで見つけたものらしい。
 今村正一さんを調べると、1948年頃の著作があるようですから、
 この小冊子もおそらくこの頃のものでしょうね。
 Mさんには脱帽です。


 最後は毎回出席のOさん。
 本はカミュの『ペスト』。
 Oさんが出された本に私はびっくりしました。
 新潮文庫の銀色の表紙。
 私は間違いなく、その本で、この『ペスト』を読んだことがある。
 もううれしくなってしまいました。
 Oさん、相変わらずセンスがいいですね。
 新型インフルエンザが流行っていたり、裁判員制度が始まる、今に
 ぴったりの一冊でした。

本 ちなみに、私が紹介したのは、昨日ブログに書きました、
 司馬遼太郎さんの『街道をゆく・奈良散歩』でした。

 今回も、楽しい土曜の昼下がりでした。

本 最後に、来月6月の開催は、
 6月27日(土)の15:30~17:30までだそうです。
 興味のある方は、主宰者の「ブック太郎」さんまで。
 連絡先は、exbillceedgates@jcom.home.ne.jp

 来月はどんな本の話が聞けるのか、
 今から楽しみです。
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