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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は、
  あべ弘士さんの『ぼく、みつけたよ』という絵本を
  紹介します。
  書評を読んで頂くとわかるとおり、
  今回の書評は三重県総合博物館(愛称「MieMu ミエム」)の
  ホームページを参考にしました。
  三重県にこんな素敵な博物館があったなんて
  知りませんでした。
  この博物館には
  ミエゾウの他に
  お伊勢参りに関連した展示もあるようです。
  さすが三重県。
  この絵本を読むまで
  ミエゾウのことは知りませんでした。
  きっと古代が好きな人にとっては
  たまらない魅力なんでしょうね。
  近年の地球温暖化で
  もしかしたらいずれこの国でまた
  ゾウたちが闊歩する時代にくるのでしょうか。
  ロマンがありますが
  それはそれで困った問題かも。

  じゃあ、読もう。

ぼく、みつけたよぼく、みつけたよ
(2014/04)
あべ 弘士

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sai.wingpen  あべ弘士さんの魅力を、「ぼく、みつけたよ」                   

 この4月に開館して間もない、愛称「MieMu ミエム」と呼ばれる三重県総合博物館は、6月1日に入館者数10万人を達成した、三重県津市の人気スポットです。
 この館の目玉はなんといっても、「ミエゾウ全身復元骨格」でしょう。
 「ミエゾウ」というのは、名前の通り、2010年に三重県内で最初に発見されたことからその名がついた太古のゾウです。
 350万年前にこの日本の地に生きていた8メートルの巨体と2メートルにもなる牙をもつゾウ。
 この絵本は、そんなミエゾウへの夢と太古へのロマンで生まれた作品だ。

 作者は動物絵本の第一人者、あべ弘士さん。
 あべさんは旭川動物園に25年間勤務しただけあって、動物の生態に詳しい。だから、あべさんが描く動物たちの表情や動きはいつも溌剌としている。動きがあります。
 そんなあべさんだが、太古のミエゾウにはもちろん会ったことはない。
 それなのに、絵本いっぱいに描かれたミエゾウたちの堂々とした姿はどうだろう。
 デフォルトされているのですが、それでもそれはまるで生きているかのようです。

 物語は現代の少年と犬のタロが川で大きなあしあとを見つけたところから始まります。
 もしかしたら、恐竜のあしあとかも。
 いつのまにか、うとうとした少年の夢に出てきたのは、ゾウの大群。
 ゾウたちと一緒にあしあとを見つけた川をめざす、少年とタロ。
 そして、そのあしあとがゾウたちのものだったことに気づくのです。

 350万年前という途方もない時間。
 けれど、少年の夢はそんな時間さえ、あっという間に飛び越えてしまうのです。もしかすると、それは作者あべさんも同じかもしれません。
 生きているものを求めて、あべさんには時間であったり空間であったり、場所なんて関係ありません。
 そこには想像の翼を持った少年の心があります。
 この絵本はミエゾウを紹介するものながら、あべ弘士という絵本作家の魅力が思う存分描かれているともいえるのではないでしょうか。

 あべ弘士さんの魅力を、「ぼく、みつけたよ」と言いたくなる、一冊です。
  
(2014/06/22 投稿)

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