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プレゼント 書評こぼれ話

  今回紹介しました和田秀樹さんの、
  『「できる」と思えば「必ずできる!」心理学』は、
  常々、私の中で「どうして前に進めないのだろう」という疑問があって、
  それで見つけ出した本です。
  前に進めないのは、
  失敗することが怖い、恥ずかしい、という気持ちがあるんでしょうね。
  あるいは「厚かましい」というのもそうかもしれません。
  しかし、一体誰に「恥ずかしい」のでしょうか。
  誰に「厚かましい」のでしょうか。
  書評の中でも書きましたが、最近私はそれらは「能力」だと
  考えています。
  「能力」であるなら、私たちは「学習」し、「訓練」し、「習熟」することが
  できるのではないか、と考えています。
  本を読むことも確かに一つの「行動」です。
  そして、その書評を書くのも、次の「行動」です。
  あるいは、こういう本の中で紹介されていることを信じて、
  一つでも同じようにやってみる。
  うまくいかないかもしれない。
  その時「やっぱり自分にはできない」と諦めるのではなく、
  別の方法でやってみる。
  そういうことが大切なんでしょうね。
  「じゃあ、お前はどうなの?」と聞かれると、
  いささかつらいのですが、
  そういう悩み多き人間が書いた文章として、
  今回の書評をお読み下さい。

「できる」と思えば「必ずできる!」心理学「できる」と思えば「必ずできる!」心理学
(2008/12)
和田 秀樹

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sai.wingpen  この書評を読むところから「できる」が始まる      矢印 bk1書評ページへ

 どうして一歩、前に踏み出せないのだろう。
 そう思うことがしばしばあります。多くの人がそういう悩みを抱えているのではないでしょうか。
 精神科医和田秀樹さんの本書は、そういう人の悩みや迷いを解明し、前に踏み出すための勇気を与えてくれる一冊です。
 しかし、前に踏み出すのは、著者ではありません。
 私自身だし、前に出ることを怖れているあなたです。
 だから、本書を読んでも何もしないのであれば、この本は何も価値を生み出さないでしょう。
 この本を読んだから「できる」のではありません。まず、「できる」と思うことから始めて、この本を開いてみて下さい。
 和田さんは「できる」を邪魔するものとして「心理的距離感」をあげています。これは「できる」と「できない」との間の、自身が作り上げる、勝手な距離です。
 そして、「心理的距離感は、自分の力を過小評価するときに生まれてくる」ものであり、「実際には目標に手の届く場所まで来ているのに、あと一歩がかぎりなく遠く感じられるから生まれる」(103頁)と書いています。
 では、どのようにすればこの「心理的距離感」が縮まるのでしょう。
 ひとつは「できる」という道すじをイメージすること、もうひとつは励まし合える人間関係を持つこと、と和田さんは説明しています。そして、なによりも「できる」と思い続けること、だと。

 できもしないことを「できる」という人はいます。あるいは、いつも自信にあふれているような人がいます。私は長い間、それは性格の違いだろうと考えていました。だから、自分はできなくても仕方がないのだとあきらめるしかありませんでした。
 しかし、どうもそうではなく、そういうふうに「厚かましい」のも「自信過剰」も、ひとつの「能力」ではないかと思うようになってきました。もし、それが「能力」だとすれば、私たちはそれを身につけることができるはずです。
 その方法として和田さんはこう書いています。「心理的な距離感を埋める方法は、その目標に向かって動いてみる、近づいてみる、親しんでみるといったこと」(171頁)、つまりまずは動くしかありません。そして、小さくてもいいから、「できる」という実感を体験することが大事です。

 「できる」と思えば必ずできます。この書評を書き終わった私も、この書評を読み終わったあなたも、少しだけど、「できる」に近づいたのです。
 さあ、あなたは次に何をしますか。
  
(2009/06/12 投稿)
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