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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は勤労感謝の日

     何もせぬことも勤労感謝の日     京極 と藻

  もう街はすっかり冬気分。
  それなのに今日紹介するのが
  ショーン・タンの『夏のルール』という
  絵本というのも
  自分でもどうかと思っています。
  もし風邪でもひいているようであれば
  すみません。
  でも、
  この絵本読みたかったんです。
  何しろ描いたのが
  『アライバル』のショーン・タンでしたから。
  この人の絵のタッチ、
  なんともいえないですよね。
  こういう作品は
  日本の絵本作家では
  なかなかいませんよね。
  そもそも
  絵本は子どものものという先入観を
  私たちは持ちすぎではないかな。
  大人も楽しめる
  そんな絵本はいっぱいあるのですよ。

  じゃあ、読もう。

夏のルール夏のルール
(2014/07/23)
ショーン タン

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sai.wingpen  これは夢か、それとも「近未来」か。                   

 「近未来」というのは、どのぐらい先のことをいうのだろう。
 手塚治虫の代表作「鉄腕アトム」で主人公のアトムが誕生するのは2003年という設定になっている。漫画雑誌に連載されていたのが、1950年代だから、50年先あたりが「近未来」ということになるのだろうか。
 SF映画などでは核戦争が起こって地球に人が住めなくなるのも「近未来」だし、宇宙への移民が始まるのも「近未来」だ。
 どちらかといえば、けっしてバラ色ではないのが「近未来」のような気がするがどうだろう。

 名作『アライバル』で多くの読者を魅了したオーストラリアの絵本作家ショーン・タンのこの作品も「近未来」を描いた作品だ。(あるいは、夢か)
 登場するのは、兄と弟。
 この二人以外に人の影はない。
 二人だけで過ごした「去年の夏」。弟はそこで生きる知恵のようなものを学ぶ。
 たとえば「赤い靴下を片方だけ干しっぱなしにしないこと。」
 では、干しっぱなしにしたらどうなるのか。それは絵で解説されている。
 兄弟の数倍もある巨大ウサギが赤い目を光らせて横行する。
 たとえば「裏のドアを開けっぱなしたまま寝ないこと。」
 ではどうなるか。
 部屋の中に異界のものたちであふれかえってしまう。
 そういうなんともいえない世界に兄弟を二人きりで生きている。

 はたしてこれは夢か、それとも「近未来」か。
 どうしてショーン・タンはこのような世界を描いたのか。
 実は私には何にもわかっていない。
 そこにファンタジーすら感じえない。
 それってどうなの?
 読む時を間違ったのだろうか。
 もし、私が十代の少年であったら感じるものは違うのだろうか。
 勇気とか冒険とか。
 もし、私が二十代の青年であったら受け取るものは違うのだろうか。
 反省とか悔恨だとか。

 一冊の絵本は読者にさまざまな思いをもたらす。
 そこにあるのは、自由だ。
 けれど、この作品は私には少し難解すぎる。
 それはショーン・タンのせいではなく、私のせいだと、たぶんそう思う。
  
(2014/11/23 投稿)

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