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プレゼント 書評こぼれ話

  作家の赤瀬川原平さんが10月26日に亡くなった。
  赤瀬川原平さんのことは
  以前紹介した松田哲夫さんの『縁もたけなわ』にも
  紹介されていて
  そのユニークな人柄が
  たくさんの人とのつながりを
  つくった人だと思います。
  なかでも面白いのは
  路上観察。
  街中でのちょっとしたイタズラのような風景を
  赤瀬川原平さんの大好きなライカで
  写しとるという
  面白さ、興味だけで
  しているようなこと。
  これからの生き方として面白いと思います。
  赤瀬川原平さんの本の中で
  たぶんもっとも売れたのが
  今日紹介する『老人力』ではないでしょうか。
  実は今まで読んでなかった。
  ということで
  赤瀬川原平さんを悼んだ
  読んでみました。  
  もうすぐ私も還暦。
  「老人力」は間近?
  それとも
  もうすでに。

   ご冥福をお祈りします。

  じゃあ、読もう。

老人力老人力
(1998/09)
赤瀬川 原平

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sai.wingpen  追悼・赤瀬川原平さん - 還暦すぎて「老人力」                   

 赤瀬川原平さんが亡くなった。77歳だった。
 特に赤瀬川さんの愛読者ということではなく、読んだ作品はせいぜい尾辻克彦という名前で書いた『父が消えた』、これは第81回芥川賞受賞作にもなった、と『新解さんの謎』ぐらいである。
 それ以外では南伸坊さんや松田哲夫さんとの交流、「トマソン」と呼ばれる光景との出会いを真剣にめざした路上観察など、読んだ作品は少ないが興味をひく作家ではあった。
 なかでも、1997年に刊行されベストセラーになった『老人力』。
 この作品以降、何でもなかんでも「○○力」とする風潮が出版界には横行する。その現象はそれから17年近く経った現在でも続いている。
 それほどに何故この本は読まれたのだろう。
 赤瀬川さんの訃報を聞いて読むというのも不謹慎かもしれないが、ここで読んでおかないと。

 この本が最初に出版された1997年、私はまだ40歳を少しばかり超えたところ。
 その年齢で、『老人力』なる本を読む気は起こらない。
 なぜ売れているのだろうと横目ですかしながら、気になって仕方がなかった。
 赤瀬川さんがこの本を書いたのは、まだ還暦を過ぎたばかりのことだと今回気がついた。
 今の私と同じ年ぐらいではないか。
 それなのに、「老人力」だったのだ。
 「あくまで冗談なんだけど、冗談を保持したまま、冗談じゃない世界に突入していくという」そんなところから、この「老人力」は始まっている。
 そういうなんというか軽さが赤瀬川さんの魅力なんだと思う。
 それが「老人力」にもよく出ていて、「とにかく楽しむことが一番、嫌なものはとりあえず放っておけばいい」なんていう、ええかげんさが時代に受けたともいえる。
 書かれた当時よりも高齢者比率は増えているが、だからといって「老人力」ではなく、その当時よりももっとストレスが高く逼塞している現在の方が、「老人力」は評価されるべき力だと思う。

 「ボケ味、つまりダメだけど、ダメな味わいというのの出るところが老人力だ」と書いた赤瀬川さん。
 この作品以降もたくさん活躍された。
 この作品を書いた赤瀬川さんの年齢にやっと追いついた私も、これから「老人力」を発揮させてもらうつもりだ。
  
(2014/11/10 投稿)

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